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かんとこうブログ

2024.08.07

7月はやはり猛烈に暑かった!

今年の7月は暑かったという印象がありますが、本当に暑かったのか実際の気温と平年値(1991年~2020年の平均)と比較してみました。結論を言えば、やはり今年の夏は大変に暑かったようです。

まずは全国10か所の7月の日毎最高気温と平年値のグラフをご覧ください。青線が実際の観測値で赤線が平年値です。グラフの中の数値は、日毎最高気温の実測値の月平均と平年値の月平均との差です。

7月の実測値と平年値の差はすべての都市で1℃を上回りました。仙台と東京では3℃以上平年値よりも高くなりました。青線(今年)と赤線(平年値)を比べてみてもすべての都市で、今年の7月は平年値を上回る日がほとんどであったことがわかります。

気温については例月のようの日毎の平均気温、最高気温、最低気温の3種類のデータを調べましたが、最高気温の平年値との差が最も大きかったことがわかりました。各地の平均気温、最高気温、最低気温の平均値とそれぞれの平年値の平均値との差、さらに平年値を上回った日数についてグラフで示します。

青の棒グラフがそれぞれの平均値の平年値との差です。平均、最高、最低いずれのグラフにおいてもすべての地点で1℃を上回っています。昨年12月からこうしたデータを調べていますが、これまでは、月平均において平年値との差が1℃を上回るケースは全体の半分以下でした。7月は平均、最高、最低全てにおいて、全ての都市で1℃を上回っており、しかも全地点の平均としても平均気温が2.2℃、最高気温が2.4℃、最低気温が2.1℃平年値を上回るというとんでもないことになっています。

平年値というのは1991年~2020年までの平均値であり、言わばその期間の中央年である2005年の気温とも考えられます。2005年は今から19年前です。20年弱の期間に気温が2℃以上あがるということは、単純計算すると100年間で10℃以上あがるという恐ろしいことになります。(もちろん実際にこうなるということではありません)

7月がいかに暑かったかを示すもう一つのデータとして5月、6月との比較を示したいと思います。

5月の平均、最高、最低気温の平年値との差は0.49±0.15℃でした。6月の平均、最高、最低気温の平年値との差は、0.87±0.2℃でした。いずれも差が1℃に満たないケースが多かったのですが、それが7月は2.27±0.16℃と一挙に跳ね上がりました。安閑としてはいられません。地球温暖化は予想を上回るスピードで進んでいることを如実に示すデータではないでしょうか?

ということで、明日は7月の電力使用量について調べてみたいと思います。

上で図示した5月~7月の具体的な数字を参考までに表で示します。この表からも一見して7月の異常さが理解できると思います。

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