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かんとこうブログ

2024.08.06

Coatings World Top Companies Report2024に初登場した7社について

今日は前もって書いておいた原稿がなく、朝から書き始めましたが、掲載が遅くなってしまいました。今日ご紹介するのは、先日2日間にわたりご紹介したCoatings World のTop Companies Report(下記URL)に初めてランク入りした7社についてご紹介したいと思います。この7社の内訳はアメリカ、インド、中米が2社ずつ、フランスが1社でしたので、地域別にご紹介していきたいと思います。

https://www.coatingsworld.com/heaps/view/13529/14/549407

    

最初は中米からです。

コスタリカとグアテマラからそれぞれ1社新規ランクインを果たしました。Sur Quimicaは建築、工業、自動車、木工広い分野をカバー、Gruppo Solidsは建築、(一般)工業といった分野の塗料を供給しています。続いてアメリカです。

アメリカの2社はいわばスペシャリストです。Henzenは航空宇宙や軍需用途に多くの割合で供給しており、Geminiは木工専用メーカーです。こうしたスペシャリストがランクインできるということはアメリカ市場の大きさを示すものだと思われます。続いてインドです。

インドの最も大きな需要分野が言うまでもなく建築ですが、JSWは建築用とPCM用がほぼ拮抗しているという珍しい会社でした。設立が2019年と新しく、4年でランクインしたことになります。総売上高3兆円を超えるJSWグループの一員ということで、グループ内に大きな需要を持っているのかもしれません。一方のIndigoはインドらしく建築用主体の会社で最近防水材の会社を買収したようです。

さて2社ずつ紹介してきましたが、最後のフランスのMaderは大変興味深い会社でした。設立は1993年と比較的新しくどんな経緯で成長してきたのかと調べてみると下図のように2000年以降に急成長していました。

この会社は、2000年までは別な名前でしたが、スイスの環境配慮型塗料と樹脂の会社Maderを買収して、会社の名前をMaderに変更しています。脱炭素戦略的塗料の導入に積極的な会社と聞いて興味を持ちましたが、この会社は設立当初から、環境をはじめ付加価値の高い製品を供給している会社を買収し続け成長してきたことがわかりました。2000年以降の急成長はこうしたたゆまぬ買収によるものです。

高付加価値の中心には環境があり、環境に関しては以下のような方針と約束が堂々と示されています。大変感心したのでご参考までに示します。

Maderは自ら化学工業を持続可能産業へと変換させるための開拓者となると約束しています。環境を会社経営に中心に置くというのはこういうことを言うのだと思いました。

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