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<title>関東塗料工業組合 かんとこうブログ</title>
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<description>かんとこうブログ</description>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/04/91099/">
<title>今年もやはり高かった・・・3月の気温</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/04/91099/</link>
<description>3月の全国主要10都市の気温は、やはり平年値よりも高めでした。各都市の日毎平均気温と平年値の推移を下図に示します。平年値は1991年から2020年までの30年間の平均です。特に高かったのは札幌で、平年値を下回った日が3日しかなく、月平均では2.45℃も高くなりました。月の初めと月末が高く、10日前後だけが低い状況でした。日毎平均気温、最高気温、最低気温いずれの平年値との差も北髙南低でした。2024年5月以降23カ月の中で、月平均が平年値を下回ったのは3回しかありません。23カ月の平均は平年値との差は、平均気温で+1.27℃、最高気温で+1.44℃、最低気温で1.24℃とこのままのペースで行けば、100年間で10℃近くあがりそうな勢いです。</description>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177502444752617700" class="cms-content-parts-sin177502444752625700"><p>3月の全国主要10都市の気温は、やはり平年値よりも高めでした。各都市の日毎平均気温と平年値の推移を下図に示します。平年値は1991年から2020年までの30年間の平均です。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-a67c779d350a3579d90f20303d325025.png" alt="" /></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-758422c1a0c26c778b39592466fdb5f8.png" alt="" /></p><p>特に高かったのは札幌で、平年値を下回った日が3日しかなく、月平均では2.45℃も高くなりました。月の初めと月末が高く、10日前後だけが低い状況でした。</p><p>日毎平均気温、最高気温、最低気温いずれの平年値との差も北髙南低でした。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-b7565314cc3687ad1f112324317dc4d9.png" alt="" /></p><p>2024年5月以降23カ月の中で、月平均が平年値を下回ったのは3回しかありません。23カ月の平均は平年値との差は、平均気温で+1.27℃、最高気温で+1.44℃、最低気温で1.24℃とこのままのペースで行けば、100年間で10℃近くあがりそうな勢いです。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-889d8649a7b0a89ff62c1dc01b7db7b3.png" alt="" /></p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/04/91098/">
<title>今日から2日間、新入社員研修を行います。</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/04/91098/</link>
<description>イラン情勢不安の中令和８年度が始まりました。関塗工では今日から早速新入社員研修が始まります。今年も８社から３３名の新入社員の皆さんが参加してくれます。講師は例年のように株式会社エム・イー・エルの佐藤康二先生にお願いしています。今年の新入社員研修は昨年同様、渋谷にある塗装会館の会議室で開催することになりました。事務所から離れた場所での開催となり、不安はありますが、事務局としては最善を尽くしたいと思っています。関塗工では昨年東京しごと財団様の「業界団体別人材確保強化支援事業」に応募し採用されました。すでにプログラムがスタートしており、個別の人材採用・定着のためのコンサルティングが開始され、業界むけの人材関係セミナーの開催日程も決まりました。7月2日（木）と10月22日（木）の2回、東京塗料会館で開催されます。さらに業界PRツールとして動画作成もまもなく準備がスタートする予定で、組合として人材関係の取り組みを強化していく予定です。今回の研修に参加してもらう３３名の新入社員は、その会社だけでなく業界全体にとっての「期待の星」であり、これからの活躍に熱いエールを送りたいと思います。下の写真は昨年の様子　スクリーン横が講師の佐藤先生、参加者は緊張気味にグループ討議を進めています。名刺交換の練習風景　両手で捧げ持って、相手とタイミングあわせ片手で・・</description>
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<dc:date>2026-04-02T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177492284685545100" class="cms-content-parts-sin177492284685553400"><p>イラン情勢不安の中令和８年度が始まりました。<span style="font-size: 1rem;">関塗工では</span><span style="font-size: 1rem;">今日から早速新入社員研修が始まります。今年も８社から３３名の新入社員の皆さんが参加してくれます。講師は例年のように株式会社エム・イー・エルの佐藤康二先生にお願いしています。今年の新入社員研修は昨年同様、渋谷にある塗装会館の会議室で開催することになりました。事務所から離れた場所での開催となり、不安はありますが、事務局としては最善を尽くしたいと思っています。</span></p><p>関塗工では昨年東京しごと財団様の「業界団体別人材確保強化支援事業」に応募し採用されました。すでにプログラムがスタートしており、個別の人材採用・定着のためのコンサルティングが開始され、業界むけの人材関係セミナーの開催日程も決まりました。7月2日（木）と10月22日（木）の2回、東京塗料会館で開催されます。さらに業界PRツールとして動画作成もまもなく準備がスタートする予定で、組合として人材関係の取り組みを強化していく予定です。</p><p>今回の研修に参加してもらう３３名の新入社員は、その会社だけでなく業界全体にとっての「期待の星」であり、これからの活躍に熱いエールを送りたいと思います。</p><p>下の写真は昨年の様子　スクリーン横が講師の佐藤先生、参加者は緊張気味にグループ討議を進めています。</p><p></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-240a8ce97697e89d960dd98b922ef03f.png" alt="" /></p><p>名刺交換の練習風景　両手で捧げ持って、相手とタイミングあわせ片手で・・</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-ad18e91e2e559956683a488976a35793.png" alt="" /></p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/04/91096/">
<title>知られざる桜の名所湯河原の千歳川、でも住所は熱海</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/04/91096/</link>
<description>毎年、この季節の週末は桜をもとめて出かけていますが、この週末は湯河原の千歳川沿いの桜並木を見にいってきました。千歳川とはあまりなじみのない名前ですが、この川の真ん中が湯河原と熱海の境界線であり、同時に神奈川県と静岡県の県境でもあります。この桜並木は熱海市側にあるのですが、ここへ行くには湯河原駅からのバスが断然便利というややこしい関係にあります。川に沿って約200メートルの桜並木がありました。前日に満開宣言が出され満開の桜が待ってくれていました。ところでこの千歳川沿いの桜は、湯河原町の観光協会の案内には書いていなかったもうひとつの見どころがあります。それは桜並木の近くを走る東海道新幹線です。写真を撮っているといきなり新幹線が現れて消え去りました。タイミングが合えば桜と新幹線のコラボが写せると気づきました。まつことしばし。撮れたには撮れましたが、いまひとつ。確かに新幹線の先頭車両の前部と桜が画面に入ってはいるものの見栄えのする写真とはなりません。このあと数回新幹線が現れたものの最も惜しかったのが下の写真となりました。僅かの差で先頭部が写りませんでした。新幹線が時速200Kｍで走行したいたとしたら、秒速は55ｍです。車両一両の長さは25ｍですのでこの写真ではあと１両分早くシャッターが切れていたらドンピシャリの写真になったはずと悔やまれました。時間にして一両分の通過時間は0.45秒、押してからシャッターが作動するまでのタイムラグが残念でした。</description>
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<dc:date>2026-04-01T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177485238879532100" class="cms-content-parts-sin177485238879539400"><p>毎年、この季節の週末は桜をもとめて出かけていますが、この週末は湯河原の千歳川沿いの桜並木を見にいってきました。千歳川とはあまりなじみのない名前ですが、この川の真ん中が湯河原と熱海の境界線であり、同時に神奈川県と静岡県の県境でもあります。この桜並木は熱海市側にあるのですが、ここへ行くには湯河原駅からのバスが断然便利というややこしい関係にあります。川に沿って約200メートルの桜並木がありました。前日に満開宣言が出され満開の桜が待ってくれていました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-e7524b7d1cfe81ac59e8b9f96b701e59.png" alt="" /></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-f2304cc5cbb8a782b49b66b1fe2eadf4.png" alt="" /></p><p>ところでこの千歳川沿いの桜は、湯河原町の観光協会の案内には書いていなかったもうひとつの見どころがあります。それは桜並木の近くを走る東海道新幹線です。写真を撮っているといきなり新幹線が現れて消え去りました。タイミングが合えば桜と新幹線のコラボが写せると気づきました。まつことしばし。撮れたには撮れましたが、いまひとつ。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-2d6196e77e1b62b471141071cf735ced.png" alt="" /></p><p>確かに新幹線の先頭車両の前部と桜が画面に入ってはいるものの見栄えのする写真とはなりません。このあと数回新幹線が現れたものの最も惜しかったのが下の写真となりました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-1026fc7f5a5eb0622518b1255def92d7.png" alt="" /></p><p>僅かの差で先頭部が写りませんでした。新幹線が時速200Kｍで走行したいたとしたら、秒速は55ｍです。車両一両の長さは25ｍですのでこの写真ではあと１両分早くシャッターが切れていたらドンピシャリの写真になったはずと悔やまれました。時間にして一両分の通過時間は0.45秒、押してからシャッターが作動するまでのタイムラグが残念でした。</p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91097/">
<title>2月の自動車生産・・マツダ、三菱、ダイハツ国内生産が前年同月比二けた増</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91097/</link>
<description>昨日日系の自動車メーカー8社から一斉に２月の生産台数が発表になりました。国内生産では、マツダ、三菱、ダイハツが前年同月比二けた増となり、世界生産でも三菱、ダイハツ、スズキが前年同月比二けた増となりました。一方で、国内生産前年同月比ではスバルが二けた減、世界生産前年同月比でも日産が二けた減と明暗が分かれました。前年同月比、および前前年同月比のグラフからご覧ください。過去６年の月平均台数と本年２月の生産台数との比較です。なかなかコロナ前の水準に復帰することができません。明らかにコロナ前の月平均を凌駕しているのはスズキの世界生産だけです。続いて各社の生産台数の推移です。日産の世界生産がこのところ下降線を辿っています。ホンダの世界生産もここ２年ほど長期にわたり減少傾向にあります。スバルがここ半年ほど低調です。三菱の国内はここ最近好調に見えます。ダイハツは2023年の水準に復調、スズキは海外生産で増加中です。前年比の星取表です。２月は国内生産、世界生産とも４勝４敗でした。このところトヨタが前年同月比で下回っているのが気になります。</description>
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<dc:date>2026-03-31T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177485656726731300" class="cms-content-parts-sin177485656726739300"><p>昨日日系の自動車メーカー8社から一斉に２月の生産台数が発表になりました。国内生産では、マツダ、三菱、ダイハツが前年同月比二けた増となり、世界生産でも三菱、ダイハツ、スズキが前年同月比二けた増となりました。一方で、国内生産<span style="font-size: 1rem;">前年同月比</span><span style="font-size: 1rem;">ではスバルが二けた減、世界生産</span><span style="font-size: 1rem;">前年同月比</span><span style="font-size: 1rem;">でも日産が二けた減と明暗が分かれました。前年同月比、および前前年同月比のグラフからご覧ください。</span></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-b554355c3dd363b0bacf3f869c323238.png" alt="" /></p><p>過去６年の月平均台数と本年２月の生産台数との比較です。なかなかコロナ前の水準に復帰することができません。明らかにコロナ前の月平均を凌駕しているのはスズキの世界生産だけです。</p><p></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-d1bb1a02563ef6e599f2492e442d751f.png" alt="" /></p><p>続いて各社の生産台数の推移です。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-5f26c35712ec11a89c122a7038d42f29.png" alt="" /></p><p>日産の世界生産がこのところ下降線を辿っています。ホンダの世界生産もここ２年ほど長期にわたり減少傾向にあります。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-a9cc118bb847b8379ee5e8255813f71f.png" alt="" /></p><p>スバルがここ半年ほど低調です。三菱の国内はここ最近好調に見えます。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-1fbbbba9d71bc90d793fa2d6667dbbea.png" alt="" /></p><p>ダイハツは2023年の水準に復調、スズキは海外生産で増加中です。</p><p>前年比の星取表です。２月は国内生産、世界生産とも４勝４敗でした。このところトヨタが前年同月比で下回っているのが気になります。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-26eba728ce18dd21635b961965435174.png" alt="" /></p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91095/">
<title>原油から溶剤へ・・分解工程をもう少し詳しく説明</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91095/</link>
<description>3月18日の当ブログ記事に続き、原油から塗料に使用される有機溶剤がどのようにして作られているのかを調べましたのでご紹介したいと思います。前回は、溶剤は、石油精製工場において原油を蒸留して出てくる比較的低温で出てくる留分のひとつであるナフサから採れること、そのナフサの量は原油の10％弱であること、分留から採れるナフサでは需要をすべて賄えないので不足のナフサが輸入され、その７割が中東から来ていることなどを説明しました。前回までで、備蓄原油が放出されても、果たしてナフサの供給が十分なのか、はたまた不十分であればそれをどう補えばよいのかまではわかりませんでした。現在もこれらの疑問は解決できないままですが、もう少し詳しく溶剤の製造プロセスを調べてみることにしました。原油の分留で得られたナフサは分解工程にかけられ、エチレン、プロピレン、ブタジエン、トルエン、キシレンの留分に分別されます。そしてその収量はおおよそ以下のようになっています。これらの留分からさまざま石化製品が作られますが、有機溶剤とその原料との関係は以下のようになっています。つまりナフサ留分のうちトルエン、キシレン以外のエチレン、プロピレンも有機溶剤の原料であるということです。さらにベンゼンも塗料にとって重要な基礎物質であるスチレンの原料であり、ナフサは塗料の原料にとって多くの原料の元となるものであることが改めて理解されると思います。ただし、メタノールだけは例外であり、主として天然ガスから（脱硫&#8658;水蒸気改質&#8658;合成ガス圧縮&#8658;メタノール合成&#8658;蒸留）の工程で作られているそうです。以上で溶剤の主な原料となる出発物質がわかりましたが、その出発物質から溶剤のほかにどのようなものが生産されているのかも大事なことです。ざっと調べたところ、大体以下のような感じでした。ここで理解すべきは、エチレンやプロピレンはもちろん、トルエン、キシレンも溶剤が必ずしも主たる用途とは考えられないということです。事実キシレンのメインはパラキシレンでPET樹脂の原料となるテレフタル酸の原料となります。塗料業界にとってみればトルエン、、キシレンは最も一般的な溶剤であり身近にありますが、残念ながら社会全体から見ると少し見方が異なるようだと思わざるを得ません。塗料および塗装に使用されている有機溶剤がどのくらいの量かというのは残念ながら統計数値がありません。おぼろげながら関連のありそうな資料は日塗工が発行しているVOC排出量の数字であり、溶剤ごとに推定排出量が算出されています。塗装における塗料からの排出は、全体で約25万トンとされていますので、塗料製造や塗装における洗浄使用分などを考えれば年間30万トン程度の溶剤が塗料・塗装に使用されていると考えてよいのではと思います。一方で各溶剤のシンナーとしてではなく、化学製品としての出荷された数量は当ブログで毎月報告している経産省確報（生産動態統計調査）で発表されており、2025年１月から12月までの１年間で、以下のような数値でした。トルエン66.3万トン、キシレン152.9万トン、イソプロピルアルコール17.6万トン。メチルイソブチルケトン5.0万トン、ブタノール9.7万トンであり、この５種類だけの合計が251.5万トンにもなります。先ほどのVOCから推定した使用量の８倍ほどの量になります。５種類以外の化学製品として出荷された化学物質まで合わせると、塗料・塗装関係に使用される量の１0倍以上になるのではないかと思われます。（参考までに補足しますと、石油連盟が公表している生産能力は年間でトルエン184万トン、キシレン645万トンですので、確報に収録されている出荷数量よりもかなり大きな数値になります。確報の数値はあくまで製品として出荷された数値ですので、自家消費分が含まれていません。）このように見てきますと、備蓄原油が放出されてもナフサ不足が解消されない場合には有機溶剤不足も解消されない可能性が高いように思えます。塗料・塗装業界におけるイラン情勢不安の影響の大きさはより計り知れなくなるように思えてしかたありません。この事態に業界団体として何ができるのか・・考えています。</description>
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<dc:date>2026-03-30T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177476810918425500" class="cms-content-parts-sin177476810918432700"><p>3月18日の当ブログ記事に続き、原油から塗料に使用される有機溶剤がどのようにして作られているのかを調べましたのでご紹介したいと思います。前回は、溶剤は、石油精製工場において原油を蒸留して出てくる比較的低温で出てくる留分のひとつであるナフサから採れること、そのナフサの量は原油の10％弱であること、分留から採れるナフサでは需要をすべて賄えないので不足のナフサが輸入され、その７割が中東から来ていることなどを説明しました。</p><p>前回までで、備蓄原油が放出されても、果たしてナフサの供給が十分なのか、はたまた不十分であればそれをどう補えばよいのかまではわかりませんでした。現在もこれらの疑問は解決できないままですが、もう少し詳しく溶剤の製造プロセスを調べてみることにしました。</p><p>原油の分留で得られたナフサは分解工程にかけられ、エチレン、プロピレン、ブタジエン、トルエン、キシレンの留分に分別されます。そしてその収量はおおよそ以下のようになっています。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-cfa053cd25228ccdee29219d4f23d066.png" width="700" height="639" alt="" /></p><p>これらの留分からさまざま石化製品が作られますが、有機溶剤とその原料との関係は以下のようになっています。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-def786b07acc428f5638eb9e78a1c794.png" width="700" height="390" alt="" /></p><p>つまりナフサ留分のうちトルエン、キシレン以外のエチレン、プロピレンも有機溶剤の原料であるということです。さらにベンゼンも塗料にとって重要な基礎物質であるスチレンの原料であり、ナフサは塗料の原料にとって多くの原料の元となるものであることが改めて理解されると思います。</p><p>ただし、メタノールだけは例外であり、主として天然ガスから（脱硫&#8658;水蒸気改質&#8658;合成ガス圧縮&#8658;メタノール合成&#8658;蒸留）の工程で作られているそうです。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-648d15746dfd8ed893770064770d08e2.png" width="700" height="424" alt="" /></p><p style="text-align: left;">以上で溶剤の主な原料となる出発物質がわかりましたが、その出発物質から溶剤のほかにどのようなものが生産されているのかも大事なことです。ざっと調べたところ、大体以下のような感じでした。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-b2715225d28e7c10a709c6648b81b93e.png" alt="" /></p><p style="text-align: left;">ここで理解すべきは、エチレンやプロピレンはもちろん、トルエン、キシレンも溶剤が必ずしも主たる用途とは考えられないということです。事実キシレンのメインはパラキシレンでPET樹脂の原料となるテレフタル酸の原料となります。塗料業界にとってみればトルエン、、キシレンは最も一般的な溶剤であり身近にありますが、残念ながら社会全体から見ると少し見方が異なるようだと思わざるを得ません。</p><p style="text-align: left;">塗料および塗装に使用されている有機溶剤がどのくらいの量かというのは残念ながら統計数値がありません。おぼろげながら関連のありそうな資料は日塗工が発行しているVOC排出量の数字であり、溶剤ごとに推定排出量が算出されています。塗装における塗料からの排出は、全体で約25万トンとされていますので、塗料製造や塗装における洗浄使用分などを考えれば<strong>年間30万トン程度の溶剤が塗料・塗装に使用されていると考えてよいのでは</strong>と思います。</p><p style="text-align: left;">一方で各溶剤のシンナーとしてではなく、<strong>化学製品としての出荷された数量は</strong>当ブログで毎月報告している経産省確報（生産動態統計調査）で発表されており、2025年１月から12月までの１年間で、以下のような数値でした。トルエン66.3万トン、キシレン152.9万トン、イソプロピルアルコール17.6万トン。メチルイソブチルケトン5.0万トン、ブタノール9.7万トンであり、<strong>この５種類だけの合計が251.5万トン</strong>にもなります。先ほどのVOCから推定した使用量の８倍ほどの量になります。<strong>５種類以外の化学製品として出荷された化学物質まで合わせると、塗料・塗装関係に使用される量の１0倍以上になるのではないか</strong>と思われます。（参考までに補足しますと、石油連盟が公表している生産能力は年間でトルエン184万トン、キシレン645万トンですので、確報に収録されている出荷数量よりもかなり大きな数値になります。確報の数値はあくまで製品として出荷された数値ですので、自家消費分が含まれていません。）</p><p style="text-align: left;">このように見てきますと、備蓄原油が放出されてもナフサ不足が解消されない場合には有機溶剤不足も解消されない可能性が高いように思えます。塗料・塗装業界におけるイラン情勢不安の影響の大きさはより計り知れなくなるように思えてしかたありません。この事態に業界団体として何ができるのか・・考えています。</p><p style="text-align: left;"></p><p style="text-align: left;"></p><p></p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91094/">
<title>2月度業況観測アンケートと1月度確報の忘れ物</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91094/</link>
<description>今月は諸般の事情で、例月にデータをご紹介できずにいましたので、追補として二三ご紹介します。まず、業況観測アンケートと経産省確報の出荷数量、出荷金額の比較図です。上の二つはすでに載せておりますが、下の二つは未掲載でした。2025年11月の出荷数量以外は比較的よく二つの数値は一致しています。以前ご紹介しましたように、11月の特殊要因は土日休日の数が前年より2日多かったことです。次は、2018年の各月の純出荷数量を100として時の各月の指数値です。毎年の同じ月の前年同月比を累積してグラフ化しています。1月は純出棺の前年同月比が低かったため、前年の指数値からさらに下がりました。下は純出荷数量の年平均指数と月間純出荷数量の推移です。特に目立った変化はありませんが、この先のイラン情勢の影響が不安視されます。</description>
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<dc:date>2026-03-27T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177450278794824000" class="cms-content-parts-sin177450278794832100"><p>今月は諸般の事情で、例月にデータをご紹介できずにいましたので、追補として二三ご紹介します。</p><p>まず、業況観測アンケートと経産省確報の出荷数量、出荷金額の比較図です。上の二つはすでに載せておりますが、下の二つは未掲載でした。2025年11月の出荷数量以外は比較的よく二つの数値は一致しています。以前ご紹介しましたように、11月の特殊要因は土日休日の数が前年より2日多かったことです。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-14a89b25aebaafabcfcf3041995b54e7.png" alt="" /></p><p>次は、2018年の各月の純出荷数量を100として時の各月の指数値です。毎年の同じ月の前年同月比を累積してグラフ化しています。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-a625d75221cfa20e619809fa8f3a0114.png" width="700" height="698" alt="" /></p><p>1月は純出棺の前年同月比が低かったため、前年の指数値からさらに下がりました。</p><p>下は純出荷数量の年平均指数と月間純出荷数量の推移です。特に目立った変化はありませんが、この先のイラン情勢の影響が不安視されます。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-94c3a3b0279763dd78e923e0dc937e1f.png" alt="" /></p></div>
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</item>

<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91088/">
<title>日本でもラピスラズリが見つかりました</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91088/</link>
<description>
先日、新潟県糸魚川市でラピスラズリが見つかったとニュースで報じられました。独立行政法人国立科学博物館の松原 聰 名誉研究員らが、糸魚川の岩石中から発見したもので、「宝石質なラピスラズリ原石はアフガニスタン産のみであり、日本国内での産出確認は初となります。現在、国立科学博物館を中心に研究が進められており、さらなる成果が期待されています。」と報じられています。このラピスラズリは、これまでアフガニスタン産しか見つかっておらず、日本では初めて見つかりました。この実物は、糸魚川市のフォッサマグナミュージアム　ふるさと展示室において令和8年3月7日(土)～8月30日(日) 9:00～17:00に無料で公開されるそうです。（以上糸魚川ジオパーク（下記接続先）のHPより）
日本初ラピスラズリ発見とその展示について &#124; 糸魚川ユネスコ世界ジオパーク

ラピスラズリについては本ブログで何回かご紹介したことがありますが、ご参考までに一番最初にラピスラズリのことをご紹介した「フェルメールの青」を以下に再掲いたします。
フェルメールの青　　　2020年4月24日　
フェルメールは、今さら何の説明もいらないほど有名な画家です。17世紀オランダを代表するバロック画家で、その作品数は少なく、現在確認できるのは37点と言われています。今日は、そのフェルメールが使用していた絵具に使用されていた顔料について書きます。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、外出の自粛要請が出ている中、しばらくフェルメールの世界に思いを馳せてください。






ウルトラマリン・ブルー（ラピスラズリ）が使用されている真珠の耳飾りの少女のターバン部分
（そごう美術館　フェルメール光の王国展2018の複製画より）





　2018年の7月28日から9月2日まで、横浜のそごう美術館で、フェルメールの作品37点が一挙に展示（フェルメール光の王国展2018）されました。といっても、すべて最新の技術で再現された複製画でしたが、複製といえども一挙にこれだけの作品を見るチャンスは他になく、同時にさまざまな解説文も同時に紹介されていて、とても有意義な展示会でした。解説の中には、当時の顔料についてもかなり詳しく解説されていました。
　解説に登場した顔料は全部で13種類が紹介されていました。カーマインレッド、黄鉛、イエローオーカー、レッドオーカーなど塗料でもなじみのある顔料もありましたが、何と言っても注目は、ウルトラマリン（ラピスラズリ：瑠璃）でした。フェルメールの青と呼ばれるあの印象的な青です。フェルメールの代表作である「真珠の首飾りの少女」のターバンの青といえば色が思い浮かぶ人も多いかもしれません。前置きが長くなりましたが、今日のテーマはこの「ウルトラマリン・ブルー」とその材料である「ラピスラズリ」についてです。
「ウルトラマリン」という言葉の意味は。「海を越えてきた」という意味であり、当時この材料がアフガニスタンからの輸入でしか入手できなかったことに由来しています。「ウルトラマリン」の原料となった鉱石が「ラピスラズリ」でしたが、この「ラピスラズリ」本来は宝石として用いられているものでした。人類に認知され、利用された鉱物として最古のものと言われ、エジプト、シュメール、バビロニアなどの古代から、宝石として、また顔料「ウルトラマリン」の原料として珍重されました。ラピスはラテン語で「石」 (Lapis)、ラズリはトルキスタンにあるペルシア語の地名に由来します。






ラピスラズリ（中畑顕雅氏提供）





この「ラピスラズリ」の主成分は「ラズライトLazurite、和名は青金石」であり、日本画でも使用される「群青」と同じ鉱物です。組成を化学式で書くと、(Na,Ca)8(AlSiO4)6(SO4,S,Cl)2となるようですが、青のイメージがわくでしょうか？　「群青」の「ラズライト」が主に顔料として使用されたのに対し、「ラピスラズリ」はあくまで主用途が宝石としての使用でした。
今では「ラズライト」は人工的に合成されるようになり、「ウルトラマリン」も安価になりましたが、当時宝石を原料とした「ウルトラマリン」はとてつもなく高価でした。そんな高価な「ウルトラマリン」をフェルメールは、なぜ惜しげもなく使うことがでたのでしょうか？
今でこそフェルメールは高名な画家で、その絵の価値たるや値段が付けられないほどですが、存命中は、画家よりもむしろ画商を生業としており、第３次英蘭戦争で多額の負債を負ってしまったといわれています。そうしたフェルメールを経済的に支えたのは、彼の妻の母、すなわち義母とパトロンでした。フェルメールの画家としての価値が評価されたのは、死後200年も経過した１９世紀になってからになります。
フェルメールの青に話を戻すと、この色が使われている最も有名な絵は、「真珠の耳飾りの少女」ではないでしょうか？この絵は、様々な謎めいた要素があることから、「北のモナ・リザ」あるいは「オランダのモナ・リザ」と呼ばれています。この少女が誰なのか、真珠の耳飾りは誰のものなのかわかっていません。代表作と呼ばれながら、この絵には「IVMeer」というサインがあるのみで日付もありません。謎が謎を呼び、とうとうアメリカの作家トレイシー・シュバリエによって小説が書かれ、その小説が映画化されるまでになりました。
さて最後にもう少し、今度は塗料に関係がある内容に戻します。それは、歴史的に使用されてきた青顔料についてです。　主要な歴史的青顔料を下表にまとめました。

「ラピスラズリ」についてはすでに触れましたが、これ以外にも多くの青顔料が絵画などに使用されてきました。それらのほとんどは大変高価であり、珍重されていたものでしたが、現在ではそのうちのいくつかは工業的に製造され、インキ、プラスチック、塗料の着色剤として利用されるようになっています。加えて色鮮やかな有機顔料がたくさん開発され広く使用されるようになりました。「フェルメールの青」的な色彩は今や皆が使える時代になったということです。
本項を書くにあたり、以下の資料を参考にしました。
そごう美術館　フェルメール光の王国2018の展示説明書
ミューテリウム・マガジンサイト(下記URL)






https://muterium.com/magazine/stories/vermeer-blue/







また、元関西ペイントの中畑顕雅氏より、資料の提供とアドバイスをいただきました。ここに謝意を表します。

</description>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-26T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177362152700073700" class="cms-content-parts-sin177362152700082000">
<p>先日、新潟県糸魚川市でラピスラズリが見つかったとニュースで報じられました。独立行政法人国立科学博物館の松原 聰 名誉研究員らが、糸魚川の岩石中から発見したもので、「宝石質なラピスラズリ原石はアフガニスタン産のみであり、日本国内での産出確認は初となります。現在、国立科学博物館を中心に研究が進められており、さらなる成果が期待されています。」と報じられています。このラピスラズリは、これまでアフガニスタン産しか見つかっておらず、日本では初めて見つかりました。この実物は、糸魚川市の<span style="font-size: 1rem;">フォッサマグナミュージアム　ふるさと展示室において</span><span style="font-size: 1rem;">令和8年3月7日(土)～8月30日(日) 9:00～17:00に無料で公開されるそうです。（以上糸魚川ジオパーク（下記接続先）のHPより）</span></p>
<p><a href="https://geo-itoigawa.com/topics/25735/">日本初ラピスラズリ発見とその展示について &#124; 糸魚川ユネスコ世界ジオパーク</a></p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-a47e24062930b969347b9d060a07b812.png" alt="" /></p>
<p>ラピスラズリについては本ブログで何回かご紹介したことがありますが、ご参考までに一番最初にラピスラズリのことをご紹介した「フェルメールの青」を以下に再掲いたします。</p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: large;"><strong>フェルメールの青　　　2020年4月24日</strong></span>　</p>
<p>フェルメールは、今さら何の説明もいらないほど有名な画家です。17世紀オランダを代表するバロック画家で、その作品数は少なく、現在確認できるのは37点と言われています。今日は、そのフェルメールが使用していた絵具に使用されていた顔料について書きます。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、外出の自粛要請が出ている中、しばらくフェルメールの世界に思いを馳せてください。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img src="https://kantoko.com/images/image-df58f1c9bd1ff3ce5eb894974dc748b5.png" alt="" /><br />
<figcaption>ウルトラマリン・ブルー（ラピスラズリ）が使用されている真珠の耳飾りの少女のターバン部分<br />
（そごう美術館　フェルメール光の王国展2018の複製画より）</figcaption></figure>
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<p>　2018年の7月28日から9月2日まで、横浜のそごう美術館で、フェルメールの作品37点が一挙に展示（フェルメール光の王国展2018）されました。といっても、すべて最新の技術で再現された複製画でしたが、複製といえども一挙にこれだけの作品を見るチャンスは他になく、同時にさまざまな解説文も同時に紹介されていて、とても有意義な展示会でした。解説の中には、当時の顔料についてもかなり詳しく解説されていました。</p>
<p>　解説に登場した顔料は全部で13種類が紹介されていました。カーマインレッド、黄鉛、イエローオーカー、レッドオーカーなど塗料でもなじみのある顔料もありましたが、何と言っても注目は、ウルトラマリン（ラピスラズリ：瑠璃）でした。フェルメールの青と呼ばれるあの印象的な青です。フェルメールの代表作である「真珠の首飾りの少女」のターバンの青といえば色が思い浮かぶ人も多いかもしれません。前置きが長くなりましたが、今日のテーマはこの「ウルトラマリン・ブルー」とその材料である「ラピスラズリ」についてです。</p>
<p>「ウルトラマリン」という言葉の意味は。「海を越えてきた」という意味であり、当時この材料がアフガニスタンからの輸入でしか入手できなかったことに由来しています。「ウルトラマリン」の原料となった鉱石が「ラピスラズリ」でしたが、この「ラピスラズリ」本来は宝石として用いられているものでした。人類に認知され、利用された鉱物として最古のものと言われ、エジプト、シュメール、バビロニアなどの古代から、宝石として、また顔料「ウルトラマリン」の原料として珍重されました。ラピスはラテン語で「石」 (Lapis)、ラズリはトルキスタンにあるペルシア語の地名に由来します。</p>
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<p style="text-align: center;"></p>
<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img src="https://kantoko.com/images/image-3ecb135f9497644007acbe93dae1a411.png" alt="" /><br />
<figcaption>ラピスラズリ（中畑顕雅氏提供）</figcaption></figure>
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<p>この「ラピスラズリ」の主成分は「ラズライトLazurite、和名は青金石」であり、日本画でも使用される「群青」と同じ鉱物です。組成を化学式で書くと、(Na,Ca)<span style="position: relative; font-size: 11.25px; line-height: 0; vertical-align: baseline; bottom: -0.25em;">8</span>(AlSiO4)<span style="position: relative; font-size: 11.25px; line-height: 0; vertical-align: baseline; bottom: -0.25em;">6</span>(SO4,S,Cl)<span style="position: relative; font-size: 11.25px; line-height: 0; vertical-align: baseline; bottom: -0.25em;">2</span>となるようですが、青のイメージがわくでしょうか？　「群青」の「ラズライト」が主に顔料として使用されたのに対し、「ラピスラズリ」はあくまで主用途が宝石としての使用でした。</p>
<p>今では「ラズライト」は人工的に合成されるようになり、「ウルトラマリン」も安価になりましたが、当時宝石を原料とした「ウルトラマリン」はとてつもなく高価でした。そんな高価な「ウルトラマリン」をフェルメールは、なぜ惜しげもなく使うことがでたのでしょうか？</p>
<p>今でこそフェルメールは高名な画家で、その絵の価値たるや値段が付けられないほどですが、存命中は、画家よりもむしろ画商を生業としており、第３次英蘭戦争で多額の負債を負ってしまったといわれています。そうしたフェルメールを経済的に支えたのは、彼の妻の母、すなわち義母とパトロンでした。フェルメールの画家としての価値が評価されたのは、死後200年も経過した１９世紀になってからになります。</p>
<p>フェルメールの青に話を戻すと、この色が使われている最も有名な絵は、「真珠の耳飾りの少女」ではないでしょうか？この絵は、様々な謎めいた要素があることから、「北のモナ・リザ」あるいは「オランダのモナ・リザ」と呼ばれています。この少女が誰なのか、真珠の耳飾りは誰のものなのかわかっていません。代表作と呼ばれながら、この絵には「IVMeer」というサインがあるのみで日付もありません。謎が謎を呼び、とうとうアメリカの作家トレイシー・シュバリエによって小説が書かれ、その小説が映画化されるまでになりました。</p>
<p>さて最後にもう少し、今度は塗料に関係がある内容に戻します。それは、歴史的に使用されてきた青顔料についてです。　主要な歴史的青顔料を下表にまとめました。</p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-23b0b07ee92cdb9c5f941726364a1a17.png" alt="" /></p>
<p>「ラピスラズリ」についてはすでに触れましたが、これ以外にも多くの青顔料が絵画などに使用されてきました。それらのほとんどは大変高価であり、珍重されていたものでしたが、現在ではそのうちのいくつかは工業的に製造され、インキ、プラスチック、塗料の着色剤として利用されるようになっています。加えて色鮮やかな有機顔料がたくさん開発され広く使用されるようになりました。「フェルメールの青」的な色彩は今や皆が使える時代になったということです。</p>
<p>本項を書くにあたり、以下の資料を参考にしました。</p>
<p>そごう美術館　フェルメール光の王国2018の展示説明書</p>
<p>ミューテリウム・マガジンサイト(下記URL)</p>
<p></p>
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<figure class="wp-block-embed-wordpress wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-muterium">
<div class="wp-block-embed__wrapper">https://muterium.com/magazine/stories/vermeer-blue/</div>
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<p>また、元関西ペイントの中畑顕雅氏より、資料の提供とアドバイスをいただきました。ここに謝意を表します。</p>
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</item>

<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91093/">
<title>こんな情勢下ですが・・桜の開花式の検証</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91093/</link>
<description>イラン情勢緊迫化の中塗料業界は原料確保に苦境にあるという状況下ではありますが、例年の桜の開花式の検証をしたいと思います。まず開花式についてですが、昨年までの6年間、以下の4本の式を使って予測、検証してきました。①2月1日を基準日とし日平均気温の合計が400を超えた日　②2月4日を基準日とし日平均気温の合計が360を超えた日③2月1日を基準日とし日最高気温の合計が600を超えた日④魔法式exp(Ea*(T-Ts))/(R*T*Ts)の合計が23.8を超えた日　（Ea＝70、R＝8.314、Ts＝15）　　　これら4本の開花式の最近7年における的中度を下表に示します。赤字は開花式の答えと実際の開花日が一致したケースになります。一本も的中しなかったのは2022年と2024年ですが、2022年は4本の式のうち、1日違いが2本あり、ほぼ的中とも言えましたが、2024年では全て実際の開花日よりも10日以上早い日を予想していました。　　　今年については、①式が的中、②が一日違い、③と④が2日違いとなりました。４本とも２日以内ですので、今年の開花式的中率はまずまずだったと言えるかもしれません。実際の気温データと累積値の一覧表を下に示します。気温データは気象庁の過去の天気検索サイトから、東京都の標準木のある靖国神社最寄りの東京地点のデータを使用しています。さて、この開花式の検証においては起算日を２月１日または２月４日としています。本来休眠打破の日についても、気象会社の開花予想では、各種気象情報から毎年独自に特定されているそうです。ともあれ、今年も昨年に引き続き、11月以降の気温の推移から何か開花日との関係がわからないかと考えてみました。今年も含め過去7年間の11月から3月までの東京の日毎平均気温とその平年値をグラフにしました。2月1日を基準日として、以前の2カ月と以後の1.5カ月の日毎平均気温とその平年値との差の平均を比べようと考えました。単純に休眠打破前は寒い方が、以後は暖かい方が開花が早くなるのではないかと考えたわけです。が、しかし脆くもその単純な考えは事実の前に崩れ去りました。この7年間で最も早い開花日は2020年、2021年、2023年の3月14日です。この3年に共通するのは2月1日から3月15日までの平年値との差が大きい、すなわち暖かかったことですが、1月31日までの気温については、2020年と2022年は高く、2021年はわずかに低くなっていました。逆に最も開花が遅かったのは2024年の3月29日ですが、この年については1月31日までも、2月1日以降も平年値よりも高めでした。つまり、最も早かった年についても、最も遅かった年についても、共通して説明できるようなものはなかったということです。強いて言えば、開花日が最も早かった3年に共通するのは、2月1日から3月15日までの平年値との差が2℃以上あったということです。そしてこの2℃以上暖かかったという年はこのほかにはありませんでした。したがって仮説としては、休眠打破以降の平年値との差が2℃以上であれば開花が早いとは言えるかもしれません。桜の開花メカニズムはそんなに単純ではないとは思いますので、来年以降も開花式の検証を継続していきたいと思います。</description>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-03-25T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177401190042228600" class="cms-content-parts-sin177401190042236500"><p>イラン情勢緊迫化の中塗料業界は原料確保に苦境にあるという状況下ではありますが、例年の桜の開花式の検証をしたいと思います。</p><p>まず開花式についてですが、昨年までの6年間、以下の4本の式を使って予測、検証してきました。</p><div><strong>①2月1日を基準日とし日平均気温の合計が400を超えた日　</strong></div><div><strong>②2月4日を基準日とし日平均気温の合計が360を超えた日</strong></div><div><strong>③2月1日を基準日とし日最高気温の合計が600を超えた日</strong></div><div><strong>④魔法式exp(Ea*(T-Ts))/(R*T*Ts)の合計が23.8を超えた日　（Ea＝70、R＝8.314、Ts＝15）</strong>　</div><div>　　</div><div>これら4本の開花式の<span style="font-size: 1rem;">最近7年における</span><span style="font-size: 1rem;">的中度を下表に示します。赤字は開花式の答えと実際の開花日が一致したケースになります。一本も的中しなかったのは2022年と2024年ですが、2022年は4本の式のうち、1日違いが2本あり、ほぼ的中とも言えましたが、2024年では全て実際の開花日よりも10日以上早い日を予想していました。</span></div><div>　　　</div><div></div><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-6471fe3187b4160675f2d50977106826.png" alt="" /></p><p>今年については、①式が的中、②が一日違い、③と④が2日違いとなりました。４本とも２日以内ですので、今年の開花式的中率はまずまずだったと言えるかもしれません。</p><p>実際の気温データと累積値の一覧表を下に示します。気温データは気象庁の過去の天気検索サイトから、東京都の標準木のある靖国神社最寄りの東京地点のデータを使用しています。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-9c457dcbe575268a42b17b2483006b6e.png" alt="" /></p><p>さて、この開花式の検証においては起算日を２月１日または２月４日としています。本来休眠打破の日についても、気象会社の開花予想では、各種気象情報から毎年独自に特定されているそうです。ともあれ、今年も昨年に引き続き、11月以降の気温の推移から何か開花日との関係がわからないかと考えてみました。</p><p>今年も含め過去7年間の11月から3月までの東京の日毎平均気温とその平年値をグラフにしました。2月1日を基準日として、以前の2カ月と以後の1.5カ月の日毎平均気温とその平年値との差の平均を比べようと考えました。単純に休眠打破前は寒い方が、以後は暖かい方が開花が早くなるのではないかと考えたわけです。が、しかし脆くもその単純な考えは事実の前に崩れ去りました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-95003f93682b52956d92eff7ed6d3e65.png" alt="" /></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-853fd4b06d446fa1b81e715d8fbafc14.png" alt="" /></p><p>この7年間で最も早い開花日は2020年、2021年、2023年の3月14日です。この3年に共通するのは2月1日から3月15日までの平年値との差が大きい、すなわち暖かかったことですが、1月31日までの気温については、2020年と2022年は高く、2021年はわずかに低くなっていました。逆に最も開花が遅かったのは2024年の3月29日ですが、この年については1月31日までも、2月1日以降も平年値よりも高めでした。つまり、最も早かった年についても、最も遅かった年についても、共通して説明できるようなものはなかったということです。</p><p>強いて言えば、開花日が最も早かった3年に共通するのは、2月1日から3月15日までの平年値との差が2℃以上あったということです。そしてこの2℃以上暖かかったという年はこのほかにはありませんでした。したがって仮説としては、休眠打破以降の平年値との差が2℃以上であれば開花が早いとは言えるかもしれません。</p><p>桜の開花メカニズムはそんなに単純ではないとは思いますので、来年以降も開花式の検証を継続していきたいと思います。</p><p></p><p></p><p></p><p></p></div>
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</item>

<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91092/">
<title>経産省確報2026年1月度・・あれれ、少し変です</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91092/</link>
<description>経産省確報につきましては、先週木曜日に日塗工からいただけると思っておりましたが、月曜日まで延期になりました。実はこの原稿は3月20日に書いておりまして、日塗工から確報データがない中で、経産省のデータに直接アクセスして計算した単価データをご紹介します。ですので、日塗工発表分と差異があるかもしれませんが、その説はご容赦ください。1月度の確報は手元で計算しますとおかしなところがたくさんあります。売上金額の前年同月比が、業況観測アンケート、速報、確報でそれぞれ異なっていること、1月の在庫数量がかなり多いこと、前月からの単価変動の大きい塗料が多いことなどです。前月からの単価変動で言えば、過去にも何回か経験していますし。それらはほぼ次月には元に戻っていました。ただこんなに多くの塗料種で変動していることは過去に記憶がありません。出荷数量と出荷金額については数量が過去6年の下から2番目、金額が過去6年の上から2番目でこれはこれまでとそう変わりがありません。続いて主要品目の単価について例月のように2021年1月を100とした指数の推移でご紹介します。アミノアルキド樹脂塗料とエポキシ塗料はかなりのアップ、アクリル樹脂（焼付）がかなりのダウンとなりました。金額に換算すると結構大きな変化です。ウレタン樹脂塗料もかなりのダウン、水系塗料全体では水溶性樹脂塗料の単価がかなり下がった影響を受けました。ここでの注目は「その他塗料」の大幅アップで、通常では考えれない変化です。これが異常かどうかは、来月を待って判断したいと思います。個々の塗料がその月だけ大きく変動することは、この統計ではままあることですのでしかたありませんが、1月度は単価変動の大きい塗料が多いように思います。原油、ナフサ、ガソリン、灯油です。今となっては1月の価格などなんの参考にもなりませんが、1月の段階では落ち着いていました。5年間を経ての単価、ならびに指数の上昇幅の一覧です。今月は多くの塗料で前月比において、大きな価格変動がありましたので変動した塗料に色をつけています。赤色は指数値が3以上、単価が20円以上上昇したもの、水色は指数値が3以上、単価が20円以上下降したものを示しています。参考までに先月のグラフもつけておきました。確報はあくまで調査結果として尊重いたしますが、来月の発表数値に注目せざるを得ません。2月度ですので、イラン情勢の影響は現れていないはずです。果たしてこうした価格変動が1月だけなのかどうかに注目していきたいと思います。</description>
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<dc:date>2026-03-24T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177396712042314300" class="cms-content-parts-sin177396712042322200"><p>経産省確報につきましては、先週木曜日に日塗工からいただけると思っておりましたが、月曜日まで延期になりました。実はこの原稿は3月20日に書いておりまして、日塗工から確報データがない中で、経産省のデータに直接アクセスして計算した単価データをご紹介します。ですので、日塗工発表分と差異があるかもしれませんが、その説はご容赦ください。</p><p>1月度の確報は手元で計算しますとおかしなところがたくさんあります。売上金額の前年同月比が、業況観測アンケート、速報、確報でそれぞれ異なっていること、1月の在庫数量がかなり多いこと、前月からの単価変動の大きい塗料が多いことなどです。前月からの単価変動で言えば、過去にも何回か経験していますし。それらはほぼ次月には元に戻っていました。ただこんなに多くの塗料種で変動していることは過去に記憶がありません。</p><p>出荷数量と出荷金額については数量が過去6年の下から2番目、金額が過去6年の上から2番目でこれはこれまでとそう変わりがありません。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-525bab2674cbdff98d101c3004cf72eb.png" width="700" height="443" alt="" /></p><p>続いて主要品目の単価について例月のように<span style="font-size: 1rem;">2021年1月を100とした指数の推移で</span><span style="font-size: 1rem;">ご紹介します。</span></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-f8fbb25b87d2b89c3db18c2232c2a5ca.png" alt="" /></p><p>アミノアルキド樹脂塗料とエポキシ塗料はかなりのアップ、アクリル樹脂（焼付）がかなりのダウンとなりました。金額に換算すると結構大きな変化です。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-f8bb489b0ded27fdc4918c1d420d2f11.png" alt="" /></p><p>ウレタン樹脂塗料もかなりのダウン、水系塗料全体では水溶性樹脂塗料の単価がかなり下がった影響を受けました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-2d29181f6ee0704209eea62a385f4c6b.png" alt="" /></p><p>ここでの注目は「その他塗料」の大幅アップで、通常では考えれない変化です。これが異常かどうかは、来月を待って判断したいと思います。個々の塗料がその月だけ大きく変動することは、この統計ではままあることですのでしかたありませんが、1月度は単価変動の大きい塗料が多いように思います。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-623e2d08c8569fb0065fc794d7f7105e.png" alt="" /></p><p>原油、ナフサ、ガソリン、灯油です。今となっては1月の価格などなんの参考にもなりませんが、1月の段階では落ち着いていました。</p><p>5年間を経ての単価、ならびに指数の上昇幅の一覧です。今月は多くの塗料で前月比において、大きな価格変動がありましたので変動した塗料に色をつけています。赤色は指数値が3以上、単価が20円以上上昇したもの、水色は指数値が3以上、単価が20円以上下降したものを示しています。参考までに先月のグラフもつけておきました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-5ec9866a9a2de1572e33fbec85f13978.png" alt="" /></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-a8cd76a869c6ce3ff3d5ba2d14cc747d.png" alt="" /></p><p>確報はあくまで調査結果として尊重いたしますが、来月の発表数値に注目せざるを得ません。2月度ですので、イラン情勢の影響は現れていないはずです。果たしてこうした価格変動が1月だけなのかどうかに注目していきたいと思います。</p></div>
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</item>

<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91091/">
<title>2026年2月度業況観測アンケートの補足資料です</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91091/</link>
<description>
先週金曜日に業況観アンケートを日塗工から受領いたしました。ただし経産省確報を先週段階で受領せずにおりましたので、業況観測アンケートの補足データとしては例月に比べてだいぶ間引いて報告せざるを得なくなりましたことをお詫びします。

今年に入り前年同月比の金額が2カ月連続で100を下回っており心配されます。数量の方は前年越えが容易ではないと思いますが、金額でも前年を下回っていることは心配です。

業況観測アンケートと経産省確報の比較です。業況においては2025年12月度において数量と金額の前年比が大きく乖離しましたが、2026年1月2月では金額、数量が近づいてきています。経産省確報でもそうなっているのかどうか確認したいところです。
最後に2018年の各月を100とした場合の各需要分野別の指数値を示します。月によってばらつきがありますが、船舶・構造物が2018年比で130～150と高い数値である一方、木工が80～90と低迷しています。

数量については確報の純出荷数量を使用しますので、確報受領後にご紹介させていたします。　　　　　　　　　　
</description>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-23T07:55:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177390720413663900" class="cms-content-parts-sin177390720413672200">
<p>先週金曜日に業況観アンケートを日塗工から受領いたしました。ただし経産省確報を先週段階で受領せずにおりましたので、業況観測アンケートの補足データとしては例月に比べてだいぶ間引いて報告せざるを得なくなりましたことをお詫びします。</p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-ca43b7c762db7f8f12e87779769f6c71.png" alt="" /></p>
<p>今年に入り前年同月比の金額が2カ月連続で100を下回っており心配されます。数量の方は前年越えが容易ではないと思いますが、金額でも前年を下回っていることは心配です。</p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-a4e9a73cd11bd91d55b5dddbb8fbb63e.png" alt="" /></p>
<p>業況観測アンケートと経産省確報の比較です。業況においては2025年12月度において数量と金額の前年比が大きく乖離しましたが、2026年1月2月では金額、数量が近づいてきています。経産省確報でもそうなっているのかどうか確認したいところです。</p>
<p>最後に2018年の各月を100とした場合の各需要分野別の指数値を示します。月によってばらつきがありますが、船舶・構造物が2018年比で130～150と高い数値である一方、木工が80～90と低迷しています。</p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-9944e1f7f6d705d469703a87ffb46981.png" alt="" style="font-size: 1rem;" /></p>
<p>数量については確報の純出荷数量を使用しますので、確報受領後にご紹介させていたします。　　　　　　　　　　</p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91090/">
<title>経産省確報に見る塗料原材料の単価動向・・2026年1月度</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91090/</link>
<description>本日経産省から生産動態統計調査（確報）が発表になりました。塗料の単価動向に先立ち原材料の単価動向をお知らせします。と言ってももはや1月度の単価動向にはあまり意味がなくなりました。イラン情勢の不安により原材料、とりわけ芳香族系炭化水素を中心として非常にタイトになっているからです。とは言えデータはデータですので例月の通りに報告いたします。これから2カ月後に3月度を報告する際にはおそらく単価動向は激変していると思われます。樹脂材料では上昇3種、下降2種でした。エピクロルヒドリンの価格アップが大きめでした。有機溶剤では、1月の時点では大きな動きはありません。イソプロピルアルコールの価格アップ、合成ブタノールの価格ダウンが目立つ程度です。顔料についてはフタロシアニン顔料が先月の大幅アップの反動で大幅ダウンとなりました。酸化亜鉛、酸化第二鉄は前月に比べ３％以上の価格変動でした。今月の最大のショックは、酸化チタンの数値は発表されなくなったことです。先日のメチルイソブチルケトンに続き発表がなくなったということは、最も一般的な白顔料である酸化チタンの供給会社が2社以下になったということと理解しています。樹脂はすべて価格アップでした。石油樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂が３％を超える大幅アップとなりました。先月に比べ３％以上の価格変動があったものの出荷数量と出荷金額の推移を示します。ほとんどすべての原料がそうであるように先月から３％以上価格がアップしたものは、数量が減少、金額が上昇しており単価上昇のパターンになっています。３％以上価格がダウンした原料も基本的には数量減少、金額増大傾向の中での価格ダウンになります。金額の減少幅が数量の減少幅を上回るか、数量の増加幅が金額の増加幅を上回れば価格ダウンとなります。各品目ごとの単価指数のグラフです。2021年1月を100としています。このところほぼ150付近で固定化されていますが、今後イラン情勢により大きく動きそうです。</description>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-03-19T15:35:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177390226892689400" class="cms-content-parts-sin177390226892696700"><p>本日経産省から生産動態統計調査（確報）が発表になりました。塗料の単価動向に先立ち原材料の単価動向をお知らせします。と言ってももはや1月度の単価動向にはあまり意味がなくなりました。イラン情勢の不安により原材料、とりわけ芳香族系炭化水素を中心として非常にタイトになっているからです。とは言えデータはデータですので例月の通りに報告いたします。これから2カ月後に3月度を報告する際にはおそらく単価動向は激変していると思われます。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-77127ac7d768238f9a9c81bb0f20679f.png" alt="" /></p><p>樹脂材料では上昇3種、下降2種でした。エピクロルヒドリンの価格アップが大きめでした。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-8474760ca77958447dec79c168f3de4c.png" alt="" /></p><p>有機溶剤では、1月の時点では大きな動きはありません。イソプロピルアルコールの価格アップ、合成ブタノールの価格ダウンが目立つ程度です。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-791eac38d5525c700fa77719ba7d5570.png" alt="" /></p><p>顔料についてはフタロシアニン顔料が先月の大幅アップの反動で大幅ダウンとなりました。酸化亜鉛、酸化第二鉄は前月に比べ３％以上の価格変動でした。<strong>今月の最大のショックは、酸化チタンの数値は発表されなくなったことです。先日のメチルイソブチルケトンに続き発表がなくなったということは、最も一般的な白顔料である酸化チタンの供給会社が2社以下になったということと理解しています。</strong></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-5c1154963b15fed15a5bd7ea36e22912.png" width="700" height="199" alt="" /></p><p>樹脂はすべて価格アップでした。石油樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂が３％を超える大幅アップとなりました。</p><p>先月に比べ３％以上の価格変動があったものの出荷数量と出荷金額の推移を示します。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-f1e4ea6dcf1dd67fe72a85da1bc7d3fe.png" alt="" /></p><p>ほとんどすべての原料がそうであるように先月から３％以上価格がアップしたものは、数量が減少、金額が上昇しており単価上昇のパターンになっています。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-01aa7f5d8342584681f9f62c6f65e3ad.png" width="650" height="415" alt="" /></p><p>３％以上価格がダウンした原料も基本的には数量減少、金額増大傾向の中での価格ダウンになります。金額の減少幅が数量の減少幅を上回るか、数量の増加幅が金額の増加幅を上回れば価格ダウンとなります。</p><p>各品目ごとの単価指数のグラフです。2021年1月を100としています。このところほぼ150付近で固定化されていますが、今後イラン情勢により大きく動きそうです。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-0c4b1deae631cea9a2056e94929e9c71.png" alt="" /></p><p></p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91089/">
<title>石油備蓄放出で、日本の石油製品は充足できるのか？</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91089/</link>
<description>16日から備蓄していた原油が放出されました。また19日からは政府のガソリン、軽油、灯油に対するガソリンの補助金が支給開始となります。が、実際にガソリンスタンドの価格に反映されるには4-5日はかかるとのことでした。原油の先物価格が上がっただけで20円、30円と即日値上げをするくせに、値下げの方は実際に安いものが入ってくるまで値下げしないというのは、どうなのでしょうか？それはともかくこの原油放出について気になっていることがあります。それは日本は原油だけでなくナフサも輸入しており、それもかなりの量であり、原油同様に中東依存率が高く、ホルムズ海峡依存率は76％もあるからです。今回の備蓄放出はあくまで原油だけですので、輸入ナフサの代替とはなりません。そこで今回放出される原油を日本の製油所で精製したとしてどのくらいの石油製品が供給できるのかを計算してみました。まず国産と輸入ナフサの数量、割合です。国産４割、輸入が６割となっており2024年で2056万KLのナフサが輸入されています。以降の資料は石油化学工業会のサイトから資料を引用いたしました。石油製品の製造工程は上図にしめすような工程になります。まず石油精製工場で沸点ごとにいくつかの成分に分けられます。（下図）30℃から180℃の間に蒸留により取り出されるのっがガソリンとナフサであり、このうちのナフサから石油化学製品が作られています。他の成分はさまざまな燃料として使用されます。一方石油製品の割合は、ガソリンが31.4％、ナフサが24.9％とこの2者が需要の1位2位です。ところで原油を分留してでてくる成分は上図右の円グラフの割合とはずいぶんと異なる数値です。このギャップをどう埋めるのか？それは分解と言って、蒸留で出てきた成分をさらに分子量の小さなものに分解します。代表的な分解装置として流動接触分解装置（FCC）や水素化分解装置があります。このような装置を使えば、重油の80％くらいをガソリンや灯軽油、ＬＰＧに転換することができます。こうして原油から蒸留、分解などのプロセスを経て需要にみあった石油製品が製造されるのです。これでナフサを輸入できなくとも、原油から需要にみあった製品群を製造することができることがわかりました。ここまでの数値を整理してみましょう。①まず現時点で石油備蓄量は254日（約8カ月）分あります。この数値から1日分を計算すると②29万1330KLとなります。またこの数値から1年間の原油必用量を計算する③1億632万KLとなりますが、これは輸入の実数からみて少ない数値です。この③に輸入ナフサの⑤を足すとほぼ④になります。たまたまなのか、これで間違ってないのかはわかりません。ガソリン消費量は年間4450万KL⑥であり、一日あたりで49万4500KLとなります。一方日本の19か所の精油所の処理能力は49万4500KL/日⑧あり、放出量1日分の29万1300万KLを軽く上回ります。ただし、ナフサの分までカバーしようとすると、通常より多くのナフサやガソリン成分を生産する必要があり、分解工程を通常よりも長くかかるのかもしれません。ともかく、原油備蓄放出によりなんとか石油製品の供給が可能になることだけは判りました。追伸：これを書いた3月17日時点ではこのように書きましたが、その後、「備蓄の放出分は、ガソリン、軽油、灯油が主眼であり、ナフサまでは十分に供給することを意図していないのでは」という情報が入りました。だとすれば、今後しばらくは石化製品の供給はタイトとなり、塗料各社はこれまで通りに製品を供給することが難しくなります。大変に残念なことです。</description>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-03-18T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177370196460685700" class="cms-content-parts-sin177370196460693800"><p>16日から備蓄していた原油が放出されました。また19日からは政府のガソリン、軽油、灯油に対するガソリンの補助金が支給開始となります。が、実際にガソリンスタンドの価格に反映されるには4-5日はかかるとのことでした。原油の先物価格が上がっただけで20円、30円と即日値上げをするくせに、値下げの方は実際に安いものが入ってくるまで値下げしないというのは、どうなのでしょうか？</p><p>それはともかくこの原油放出について気になっていることがあります。それは日本は原油だけでなくナフサも輸入しており、それもかなりの量であり、原油同様に中東依存率が高く、ホルムズ海峡依存率は76％もあるからです。今回の備蓄放出はあくまで原油だけですので、輸入ナフサの代替とはなりません。そこで今回放出される原油を日本の製油所で精製したとしてどのくらいの石油製品が供給できるのかを計算してみました。</p><p>まず国産と輸入<span style="font-size: 1rem;">ナフサ</span><span style="font-size: 1rem;">の数量、割合です。国産４割、輸入が６割となっており2024年で2056万KLのナフサが輸入されています。以降の資料は石油化学工業会のサイトから資料を引用いたしました。</span></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-559bc4e42be3f1811fdc5cc75870fdb4.png" alt="" /></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-2130213f2bbc978a120bc923a0e49cea.png" alt="" /></p><p>石油製品の製造工程は上図にしめすような工程になります。まず石油精製工場で沸点ごとにいくつかの成分に分けられます。（下図）</p><p>30℃から180℃の間に蒸留により取り出されるのっがガソリンとナフサであり、このうちのナフサから石油化学製品が作られています。他の成分はさまざまな燃料として使用されます。一方石油製品の割合は、ガソリンが31.4％、ナフサが24.9％とこの2者が需要の1位2位です。</p><p></p><p></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-2c752d8e5159732aaaed490a5709e9d5.png" alt="" /></p><p>ところで原油を分留してでてくる成分は上図右の円グラフの割合とはずいぶんと異なる数値です。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-fc94d97d9a351724ec534711734c0bcc.png" alt="" /></p><p>このギャップをどう埋めるのか？それは分解と言って、蒸留で出てきた成分をさらに分子量の小さなものに分解します。代表的な分解装置として流動接触分解装置（FCC）や水素化分解装置があります。このような装置を使えば、重油の80％くらいをガソリンや灯軽油、ＬＰＧに転換することができます。こうして原油から蒸留、分解などのプロセスを経て需要にみあった石油製品が製造されるのです。</p><p>これでナフサを輸入できなくとも、原油から需要にみあった製品群を製造することができることがわかりました。</p><p>ここまでの数値を整理してみましょう。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-b2fc73ed18ceb0cae05292bbb8b7ed72.png" width="600" height="274" alt="" /></p><p>①まず現時点で石油備蓄量は254日（約8カ月）分あります。この数値から1日分を計算すると②29万1330KLとなります。またこの数値から1年間の原油必用量を計算する③1億632万KLとなりますが、これは輸入の実数からみて少ない数値です。この③に輸入ナフサの⑤を足すとほぼ④になります。たまたまなのか、これで間違ってないのかはわかりません。</p><p>ガソリン消費量は年間4450万KL⑥であり、一日あたりで49万4500KLとなります。一方日本の19か所の精油所の処理能力は49万4500KL/日⑧あり、放出量1日分の29万1300万KLを軽く上回ります。ただし、ナフサの分までカバーしようとすると、通常より多くのナフサやガソリン成分を生産する必要があり、分解工程を通常よりも長くかかるのかもしれません。ともかく、原油備蓄放出によりなんとか石油製品の供給が可能になることだけは判りました。</p><p>追伸：これを書いた3月17日時点ではこのように書きましたが、その後、「備蓄の放出分は、ガソリン、軽油、灯油が主眼であり、ナフサまでは十分に供給することを意図していないのでは」という情報が入りました。だとすれば、今後しばらくは石化製品の供給はタイトとなり、塗料各社はこれまで通りに製品を供給することが難しくなります。大変に残念なことです。</p><p></p><p></p></div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91087/">
<title>今シーズンのインフルエンザ, 少し早めのシーズン総括</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91087/</link>
<description>
先々週第9週の感染者状況から、まもなく収束に向かうであろうとしていましたが、期待に違わずほぼ全都道府県で感染者数が減り、一部の県では定点あたり感染者数が10人/所を下回りました。2025年第42週から2026年第10週までの都道府県感染者数推移を下表に示します。

全国平均は14.33人となりました。インフルエンザウイルスが猛威を振るっていた九州地区も特に地域的な特異性を示さなくなりました(下図下段）。全国平均の推移と第10週の都道府県別定点あたり感染者数をあわせて示します。

ところで、今シーズン（2025年末から2026年春）におけるインフルエンザの感染は過去と比べてどうだったのでしょうか？

今シーズンはまだ終わりではありませんが、非常に特徴的なことは言うまでもなく、ピークが2回あったことです。そしてその2回のピークを持った感染者数推移のパターンが、2年前の2023年末から2024年春にかけての感染者数推移ととても似ていることです。昨シーズンは一山のパターンで感染開始から収束まで12週間で終わりました。これに比べると2年前のシーズンはなんど感染期間が31週間もありました。そして今シーズンも感染開始からすでに20週間にもおよび完全な収束にはまだ数週間を要すると思われます。今シーズンは感染期が非常に長かったといえます。いずれにしても、今シーズンと2年前のシーズンは感染者数の推移がよく似ています。この2年に共通することはなにか、ワクチンへのウイルス種の選定はじめ来年への参考となる事象を見逃さないようにして来年に活かしてもらいたいと思います。
最後に各都道府県別感染者推移のグラフを載せて、少し早めの今シーズンのインフルエンザ報告の総括とします。都道府県で特徴的だったのは沖縄県で、一度も定点あたり感染者数が30人を超えませんでした。何か効果的な対策が打たれていたとすれば見習うべきと思います。


</description>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-03-17T07:55:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177361888260167500" class="cms-content-parts-sin177361888260174700">
<p>先々週第9週の感染者状況から、まもなく収束に向かうであろうとしていましたが、期待に違わずほぼ全都道府県で感染者数が減り、一部の県では定点あたり感染者数が10人/所を下回りました。2025年第42週から2026年第10週までの都道府県感染者数推移を下表に示します。</p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-3b7ee4c19a7c6a47d8310d6d290e7644.png" alt="" /></p>
<p>全国平均は14.33人となりました。インフルエンザウイルスが猛威を振るっていた九州地区も特に地域的な特異性を示さなくなりました(下図下段）。全国平均の推移と第10週の都道府県別定点あたり感染者数をあわせて示します。</p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-b35c2175653519de4ffb1597f0de17cc.png" alt="" /></p>
<p>ところで、今シーズン（2025年末から2026年春）におけるインフルエンザの感染は過去と比べてどうだったのでしょうか？</p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-b67348cafb3f45a697d862351592d6f0.png" alt="" /></p>
<p>今シーズンはまだ終わりではありませんが、非常に特徴的なことは言うまでもなく、ピークが2回あったことです。そしてその2回のピークを持った感染者数推移のパターンが、2年前の2023年末から2024年春にかけての感染者数推移ととても似ていることです。昨シーズンは一山のパターンで感染開始から収束まで12週間で終わりました。これに比べると2年前のシーズンはなんど感染期間が31週間もありました。そして今シーズンも感染開始からすでに20週間にもおよび完全な収束にはまだ数週間を要すると思われます。今シーズンは感染期が非常に長かったといえます。いずれにしても、今シーズンと2年前のシーズンは感染者数の推移がよく似ています。この2年に共通することはなにか、ワクチンへのウイルス種の選定はじめ来年への参考となる事象を見逃さないようにして来年に活かしてもらいたいと思います。</p>
<p>最後に各都道府県別感染者推移のグラフを載せて、少し早めの今シーズンのインフルエンザ報告の総括とします。都道府県で特徴的だったのは沖縄県で、一度も定点あたり感染者数が30人を超えませんでした。何か効果的な対策が打たれていたとすれば見習うべきと思います。</p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-1fd2912afbc34f7fc7ef38356d9647d3.png" alt="" /></p>
<p><img src="https://kantoko.com/images/image-961813204fce3b8cdf91d94b89f3268a.png" alt="" /></p>
</div>
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</item>

<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91086/">
<title>第一三共のADC技術について</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91086/</link>
<description>近頃テレビCMで第一三共が「ADC」なる言葉が登場してきます。説明がないので新薬らしいということしかわかりませんでしたので、調べてみました。何やらすごい技術で、画期的な新薬がどんどん生まれていきそうな感じを受けました。以下にご紹介します。ますは第一三共のHPに載っていたこと（下記URL)から始めます。https://www.daiichisankyo.co.jp/brand/adc/　　　　ADCとは　Antibody（抗体）、Drug（薬剤）、Conjugate（複合体）の頭文字をとったものであり、「抗体に結合させたバイオ医薬品」という意味だそうです。抗体とはコロナの時にさんざ使用された言葉ですが、ウイルスや病原など体内の異物に対し，産生されるたんぱく質で特定の構造をもち標的となる異物にだけ結合するように作られています。ADCの構成要素は３つであり、抗体と薬物、およびその両者を結びつけるリンカーと呼ばれる３つの部品から構成されています。この3つの部品はそれぞれ役割は決まっており、それぞれの役割を果たすことで薬剤をがん細胞まで届けてがん細胞を攻撃することが意図されています。抗体はこの場合がん細胞に対してだけ特別な結合部位をもっていますので、ADCをがん細胞だけに結合させてくれる薬剤の運び屋さんです。そしてがん細胞にとりついたADCががん細胞内に取り込まれると、それまでADCの中で抗体と薬剤を結合していたリンカーが切断され薬剤が放出されます。そして放出された薬剤ががん細胞を内側から攻撃するという仕組みになっています。第一三共のHPに掲載されている情報は少なくとも一般向けにはここまでです。大まかには理解できましたは、化学屋の端くれとしては、具体的にどのような物質なのかわからないといまいち納得感が乏しい感じでしたので、さらに調べてみました。Reinforz Insightというサイト（下記接続先）にかなり詳しい情報が載っていました。文章を引用してご紹介します。第一三共の未来戦略：ADC覇権とグローバル展開が切り拓く新時代の製薬モデル &#124; Reinforz Insight専門用語が多いのでなかなかわかりにくいところが多くあると思いますので、超意訳していきます。①エンハーツという第一三共の薬剤は2025年のアメリカ臨床腫瘍学会でその成果が発表され一躍脚光を浴びるようになった。②さらに注目すべき点は、HER2というがん特有のタンパク質の存在が通常認められないがんについても適応が拡大されたことである。③エンハーツに続きFDAの承認審査を受けている2番目のADC「ダトロウエイ」は、承認されれば最初のTROP２を標的としたADCとして市場を開拓することになる。④第一三共の強みは、ADC全体にわたって開発を展開していることであり、多様ながん特有のタンパク質を標的として、系統的、相互補完的に開発が進められている。要すれば、すでの脚光をあびるがん治療薬が認められたおり、これまでADC治療薬が用意できていなかったがんについても効果が認められ、さらに広範囲のがんにもその応用範囲が拡大されると期待されているということです。下表に掲げたADCの他、すでに29種類ものADCが臨床試験段階にあるそうです。なにやら先々週に書いた中外製薬の中分子薬のような感じで、第一三共がADCに関しては他に大きく先んじているようです。ここまで調べても具体的な物質名が出てきませんので、さらに調べるとDrug Delivery System誌に具体的なADCの組成が掲載（下記URL）されていましたので、それをご紹介します。https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/36/1/36_28/_pdf　　　すでに認可されたADCの一覧表がありました。これにはリンカーのタイプ（どこが切断されるのか？）がわかりました。表の右端の欄です。リンカーのタイプはジスルフィド型、Val-Cit型、Gly-Gly-Phe-Gly型、カーボネート型と非切断型の5種類のようです。もう少し具体的なリンカーの構造図とリンカー切断部位の構成成分を示します。さらに詳しい認可済ADCの構造図もありましたので、切断部位を書き込んでみました。切断部位が意外に抗体から遠い場所にあることに驚きましたが、構造をみただけでなんとなくADCのイメージがわかりました。また他の関連資料の中には、具体的な数字をあげて、こうしたADCの市場での高評価により、第一三共の業績向上に大いに貢献しているとの記述もありました。実際に売上、利益に貢献しているのです、薬剤の世界では、大変なヒット商品をブロックバスターと呼ぶのだそうです。街の一区画（ブロック）を吹き飛ばすようなすごい威力のある商品という意味だそうですが、この第一三共のADC薬品群は、前述のReinforz Insightの指摘のように、まさに「単独のブロックバスターに依存するのではなく、複数の薬剤群が相互補完的に成長を支えるポートフォリオ型の発展モデル」なのかもしれません。日本の医薬、頑張っています。</description>
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<dc:date>2026-03-16T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177348528680994500" class="cms-content-parts-sin177348528681002700"><p>近頃テレビCMで第一三共が「ADC」なる言葉が登場してきます。説明がないので新薬らしいということしかわかりませんでしたので、調べてみました。何やらすごい技術で、画期的な新薬がどんどん生まれていきそうな感じを受けました。以下にご紹介します。ますは第一三共のHPに載っていたこと（下記URL)から始めます。</p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://www.daiichisankyo.co.jp/brand/adc/">https://www.daiichisankyo.co.jp/brand/adc</a></span></span><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://www.daiichisankyo.co.jp/brand/adc/">/</a></span></span></p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"></p><p>　　　　</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-aa18a877e5e278c87c174513717f3eed.png" width="600" height="342" alt="" /></p><p>ADCとは　Antibody（抗体）、Drug（薬剤）、Conjugate（複合体）の頭文字をとったものであり、「抗体に結合させたバイオ医薬品」という意味だそうです。抗体とはコロナの時にさんざ使用された言葉ですが、ウイルスや病原など体内の異物に対し，産生されるたんぱく質で特定の構造をもち標的となる異物にだけ結合するように作られています。</p><p></p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-451cdfec98bc00262de4127bf81b3a2d.png" alt="" /></p><p>ADCの構成要素は３つであり、抗体と薬物、およびその両者を結びつけるリンカーと呼ばれる３つの部品から構成されています。この3つの部品はそれぞれ役割は決まっており、それぞれの役割を果たすことで薬剤をがん細胞まで届けてがん細胞を攻撃することが意図されています。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-161ccc0ad743a2f025f1483100ee683b.png" alt="" /></p><p>抗体はこの場合がん細胞に対してだけ特別な結合部位をもっていますので、ADCをがん細胞だけに結合させてくれる薬剤の運び屋さんです。そしてがん細胞にとりついたADCががん細胞内に取り込まれると、それまでADCの中で抗体と薬剤を結合していたリンカーが切断され薬剤が放出されます。そして放出された薬剤ががん細胞を内側から攻撃するという仕組みになっています。</p><p>第一三共のHPに掲載されている情報は少なくとも一般向けにはここまでです。大まかには理解できましたは、化学屋の端くれとしては、具体的にどのような物質なのかわからないといまいち納得感が乏しい感じでしたので、さらに調べてみました。Reinforz Insightというサイト（下記接続先）にかなり詳しい情報が載っていました。文章を引用してご紹介します。</p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://reinforz.co.jp/bizmedia/83849/">第一三共の未来戦略：</a></span></span><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://reinforz.co.jp/bizmedia/83849/">ADC</a></span></span><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://reinforz.co.jp/bizmedia/83849/">覇権とグローバル展開が切り拓く新時代の製薬モデル </a></span></span><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://reinforz.co.jp/bizmedia/83849/">&#124; </a></span></span><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://reinforz.co.jp/bizmedia/83849/">Reinforz</a></span></span><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://reinforz.co.jp/bizmedia/83849/"> Insight</a></span></span></p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"></p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"><img src="https://kantoko.com/images/image-8efef1ea7388d78b61b856dad28fdddf.png" alt="" /></p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;">専門用語が多いのでなかなかわかりにくいところが多くあると思いますので、超意訳していきます。</p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;">①エンハーツという第一三共の薬剤は2025年のアメリカ臨床腫瘍学会でその成果が発表され一躍脚光を浴びるようになった。②さらに注目すべき点は、HER2というがん特有のタンパク質の存在が通常認められないがんについても適応が拡大されたことである。③エンハーツに続きFDAの承認審査を受けている2番目のADC「ダトロウエイ」は、承認されれば最初のTROP２を標的としたADCとして市場を開拓することになる。④第一三共の強みは、ADC全体にわたって開発を展開していることであり、多様ながん特有のタンパク質を標的として、系統的、相互補完的に開発が進められている。要すれば、<strong>すでの脚光をあびるがん治療薬が認められたおり、これまでADC治療薬が用意できていなかったがんについても効果が認められ、さらに広範囲のがんにもその応用範囲が拡大されると期待されている</strong>ということです。</p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"></p><p>下表に掲げたADCの他、すでに29種類ものADCが臨床試験段階にあるそうです。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-22ca108077e6d09c94764925c4aa5531.png" alt="" /></p><p>なにやら先々週に書いた中外製薬の中分子薬のような感じで、<span style="font-size: 1rem;">第一三共が</span><span style="font-size: 1rem;">ADCに関しては他に大きく</span><span style="font-size: 1rem;">先んじているようです。</span></p><p>ここまで調べても具体的な物質名が出てきませんので、さらに調べるとDrug Delivery System誌に具体的なADCの組成が掲載（下記URL）されていましたので、それをご紹介します。</p><p></p><p style="language:ja;margin-top:0pt;margin-bottom:0pt;margin-left:0in;&#10;text-align:left;direction:ltr;unicode-bidi:embed;mso-line-break-override:none;&#10;word-break:normal;punctuation-wrap:hanging"><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/36/1/36_28/_pdf">https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/36/1/36_28/_pdf</a></span></span></p><p>　　　</p><p></p><p>すでに認可されたADCの一覧表がありました。これにはリンカーのタイプ（どこが切断されるのか？）がわかりました。表の右端の欄です。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-9ce9d3ea2bcdf46e07a612eb0cfa032e.png" alt="" /></p><p>リンカーのタイプはジスルフィド型、Val-Cit型、Gly-Gly-Phe-Gly型、カーボネート型と非切断型の5種類のようです。もう少し具体的なリンカーの構造図とリンカー切断部位の構成成分を示します。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-4092df7d974b36e4013985b5846e914e.png" alt="" /></p><p>さらに詳しい認可済ADCの構造図もありましたので、切断部位を書き込んでみました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-7342f3a5308664579d6d92eace9fcc97.png" alt="" /></p><p>切断部位が意外に抗体から遠い場所にあることに驚きましたが、構造をみただけでなんとなくADCのイメージがわかりました。</p><p>また他の関連資料の中には、具体的な数字をあげて、こうしたADCの市場での高評価により、第一三共の業績向上に大いに貢献しているとの記述もありました。実際に売上、利益に貢献しているのです、薬剤の世界では、大変なヒット商品をブロックバスターと呼ぶのだそうです。街の一区画（ブロック）を吹き飛ばすようなすごい威力のある商品という意味だそうですが、この第一三共のADC薬品群は、前述のReinforz Insightの指摘のように、まさに「<strong>単独のブロックバスターに依存するのではなく、複数の薬剤群が相互補完的に成長を支えるポートフォリオ型の発展モデル</strong>」なのかもしれません。日本の医薬、頑張っています。</p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91085/">
<title>「2024年度塗料からのVOC排出実態推計のまとめ」からわかること　その2</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91085/</link>
<description>昨日の続きです。今日は需要分野別に使用されている塗料出荷量の変遷を見ていきたいと思います。 最初は建物です。出荷量の多い順に10種類の塗料の2017年以降の推移を示しています。ただし、毎年ではなく途中の2018年、2019年、2021年、2022年はデータを入れていません。全体的に出荷量が減少したものが多くなっています。増加傾向にあるのは、建物3のグラフの水性樹脂塗料だけでした。 続いて建築資材です。建築資材では、増加と減少がはっきりと分かれており、エマルション塗料、ウレタン樹脂塗料が減少、水性樹脂、アミノアルキド樹脂塗料、その他塗料、エポキシ樹脂塗料が増加しました。結果、排出VOCも増加傾向にあります。続いて構造物です。減少する塗料が多い中で、エポキシ樹脂ハイソリッド、アルキド樹脂錆止め塗料、シリコン樹脂・フッ素塗料が増加傾向にありました。続いて船舶です。ここも減少する塗料が多い中で、船底塗料ハイソリッド、シリコン樹脂・フッ素塗料、その他溶剤塗料が増加傾向にあります。自動車新車用です。昨日述べたようにこの間自動車新車用の塗料の単位重量当たりVOC排出量はこの間ほぼ一定でした。多くの塗料が明確な増加、減少傾向を示さない中で、アクリル樹脂塗料（焼付）、アミノアルキド樹脂塗料が減少傾向でした。自動車補修用塗料では、多くが減少傾向にある中でエマルション塗料が増加傾向にあると判断されました。電気機械です。ここでも多くが減少傾向ですが、水性樹脂塗料、エマルション塗料、シリコン樹脂・フッ素塗料が増加傾向でした。機械です。機械用は数量がほぼ一定となっており、増加傾向にある塗料が他分野よりも多くありました。アミノアルキド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、水性樹脂塗料、エマルション塗料、アクリル樹脂塗料（焼付）、その他塗料が増加傾向でした。金属製品です。金属製品も機械同様このところ塗料出荷量が一定で推移し減少していませんので、他の分野より多くの増加傾向の塗料がありました。水性樹脂塗料、アクリル樹脂塗料（焼付）、エマルション塗料、アルキド樹脂錆止めペイント、ラッカー、粉体塗料が増加傾向にありました。木工製品です。ここでも全般的に減少傾向の中で、エマルション塗料が増加傾向にありました。家庭用です。家庭用塗料も全般的に減少傾向ですが、その他塗料が増加傾向にありました。路面標示塗料です。この分野で出荷数量のほとんどがトラフィックペイントですが、その数量は減少傾向でした。最後はその他塗料です。この分野（分類）ですが、基本的には減少傾向の中でアミノアルキド樹脂塗料、水性樹脂塗料が増加傾向でした。これまで見てきた各需要分野における各種塗料の増減傾向を一覧表に示します。+：増加、+/-：増減なし、-：減少です。なかなか明確な傾向は認められませんが、電機機械、機械、金属製品、木工製品といった工業分野では共通して水性樹脂塗料、エマルション塗料が増加しています。一方で水性化が比較的進んでいる自動車新車、建物、建築資材といった分野では水性樹脂塗料やエマルション塗料が明確な増加を示していませんでした。やはり、ある程度VOC削減が進むと、どこかで頭打ちになる傾向があるのではないかと心配しています。これから2050年カーボンニュートラルにむけては、次第にVOCは排出することが許されなくなっていくと思われます。いかに排出VOCを減少させるか、これこそが塗料業界にとってすぐに取り組むべき最重要な課題ではないでしょうか？</description>
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<dc:date>2026-03-13T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177327853940735400" class="cms-content-parts-sin177327853940743700"><p>昨日の続きです。今日は需要分野別に使用されている塗料出荷量の変遷を見ていきたいと思います。</p> <p>最初は建物です。出荷量の多い順に10種類の塗料の2017年以降の推移を示しています。ただし、毎年ではなく途中の2018年、2019年、2021年、2022年はデータを入れていません。全体的に出荷量が減少したものが多くなっています。増加傾向にあるのは、建物3のグラフの水性樹脂塗料だけでした。</p> <p><img src="https://kantoko.com/images/image-75dd7671f795d2c60b43969f385ae634.png" alt="" /></p><p>続いて建築資材です。建築資材では、増加と減少がはっきりと分かれており、エマルション塗料、ウレタン樹脂塗料が減少、水性樹脂、アミノアルキド樹脂塗料、その他塗料、エポキシ樹脂塗料が増加しました。結果、排出VOCも増加傾向にあります。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-b135f579a470a18615f8d17b5ef37456.png" alt="" /></p><p>続いて構造物です。減少する塗料が多い中で、エポキシ樹脂ハイソリッド、アルキド樹脂錆止め塗料、シリコン樹脂・フッ素塗料が増加傾向にありました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-d91fa89a6e47dcc7b87aae7d00e5fc5b.png" alt="" /></p><p>続いて船舶です。ここも減少する塗料が多い中で、船底塗料ハイソリッド、シリコン樹脂・フッ素塗料、その他溶剤塗料が増加傾向にあります。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-ba769fbf31d8add28cb6af41d6355deb.png" alt="" /></p><p>自動車新車用です。昨日述べたようにこの間自動車新車用の塗料の単位重量当たりVOC排出量はこの間ほぼ一定でした。多くの塗料が明確な増加、減少傾向を示さない中で、アクリル樹脂塗料（焼付）、アミノアルキド樹脂塗料が減少傾向でした。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-4af45b62b983a23f25c6f7072c608dda.png" alt="" /></p><p>自動車補修用塗料では、多くが減少傾向にある中でエマルション塗料が増加傾向にあると判断されました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-aa16ff96a40a41e520b306dd8474a25b.png" alt="" /></p><p>電気機械です。ここでも多くが減少傾向ですが、水性樹脂塗料、エマルション塗料、シリコン樹脂・フッ素塗料が増加傾向でした。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-8e8f0806513035801036229f7eb03f1c.png" alt="" /></p><p>機械です。機械用は数量がほぼ一定となっており、増加傾向にある塗料が他分野よりも多くありました。アミノアルキド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、水性樹脂塗料、エマルション塗料、アクリル樹脂塗料（焼付）、その他塗料が増加傾向でした。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-2dc48a58f58ca6a22430e53a651255c0.png" alt="" /></p><p>金属製品です。金属製品も機械同様このところ塗料出荷量が一定で推移し減少していませんので、他の分野より多くの増加傾向の塗料がありました。水性樹脂塗料、アクリル樹脂塗料（焼付）、エマルション塗料、アルキド樹脂錆止めペイント、ラッカー、粉体塗料が増加傾向にありました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-40b6fa7e5f13286976c2e7a2acb5c4e4.png" alt="" /></p><p>木工製品です。ここでも全般的に減少傾向の中で、エマルション塗料が増加傾向にありました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-b97bc377a039058f5bc10f91e99be41d.png" alt="" /></p><p>家庭用です。家庭用塗料も全般的に減少傾向ですが、その他塗料が増加傾向にありました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-71dab445147eb4aabe83db9059f9fe2e.png" alt="" /></p><p>路面標示塗料です。この分野で出荷数量のほとんどがトラフィックペイントですが、その数量は減少傾向でした。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-b8ce99c1c762c98c5bfe94952e302544.png" width="430" height="233" alt="" /></p><p>最後はその他塗料です。この分野（分類）ですが、基本的には減少傾向の中でアミノアルキド樹脂塗料、水性樹脂塗料が増加傾向でした。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-5aab879d16877c21e1808207d34da0cb.png" alt="" /></p><p>これまで見てきた各需要分野における各種塗料の増減傾向を一覧表に示します。+：増加、+/-：増減なし、-：減少です。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-ac6a27e4ae15d18f44e423d15c535a03.png" alt="" /></p><p>なかなか明確な傾向は認められませんが、電機機械、機械、金属製品、木工製品といった工業分野では共通して水性樹脂塗料、エマルション塗料が増加しています。一方で水性化が比較的進んでいる自動車新車、建物、建築資材といった分野では水性樹脂塗料やエマルション塗料が明確な増加を示していませんでした。やはり、ある程度VOC削減が進むと、どこかで頭打ちになる傾向があるのではないかと心配しています。</p><p>これから2050年カーボンニュートラルにむけては、次第にVOCは排出することが許されなくなっていくと思われます。いかに排出VOCを減少させるか、これこそが塗料業界にとってすぐに取り組むべき最重要な課題ではないでしょうか？</p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91084/">
<title>「2024年度塗料からのVOC排出実態推計のまとめ」からわかること　その１</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91084/</link>
<description>日塗工から「2024年度塗料からのVOC排出実態推計のまとめ」が発行されました。このまとめでは、各社が自社ブランドで出荷した製品の出荷量を日塗工の調査統計委員会が所定の方法により集計し、それを技術委員会が算出したものであり、実測値ではなく推計値です。塗料種類別、需要分野別に詳細な推計が行われているのは周知の通りですが、毎年自分なりの方法でVOC排出の推移を確認していますので、今年もそうした個人的な見方をご紹介したいと思います。最初は需要分野別の①塗料出荷量、②VOC排出量、③VOC排出量/塗料出荷量％についての2017年年度から2024年度までの推移のグラフからご覧ください。①には希釈シンナーが含まれていません。　②は希釈シンナーからのVOC排出量が含まれています。③は塗料出荷量に対するVOCの排出量％で、これが低いほど塗装時に排出されるVOCの割合が低いことになります。すなわち①はもちろん、②も出荷数量の増減の影響を受けますが、③は出荷数量の影響をうけないため、本当の意味でのVOCの増減がわかる数値となっています。最下段に着目するとこの６分野では建物（建築）がわずかにVOCの放出が減少傾向ですが、建築資材は明らかに増加傾向、構造物（防食）、船舶、自動車新車、自動車補修は増減なしと判断されます。同様に最下段に着目すると電気機械、機械、金属製品、木工製品は緩やかではありますが減少傾向にあります。残りの家庭用、路面標示、その他塗料は推移が不連続で一概に増減を判断できません。以上ここまでをまとめると、単位塗料重量あたりのシンナー希釈を含めたVOC放出量は、建築、電気機械、機械、金属製品、木工製品で減少、建築資材で増加、構造物、自動車新車、自動車補修で増減なし、船舶、家庭用、路面標示、その他塗料で特定できずとなります。次にどの重要分野からVOCが多く排出されているかについてを見たいと思います。上のグラフから中段だけを抜き出して、縦軸を揃えて並べてみました。この分野別VOC排出量は出荷数量も大きく関係しますので、一番二番が建物、自動車新車であるのはある程度しかたない面もあります。ここには出荷数量自体の増減も関係してきますので、上のグラフの最下段に比べると減少傾向を強く感じます。実際塗料全体では、出荷数量は2018年（暦年）を1000とすれば2024年は86.1となりますので全般的に減少しているのが自然です。そうした中で建築資材だけが排出VOCを増加させているのが目を引きます。出荷数量はほぼ横ばいですので、やはり排出VOCが増えているのです。次に冒頭のグラフの最下段を縦軸を揃えて描いてみました。ちょっと予想と違う順番になっているのではないでしょうか？この％はいわば、単位塗料重量あたりのVOC排出量ということになります出荷数量の多寡は関係なくなりますので、自動車補修、木工製品と言った普段は統計で上位に出てこない分野が上位に顔をだします。建物は、超優等生の路面標示に次いで下から2番目で、自動車新車も低い方から5番目であり、VOC対策はこれまでそれなりになされてきているということが判ります。この図は「2024年度塗料からのVOC排出実態推計のまとめ」に掲載されている需要分野別の低VOC塗料比率のグラフを上下ひっくり返したような関係にありますが、絶体量を見るのであればこちらの方がより正確であると思っています。さてこうした推移の解析には需要分野別に使用されている塗料種の変化を調べる必要があります。明日は重要分野別の使用されている塗料の変化についてご紹介します。</description>
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<dc:date>2026-03-12T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177321040381415000" class="cms-content-parts-sin177321040381422900"><p>日塗工から「2024年度塗料からのVOC排出実態推計のまとめ」が発行されました。このまとめでは、各社が自社ブランドで出荷した製品の出荷量を日塗工の調査統計委員会が所定の方法により集計し、それを技術委員会が算出したものであり、実測値ではなく推計値です。塗料種類別、需要分野別に詳細な推計が行われているのは周知の通りですが、毎年自分なりの方法でVOC排出の推移を確認していますので、今年もそうした個人的な見方をご紹介したいと思います。</p><p>最初は需要分野別の①塗料出荷量、②VOC排出量、③VOC排出量/塗料出荷量％についての2017年年度から2024年度までの推移のグラフからご覧ください。①には希釈シンナーが含まれていません。　②は希釈シンナーからのVOC排出量が含まれています。③は塗料出荷量に対するVOCの排出量％で、これが低いほど塗装時に排出されるVOCの割合が低いことになります。すなわち①はもちろん、②も出荷数量の増減の影響を受けますが、③は出荷数量の影響をうけないため、本当の意味でのVOCの増減がわかる数値となっています。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-255e7f2cb6940dfe71c025dc48fdbbbc.png" alt="" /></p><p>最下段に着目するとこの６分野では建物（建築）がわずかにVOCの放出が減少傾向ですが、建築資材は明らかに増加傾向、構造物（防食）、船舶、自動車新車、自動車補修は増減なしと判断されます。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-a522d9def69ded0861e048fec4d6f940.png" alt="" /></p><p>同様に最下段に着目すると電気機械、機械、金属製品、木工製品は緩やかではありますが減少傾向にあります。残りの家庭用、路面標示、その他塗料は推移が不連続で一概に増減を判断できません。</p><p>以上ここまでをまとめると、単位塗料重量あたりのシンナー希釈を含めたVOC放出量は、建築、電気機械、機械、金属製品、木工製品で減少、建築資材で増加、構造物、自動車新車、自動車補修で増減なし、船舶、家庭用、路面標示、その他塗料で特定できずとなります。</p><p>次にどの重要分野からVOCが多く排出されているかについてを見たいと思います。上のグラフから中段だけを抜き出して、縦軸を揃えて並べてみました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-70fe9a8cced33d3464f40282aac72fbc.png" alt="" /></p><p>この分野別VOC排出量は出荷数量も大きく関係しますので、一番二番が建物、自動車新車であるのはある程度しかたない面もあります。ここには出荷数量自体の増減も関係してきますので、上のグラフの最下段に比べると減少傾向を強く感じます。実際塗料全体では、出荷数量は2018年（暦年）を1000とすれば2024年は86.1となりますので全般的に減少しているのが自然です。そうした中で建築資材だけが排出VOCを増加させているのが目を引きます。出荷数量はほぼ横ばいですので、やはり排出VOCが増えているのです。</p><p>次に冒頭のグラフの最下段を縦軸を揃えて描いてみました。ちょっと予想と違う順番になっているのではないでしょうか？この％はいわば、単位塗料重量あたりのVOC排出量ということになります出荷数量の多寡は関係なくなりますので、自動車補修、木工製品と言った普段は統計で上位に出てこない分野が上位に顔をだします。建物は、超優等生の路面標示に次いで下から2番目で、自動車新車も低い方から5番目であり、VOC対策はこれまでそれなりになされてきているということが判ります。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-b5d86f434483d4f1ac8c261cbd7a2880.png" alt="" /></p><p>この図は<span style="font-size: 1rem;">「2024年度塗料からのVOC排出実態推計のまとめ」に掲載されている需要分野別の低VOC塗料比率のグラフを上下ひっくり返したような関係にありますが、絶体量を見るのであればこちらの方がより正確であると思っています。</span></p><p>さてこうした推移の解析には需要分野別に使用されている塗料種の変化を調べる必要があります。明日は重要分野別の使用されている塗料の変化についてご紹介します。</p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91083/">
<title>クマによる人身被害2月は1件1名、出没情報件数1月は平年並みに減少</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91083/</link>
<description>環境省のクマ関係情報が更新されましたのでご紹介します。クマに関する情報は毎月初旬に更新されていますが、3月の更新された出没情報は令和8年1月が、人身被害情報および捕獲情報は令和8年2月がそれぞれ最新です。それでは人身被害情報からご紹介していきます。人身被害件数は令和8年1月はゼロ件でしたが、2月は1件1名となりました。岩手県で発生しています。下表は令和7年各月の都道府県別人身被害一覧表ですが右下の方に重ねて載せてある近年の2月の人身被害数と比較しても、1件という件数は平年並みと言ってもよいのではないかと思います。もちろんゼロ件であるべきですし、被害に遇われた方にはお見舞いを申し上げたいと思います。一方、出没情報件数は1月が最新値です。下図に全国および出没情報件数の多い10府県の今年を含め直近5年間の月別推移を示します。これを見る限り全国および各都府県（北海道は統計を取っていない）における1月の出没件数情報は平年なみに減少したといえるのではないでしょうか？これは上表でご紹介した1月の人身被害が全国でゼロ件であったこととも符合すると思います。まだ2月の出没情報は公表されていませんが、ここまでのデータを見る限り冬眠をしないクマが人間の居住地に頻繁の出没するという事態は避けられたのではないかと思います。もちろん、地元の方々の懸命な警戒や行動規制などの賜物であるとは思いますが、ひとまず胸をなでおろしました。最後に捕獲情報ですが、捕獲情報は月別のデータが公開されていないため、2月単月の捕獲数は、2月公表分から1月公表分を差し引いて計算するしかなく、計算結果が県によってはマイナスになったりしていたよくわかりません。あとから以前のデータを修正しているようですので、こうしたこともあると思いますので、今回はご紹介を見送ることにしました。最後にひとつだけコメントしておきます。熊の出没情報の府県別グラフで、中段、下段のグラフの形が右半分と左半分で異なっていることに気が付かれた方も多いのではないかと思います。これは長野以西、新潟以東で境界線がひけるのではないかと思います。そしてその地域的な差異が意味するところはクマの食糧事情ではないかと推測しています。熊対策の一環としてぜひこのあたりは調査をして来年度以降の対策に活かしてほしいと思っています。</description>
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<dc:date>2026-03-11T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177304550307781300" class="cms-content-parts-sin177304550307789100"><p>環境省のクマ関係情報が更新されましたのでご紹介します。クマに関する情報は毎月初旬に更新されていますが、3月の更新された出没情報は令和8年1月が、人身被害情報および捕獲情報は令和8年2月がそれぞれ最新です。それでは人身被害情報からご紹介していきます。</p><p>人身被害件数は令和8年1月はゼロ件でしたが、2月は1件1名となりました。岩手県で発生しています。下表は令和7年各月の都道府県別人身被害一覧表ですが右下の方に重ねて載せてある近年の2月の人身被害数と比較しても、1件という件数は平年並みと言ってもよいのではないかと思います。もちろんゼロ件であるべきですし、被害に遇われた方にはお見舞いを申し上げたいと思います。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-43ce4cd278a9fdee979bb0bcb626fba0.png" alt="" /></p><p>一方、出没情報件数は1月が最新値です。下図に全国および出没情報件数の多い10府県の今年を含め直近5年間の月別推移を示します。これを見る限り全国および各都府県（北海道は統計を取っていない）における1月の出没件数情報は平年なみに減少したといえるのではないでしょうか？これは上表でご紹介した1月の人身被害が全国でゼロ件であったこととも符合すると思います。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-32362ff38c97f75d5f4c9fa423352245.png" alt="" /></p><p>まだ2月の出没情報は公表されていませんが、ここまでのデータを見る限り冬眠をしないクマが人間の居住地に頻繁の出没するという事態は避けられたのではないかと思います。もちろん、地元の方々の懸命な警戒や行動規制などの賜物であるとは思いますが、ひとまず胸をなでおろしました。</p><p>最後に捕獲情報ですが、捕獲情報は月別のデータが公開されていないため、2月単月の捕獲数は、2月公表分から1月公表分を差し引いて計算するしかなく、計算結果が県によってはマイナスになったりしていたよくわかりません。あとから以前のデータを修正しているようですので、こうしたこともあると思いますので、今回はご紹介を見送ることにしました。</p><p>最後にひとつだけコメントしておきます。熊の出没情報の府県別グラフで、中段、下段のグラフの形が右半分と左半分で異なっていることに気が付かれた方も多いのではないかと思います。これは長野以西、新潟以東で境界線がひけるのではないかと思います。そしてその地域的な差異が意味するところはクマの食糧事情ではないかと推測しています。熊対策の一環としてぜひこのあたりは調査をして来年度以降の対策に活かしてほしいと思っています。</p><p></p><p></p><p></p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91082/">
<title>日本の原油備蓄について</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91082/</link>
<description>アメリカ、イスラエルによるイラン攻撃のためホルムズ海峡が封鎖され、中東に原油を依存する日本にとって原油が入ってこない状態になりました。すでにガソリンの価格が上昇をはじめ、いずれ石油製品にも波及していくものと報道されています。一方で日本には大量の原油備蓄があり、こうした事態に対しても備蓄の放出が行われてもよいのではないかという気もしています。今日はこの原油備蓄について調べたことをご紹介します。最新の備蓄状況に関して、資源エネルギー庁の発表文書をご覧ください。日本には後で詳述するように国家備蓄、日本備蓄、産油国共同備蓄の3種類があり、合計で254日分（IEA基準では214日分）の備蓄があります。それぞれの備蓄の意図、過去の備蓄放出事例などについてnote（下記URL)から引用してご紹介したいと思います。https://note.com/sikoumemo/n/nefc3e9dfad62 3種類の備蓄の役割分担は下図のように明確に区分されています。国家備蓄は国際的な危機および長期中断対応のため、民間備蓄は国内災害、短期不足対応のため、産油国共同備蓄は緊急時の優先供給確保・補完のためとされています。そしてそれぞれの放出決定プロセスについては、その備蓄目的に対応して定められています。（下図）さらに具体的な各備蓄の説明が続きます。（備蓄日数は2026年2月時点のものです）３つの備蓄の中で、事が起きた場合に最初に対応するのが民間備蓄です。国家備蓄よりも機動性が高く、東日本大震災の折にも1050万KLを放出し柔軟な市場対応を図ったとされています。さらに今回のイランの封鎖に対しても、当面の対応として決定プロセスが迅速に行えるすでに民間備蓄の放出要請が行われているそうです。国家備蓄は、まさに今回のようなホルムズ海峡封鎖など「国際的で大規模な事案」に対応するべく設けられており、そのっ決定には政府閣議、総理判断が必要です。今回ホルムズ海峡の封鎖が長期的になれば、この政府備蓄の放出がなされる可能性があります。最後の産油国共同備蓄は、量こそ7日分と少ないながらその戦略的意義は大きいとされています。中東の産油国内のタンクに備蓄されている石油を、非常時に日本が優先利用できる契約になっており、国家備蓄の最終補強役として、またIEAの定める備蓄基準日数達成に対しその役割は大きいとされています。以上の3種類の備蓄は戦略的に構築されており、今回のホルムズ海峡封鎖が長期化するようであれば、この備蓄の枠組みの真価を問われる局面になると説明されています。最後に国際経済研究所のサイトから、これまでの石油備蓄放出事案の一覧表を示して終わりたいと思います。これまでで最大の国家備蓄放出は東日本大震災の28日分であり、民間備蓄の放出で事足りました。ウクライナ危機の折にも放出されましたが、合計7日分でした。果たして今回のイランによるホルムズ海峡封鎖に対してはどのような対応になるのか、戦況とともに注目されます。</description>
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<dc:date>2026-03-10T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177293192743369600" class="cms-content-parts-sin177293192743377800"><p>アメリカ、イスラエルによるイラン攻撃のためホルムズ海峡が封鎖され、中東に原油を依存する日本にとって原油が入ってこない状態になりました。すでにガソリンの価格が上昇をはじめ、いずれ石油製品にも波及していくものと報道されています。一方で日本には大量の原油備蓄があり、こうした事態に対しても備蓄の放出が行われてもよいのではないかという気もしています。今日はこの原油備蓄について調べたことをご紹介します。</p><p>最新の備蓄状況に関して、資源エネルギー庁の発表文書をご覧ください。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-8de7bf5305d8b73a0fd261b6e1a05402.png" alt="" /></p><p>日本には後で詳述するように国家備蓄、日本備蓄、産油国共同備蓄の3種類があり、合計で254日分（IEA基準では214日分）の備蓄があります。</p><p>それぞれの備蓄の意図、過去の備蓄放出事例などについてnote（下記URL)から引用してご紹介したいと思います。</p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"><span style="font-size:14.0pt;&#10;font-family:游ゴシック;mso-ascii-font-family:游ゴシック;mso-fareast-font-family:游ゴシック;&#10;mso-bidi-font-family:+mn-cs;mso-ascii-theme-font:minor-latin;mso-fareast-theme-font:&#10;minor-fareast;mso-bidi-theme-font:minor-bidi;color:black;mso-color-index:1;&#10;mso-font-kerning:12.0pt;language:en-US;text-combine:letters;mso-style-textfill-type:&#10;solid;mso-style-textfill-fill-themecolor:text1;mso-style-textfill-fill-color:&#10;black;mso-style-textfill-fill-alpha:100.0%"><a href="https://note.com/sikoumemo/n/nefc3e9dfad62">https://note.com/sikoumemo/n/</a></span><span style="font-size:14.0pt;font-family:游ゴシック;mso-ascii-font-family:游ゴシック;&#10;mso-fareast-font-family:游ゴシック;mso-bidi-font-family:+mn-cs;mso-ascii-theme-font:&#10;minor-latin;mso-fareast-theme-font:minor-fareast;mso-bidi-theme-font:minor-bidi;&#10;color:black;mso-color-index:1;mso-font-kerning:12.0pt;language:en-US;&#10;text-combine:letters;mso-style-textfill-type:solid;mso-style-textfill-fill-themecolor:&#10;text1;mso-style-textfill-fill-color:black;mso-style-textfill-fill-alpha:100.0%"><a href="https://note.com/sikoumemo/n/nefc3e9dfad62">nefc3e9dfad62</a></span></p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"><span style="font-size: small;"><br /></span></p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"></p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"><span style="font-size:14.0pt;font-family:游ゴシック;mso-ascii-font-family:游ゴシック;&#10;mso-fareast-font-family:游ゴシック;mso-bidi-font-family:+mn-cs;mso-ascii-theme-font:&#10;minor-latin;mso-fareast-theme-font:minor-fareast;mso-bidi-theme-font:minor-bidi;&#10;color:black;mso-color-index:1;mso-font-kerning:12.0pt;language:en-US;&#10;text-combine:letters;mso-style-textfill-type:solid;mso-style-textfill-fill-themecolor:&#10;text1;mso-style-textfill-fill-color:black;mso-style-textfill-fill-alpha:100.0%"> </span></p><p>3種類の備蓄の役割分担は下図のように明確に区分されています。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-eaa50867ba4b88d1ae35cd07f6f3f8cf.png" width="700" height="379" alt="" /></p><p><strong>国家備蓄は国際的な危機および長期中断対応のため、民間備蓄は国内災害、短期不足対応のため、産油国共同備蓄は緊急時の優先供給確保・補完のため</strong>とされています。そして<strong>それぞれの放出決定プロセスについては、その備蓄目的に対応して定められています</strong>。（下図）</p><p style="margin-top: 0pt; margin-bottom: 0pt; margin-left: 0in; direction: ltr; unicode-bidi: embed; word-break: normal;"><img src="https://kantoko.com/images/image-ee7e8f60939e744ad8759b85f9dcd574.png" alt="" /></p><p></p><p>さらに具体的な各備蓄の説明が続きます。（備蓄日数は2026年2月時点のものです）</p><p>３つの備蓄の中で、事が起きた場合に最初に対応するのが民間備蓄です。国家備蓄よりも機動性が高く、東日本大震災の折にも1050万KLを放出し柔軟な市場対応を図ったとされています。さらに今回のイランの封鎖に対しても、当面の対応として決定プロセスが迅速に行えるすでに民間備蓄の放出要請が行われているそうです。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-37fc112813007248fd9d46395b7964da.png" alt="" /></p><p>国家備蓄は、まさに今回のようなホルムズ海峡封鎖など「国際的で大規模な事案」に対応するべく設けられており、そのっ決定には政府閣議、総理判断が必要です。今回ホルムズ海峡の封鎖が長期的になれば、この政府備蓄の放出がなされる可能性があります。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-375f6b8f4d7b2a12e7c42ec4fba7b762.png" alt="" /></p><p>最後の産油国共同備蓄は、量こそ7日分と少ないながらその戦略的意義は大きいとされています。中東の産油国内のタンクに備蓄されている石油を、非常時に日本が優先利用できる契約になっており、国家備蓄の最終補強役として、またIEAの定める備蓄基準日数達成に対しその役割は大きいとされています。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-632858e91da67b6491aea13ee706c98e.png" alt="" /></p><p>以上の3種類の備蓄は戦略的に構築されており、今回のホルムズ海峡封鎖が長期化するようであれば、この備蓄の枠組みの真価を問われる局面になると説明されています。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-638d712674bfa47a7e0825888aac7794.png" alt="" /></p><p>最後に国際経済研究所のサイトから、これまでの石油備蓄放出事案の一覧表を示して終わりたいと思います。これまでで最大の国家備蓄放出は東日本大震災の28日分であり、民間備蓄の放出で事足りました。ウクライナ危機の折にも放出されましたが、合計7日分でした。果たして今回のイランによるホルムズ海峡封鎖に対してはどのような対応になるのか、戦況とともに注目されます。</p><p style="text-align: center;"><img src="https://kantoko.com/images/image-ed2ba258a420692cefaefbff5124fae9.png" width="450" height="296" alt="" /></p><p></p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91081/">
<title>ようやく第2波も収束へ・・今シーズンのインフルエンザ</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91081/</link>
<description>昨年10月20日ころから感染拡大期が続いていた今年のインフルエンザもようやく本格的に収束状態になりそうです。定点あたり感染者数が１を超えると感染期に突入とされていますので、都道府県別一覧表を見てもグラフを見ても、データを取り始めた第42週から現在に至るまで全国平均でもほぼ二けたを続けており、現在までで19週となりました。きわめて珍しいことのようです。 2025年第42週から2026年第9週までの都道府県別定点あたり感染者数の推移を一覧表でご覧ください。 表の着色パターンからも波が二つあり、いま二つ目の波が終わりそうだということがわかります。 昨年と対比した全国平均の推移を見ても、昨年は定点あたりの全国平均が10人を超えたのは7週間しかありませんでしたが、ことしはこれまでで17週間に及んでいます。 下の第9週における都道府県別の定点あたり感染者数ですが、これまでしばらく上位を占めてきた九州地方の数が少なくなってきました。これも本格的収束の到来を感じます。 最後は各都道府県の定点あたり感染者数の推移をご覧ください。沖縄を除きすべて二山型の推移パタ―ンとなりました。 </description>
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<dc:date>2026-03-08T20:30:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177277867128158600" class="cms-content-parts-sin177277867128166000"><p>昨年10月20日ころから感染拡大期が続いていた今年のインフルエンザもようやく本格的に収束状態になりそうです。定点あたり感染者数が１を超えると感染期に突入とされていますので、都道府県別一覧表を見てもグラフを見ても、データを取り始めた第42週から現在に至るまで全国平均でもほぼ二けたを続けており、現在までで19週となりました。きわめて珍しいことのようです。</p> <p>2025年第42週から2026年第9週までの都道府県別定点あたり感染者数の推移を一覧表でご覧ください。</p> <p><img src="https://kantoko.com/images/image-05aa1ac041a15a0abdec5aa946835035.png" alt="" /></p> <p>表の着色パターンからも波が二つあり、いま二つ目の波が終わりそうだということがわかります。</p> <p>昨年と対比した全国平均の推移を見ても、昨年は定点あたりの全国平均が10人を超えたのは7週間しかありませんでしたが、ことしはこれまでで17週間に及んでいます。</p> <p>下の第9週における都道府県別の定点あたり感染者数ですが、これまでしばらく上位を占めてきた九州地方の数が少なくなってきました。これも本格的収束の到来を感じます。</p> <p><img src="https://kantoko.com/images/image-1c2095adf986cbba252710b57dee3749.png" alt="" /></p> <p>最後は各都道府県の定点あたり感染者数の推移をご覧ください。沖縄を除きすべて二山型の推移パタ―ンとなりました。</p> <p><img src="https://kantoko.com/images/image-ca1ad77b46fbadd341e42a867e741519.png" alt="" /></p> <p><img src="https://kantoko.com/images/image-6e5f475819e9cd57476be71f32b1dff7.png" alt="" /></p></div>
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<item rdf:about="https://kantoko.com/blog/2026/03/91080/">
<title>中分子とRule of ５</title>
<link>https://kantoko.com/blog/2026/03/91080/</link>
<description>最近、中外製薬のTVのCMで「中分子」という言葉を聞く機会が増えたように思います。「中分子」とは文字通り分子量が小さいものと大きなものの中間という意味ですが、この中分子の薬にはどんな特徴があるのでしょうか？いろいろ覗いてみて一番わかりやすかった「AnswersNews」さんのサイト（下記URL)から引用させていただくことにしました。すでに4年以上前の記事なので、創薬自体はもっと進んでいると思われますが、ここでは中分子創の概要をご紹介することにつとめ、それに伴って「Rule of ５」についてもご紹介したいと思います。この「Rule of 5」はほんの少し塗料にも関係がある話です。https://answers.and-pro.jp/pharmanews/22308/　　要点を下図にまとめました。全部読むのが面倒な方のために、以下に要約を書いてみました。既存の薬は大別して低分子（分子量500以下）医薬品と高分子量（分子量15万程度）の抗体医薬があり、中分子医薬品はこれらの中間に位置付けられます。低分子医薬品と高分子抗体でカバーできない範囲を狙って開発されました。その特徴は、細胞内で効力を発揮、標的にだけ作用、化学合成可能、経口投与可能など、低分子と高分子の「いいとこどり」をしたものになっています。（下図左上）開発を進めているものは、ほとんどがこれまでの薬の範囲では不可能だったものであり、低分子と同様に細胞内で活性を示す場合でも標的分子への結合部位を変えて、より強力な薬効を狙っています。（下図左中）どのような中分子化合物を研究しているかというとすべて環状ペプチド（アミノ酸がペプチド結合で多数つながれたもの）であり、すでに26の候補物質が見つかり、薬剤としての研究が進められています。（上図左下）最も進んでいるものはすでに臨床試験が開始される段階に来ており、その他も続々と研究が進められています。（上右図）ここまでが本当に大まかな中分子薬の説明ですが、この中分子薬の開発には克服しなければならない課題がありました。それが「薬らしい性質の規定」と「「薬らしい性質」を満たすライブラリーの構築」でした。低分子医薬品については、「Rule of 5」というものがあり、低分子医薬品が経口薬として使用できるかどうかをあらかじめ判断できるようになっています。このおかげで創薬の効率が飛躍的に高まったとされています。中分子でも同様にこうした「薬らしい性質の条件」が決まっていないと膨大な数を試験しなければならなくなります。しかもそれだけではなく、この中分子医薬品が実際に多くの病気に対して効果を発揮するようになるためには膨大な試料群を用意しなければなりません。これらの課題に対し、中外製薬は、膨大な環状ペプチドを合成し、その過程で「薬らしい性質」の条件を規定し、10の12乗（1兆）にもなる非天然型環状ペプチドのライブラリーを構築することに成功しました。以上が「中分子創薬」のお話です。ですが、実は私にとっては先ほどの「Rule of 5」の方が、これまで書いてきた「中分子創薬」よりも興味深かったのです。というのも「Rule of 5」の条件がいかにも塗料の原材料の規格みたいだったからです。　分子量、オクタノール/水分配係数、OHまたはNH基数、NまたはO原子数、いずれもなじみのあるものでした。この「Rule of ５」が何を規定しているかと言えば、経口で投与された場合に、細胞内に到達して標的に作用できるかどうかということです。分子量が大きすぎれば、細胞内まで到達できません。さらにオクタノール/水分配係数が十分大きくなければ、これも輸液から細胞質に到達するのが難しいと思われます。また水素結合供与体（OHまたはNH）及び水素結合受容体（NまたはO）が多すぎれば、標的以外のものとも相互作用する可能性が高くなります。こうしたことは塗料や塗膜で起きる相互作用に関係する要因ととても似ています。（もちろん、数値は違いますが）塗料においても水素結合の存在はさまざまな現象に関与しています。さらに、実際に使用されている塗料原料でこの「Rule of 5」に適合するものは非常にたくさんありそうです。代表格は有機溶剤です。通常使用される有機溶剤は、すべてこの条件に適合すると思われます。オクタノール/水分配係数については自信がなかったので調べました。結果は芳香族炭化水素のキシレン3.1～3.2程度でした。言い方を変えると、もし有機溶剤が経口投与された場合には、細胞内まで侵入する可能性が髙いということになります。私たちが日ごろ使用しているものは、生体にとっては、薬にもなりかねないほど細胞への侵入が容易であるということです。「Rule of 5」は４つの条件のうち３つ以上を満たせば薬剤としての可能性があるというものですので、有機溶剤以外でもこの条件を満たすものがありそうです。樹脂の残モノマー、低分子量成分などは該当する可能性があります。種々のデータ：有機溶媒と水の相互溶解度・分配平衡　より引用</description>
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<dc:date>2026-03-06T08:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177252419012382200" class="cms-content-parts-sin177252419012389300"><p>最近、中外製薬のTVのCMで「中分子」という言葉を聞く機会が増えたように思います。「中分子」とは文字通り分子量が小さいものと大きなものの中間という意味ですが、この中分子の薬にはどんな特徴があるのでしょうか？いろいろ覗いてみて一番わかりやすかった「AnswersNews」さんのサイト（下記URL)から引用させていただくことにしました。すでに4年以上前の記事なので、創薬自体はもっと進んでいると思われますが、ここでは中分子創の概要をご紹介することにつとめ、それに伴って「Rule of ５」についてもご紹介したいと思います。この「Rule of 5」はほんの少し塗料にも関係がある話です。</p><p></p><p style="language:ja;margin-top:0pt;margin-bottom:0pt;margin-left:0in;&#10;text-align:left;direction:ltr;unicode-bidi:embed;mso-line-break-override:none;&#10;word-break:normal;punctuation-wrap:hanging"><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://answers.and-pro.jp/pharmanews/22308/">https://answers.and-pro.jp/pharmanews/22308</a></span></span><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://answers.and-pro.jp/pharmanews/22308/">/</a></span></span></p><p style="language:ja;margin-top:0pt;margin-bottom:0pt;margin-left:0in;&#10;text-align:left;direction:ltr;unicode-bidi:embed;mso-line-break-override:none;&#10;word-break:normal;punctuation-wrap:hanging"></p><p>　　</p><p></p><p>要点を下図にまとめました。全部読むのが面倒な方のために、以下に要約を書いてみました。</p><p>既存の薬は大別して低分子（分子量500以下）医薬品と高分子量（分子量15万程度）の抗体医薬があり、中分子医薬品はこれらの中間に位置付けられます。低分子医薬品と高分子抗体でカバーできない範囲を狙って開発されました。その特徴は、細胞内で効力を発揮、標的にだけ作用、化学合成可能、経口投与可能など、低分子と高分子の「いいとこどり」をしたものになっています。（下図左上）</p><p>開発を進めているものは、ほとんどがこれまでの薬の範囲では不可能だったものであり、低分子と同様に細胞内で活性を示す場合でも標的分子への結合部位を変えて、より強力な薬効を狙っています。（下図左中）</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-961aad4aaead47a8bde34f531dc1930d.png" alt="" /></p><p>どのような中分子化合物を研究しているかというとすべて環状ペプチド（アミノ酸がペプチド結合で多数つながれたもの）であり、すでに26の候補物質が見つかり、薬剤としての研究が進められています。（上図左下）</p><p>最も進んでいるものはすでに臨床試験が開始される段階に来ており、その他も続々と研究が進められています。（上右図）</p><p>ここまでが本当に大まかな中分子薬の説明ですが、この中分子薬の開発には克服しなければならない課題がありました。それが「薬らしい性質の規定」と「「薬らしい性質」を満たすライブラリーの構築」でした。</p><p>低分子医薬品については、「Rule of 5」というものがあり、低分子医薬品が経口薬として使用できるかどうかをあらかじめ判断できるようになっています。このおかげで創薬の効率が飛躍的に高まったとされています。中分子でも同様にこうした「薬らしい性質の条件」が決まっていないと膨大な数を試験しなければならなくなります。しかもそれだけではなく、この中分子医薬品が実際に多くの病気に対して効果を発揮するようになるためには膨大な試料群を用意しなければなりません。</p><p>これらの課題に対し、中外製薬は、膨大な環状ペプチドを合成し、その過程で「薬らしい性質」の条件を規定し、10の12乗（1兆）にもなる非天然型環状ペプチドのライブラリーを構築することに成功しました。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-4a5355b307b887403a35295825fb317e.png" alt="" /></p><p>以上が「中分子創薬」のお話です。ですが、実は私にとっては先ほどの「Rule of 5」の方が、これまで書いてきた「中分子創薬」よりも興味深かったのです。というのも「Rule of 5」の条件がいかにも塗料の原材料の規格みたいだったからです。　分子量、オクタノール/水分配係数、OHまたはNH基数、NまたはO原子数、いずれもなじみのあるものでした。</p><p>この「Rule of ５」が何を規定しているかと言えば、経口で投与された場合に、細胞内に到達して標的に作用できるかどうかということです。分子量が大きすぎれば、細胞内まで到達できません。さらにオクタノール/水分配係数が十分大きくなければ、これも輸液から細胞質に到達するのが難しいと思われます。また水素結合供与体（OHまたはNH）及び水素結合受容体（NまたはO）が多すぎれば、標的以外のものとも相互作用する可能性が高くなります。こうしたことは塗料や塗膜で起きる相互作用に関係する要因ととても似ています。（もちろん、数値は違いますが）塗料においても水素結合の存在はさまざまな現象に関与しています。</p><p>さらに、実際に使用されている塗料原料でこの「Rule of 5」に適合するものは非常にたくさんありそうです。代表格は有機溶剤です。通常使用される有機溶剤は、すべてこの条件に適合すると思われます。オクタノール/水分配係数については自信がなかったので調べました。結果は芳香族炭化水素のキシレン3.1～3.2程度でした。</p><p>言い方を変えると、もし有機溶剤が経口投与された場合には、細胞内まで侵入する可能性が髙いということになります。私たちが日ごろ使用しているものは、生体にとっては、薬にもなりかねないほど細胞への侵入が容易であるということです。「Rule of 5」は４つの条件のうち３つ以上を満たせば薬剤としての可能性があるというものですので、有機溶剤以外でもこの条件を満たすものがありそうです。樹脂の残モノマー、低分子量成分などは該当する可能性があります。</p><p><img src="https://kantoko.com/images/image-1f6553e78b36483f464f74d29f24abc0.png" alt="" /></p><p></p><p style="language:ja;margin-top:0pt;margin-bottom:0pt;margin-left:0in;&#10;text-align:left;direction:ltr;unicode-bidi:embed;mso-line-break-override:none;&#10;word-break:normal;punctuation-wrap:hanging"><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;"><a href="https://khem2025.stars.ne.jp/ubungref/practdata/ur_partition.htm">種々のデータ：有機溶媒と水の相互溶解度・分配平衡</a></span></span><span style="font-size: small;"><span style="font-family: 游ゴシック; color: black;">　より引用</span></span></p><p></p></div>
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