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かんとこうブログ

2023.02.08

環境省のグリーン・バリューチェーンプラットフォームのガイド(その1)

今や注目の的である二酸化炭素排出量計算ですが、環境省には環境省と経産省で作成した「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」なるサイトがあり、そのサイトには自社で二酸化炭素排出量を計算するための資料が揃っています。従って特に何も手元になくともこのサイトのさまざまな資料を駆使すればエクセルソフトだけで二酸化炭素排出量を計算できるわけですが、膨大な資料なのでどこにどんなことが書いてあるのかだけでもわかれば少しは手助けになるかもしれないと思い、このサイトのガイドを書いてみることにしました。今日と明日の2日間でご紹介します。

とりあえず削減計画など先のことはともかく、自分の会社の二酸化炭素排出量を計算してみようという時にどことどこをみればよいのかという観点でご紹介したいと思います。このグリーン・バリューチェーンプラットフォームの掲載場所は下記のURLになります。

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/estimate_tool.html

ここを開けていただくと以下のような内容が書かれています。

一番下に「サプライチェーン排出量の算定に有用な各種ツール・資料を掲載しております」と書いてありますが、まさにこの一言がこのサイトの内容を表しています。「サプライチェーン排出量」とは塗料製造業で言えば、自社の生産で使用する燃料(Scope1)と電気(Scope2)に加え、生産に使用する原材料や容器、原材料など購入品の運搬、製品に出荷や配送、製品の使用におけるエネルギーの使用、製品の廃棄などまさに「ゆりかごから墓場まで」のすべての過程における二酸化炭素の排出量(Scope3)を算定することを意味します。最近ではこのScope3についても自社の責任範囲ととらえ算出、削減を目指す企業が増えています。

ただ、とりあえず排出量の削減はともかく、まずは排出量を計算してみようという人には、赤枠で囲った部分だけを読んでもらえれば良いと思います。今回は算出に的を絞り、以下算出に必要な個所について順次ご紹介していきます。

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/files/SC_gaiyou_20220317.pdf  

最初に見てもらいたいのはこのサプライチェーン排出量概要資料です。(上図はこの資料からの抜粋)
この概要資料にはサプライチェーン排出量とは何か(上図左)、サプライチェーン全体ではどのような排出量を計算しなければならないか?(上図中)サプライチェーン排出量を削減することにはどのような意義があるのか(上図右)など、サプライチェーン排出量計算の基本について解説されています。ここで全体の概要をしっかりと頭にいれましょう。
  
この次は詳細資料に入り、サプライチェーン排出量の定義から説明が始まります。(下図はこの資料からの抜粋)
  
ここではサプライチェーン排出量の定義と指定されている15のカテゴリーについてしっかりと解説されています。サプライチェーン排出量をどう捉えるかですが、ひとつは製品のライフサイクルごとに発生する排出量(上図中)とその他の事業を支える活動、例えば社員の出退勤や出張、資本財や投資といった直接製品にはかかわらないものの自分の会社の活動による排出量(上図右)があることなどが解説されています。
   
次の章では排出量算定の意義について説明されています。(下図はこの資料からの抜粋)
  
   
サプライチェーン排出量の最大の意義は、自分の会社のどの活動が最も二酸化炭素を排出しているのかを理解できること(上図左)です。それが理解できなければ、二酸化炭素排出の削減を効果的に行うことはできません。また削減計画すらまともに作成することはできません。またサプライチェーン排出量を削減することにより、自社のみならず関係先の排出量削減までも達成できることが把握できます。社会全体への貢献が可視化(上図中、右)できるのです。
  
さてここまでサプライチェーン排出量算定のための予備知識の習得につとめてきましたが、ここからいよいよ算定に入ります。まずは排出量算定の考え方(どのように算定するかの基本理念)について説明されています。(下図はこの資料からの抜粋)
  
  
各カテゴリーの算定方法は大きく二つに分かれます。ひとつは実際に購入しているものの排出量については、購入先からデータをもらいその値を使用して計算する方法、、もう一つは原単位と言ってデータベースなどに掲載されている購入物の単位重量あたりあるいは単位購入金額あたりの排出量に購入している数量や金額を掛けて排出量求める方法です。(上図左)後者の場合には活動量(購入量など)に排出原単位を掛けるだけなので、原単位のデータベースだけあれば比較的容易に計算できます。(上図中)このサイトにはさまざまなデータベースが用意されていますので、それらをうまくつかえば、サプライチェーン排出量を計算できるように準備されています。(上図右)
   
どのようにして計算するかはこのあとの代表的なカテゴリーの算定方法で説明されています。ここまで駆け足でグリーン・バリューチェーンプラットフォームのご案内をしてきました。実際に算定を行う場合には、必ず上で紹介している資料を全部読んでから実施してください。私が書いているのは、この資料にはおおよそこういうことが書いてあるということだけですので、正しく理解するよう努めてください。それでは、ここからは明日続きを書きます。

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