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かんとこうブログ

2024.12.17

需要分野前年比100超えはなし・・11月度業況観測アンケート

昨日、日塗工から11月度業況観測アンケートの調査結果を受領しました。すでに組合員の皆様にはFAXでお送りしておりますが、プラスアルファのデータも併せてご紹介したいと思います。

直近13カ月の調査結果を経産省確報のデータとともに下表に示します。

全需要分野がそろって前年を超えなかったのは今年6月以来2回目ですが、その前を探すと2021年2月になりますので結構珍しいことです。続いて業況観測アンケートと経産省確報のデータを下図に示します。

今年は3月6月8月とアップ&ダウンが激しかったのですが、このところ金額と数量はほぼ平行して動いています。

現在の出荷金額、出荷数量の水準を把握するため、2018年を100とした指数を各月ごとで前年比を累積して計算しています。具体的には2024年11月の場合は下式になります。

2024年11月の指数=100*(2019年11月の前年同月比)*(2020年11月の前年同月比)*(2021年11月の前年同月比)*(2022年11月の前年同月比)*(2023年11月の前年同月比)*(2024年11月の前年同月比)/100^6 

8月から11月の各月の指数の推移は下図のようになりました。

概ね2018年の水準は2023年で追いつき以降は上回っていると思われますが、月でいえば8月が2018年を下まわり、需要分野で言えば、電機・機械・金属と木工が2018年の水準を下回るケースが多くなっています。(赤い丸で囲んだ部分)

以下はいつものように経産省確報の数値を使って全体の需要動向のデータをご紹介します。純出荷数量のグラフは日塗工から発表されていませんが、発表されている数値から作成すると下左図のようになります。過去の5年間と比べても純出荷は、総出荷量同様に低迷しています。また指数値での年平均推移は下右図のようになります。2024年も10ケ月が過ぎましたが、前年を少し下まわる数値となっており依然として減少傾向が続いています。

2018年以降の純出荷数量の推移は以下のようになります。一次近似式のR2乗値は小さいものの、これは月ごとに変動が大きいことが影響しているだけで、傾向としては明らかな減少傾向にあります。一次近似線の傾きから単純に計算すれば毎月258トン、年で約3000トンずつ減少していることになります。

2018年の各月を100として、以降の同じ月の前年同月比を累積した指数のグラフを下図に示します。月によって凸凹はありますが全体として減少傾向で、2024年に入ってから指数が70台になったのが3月と8月の2回ありました。2018年の8割を切ったということです。このまま減少傾向に歯止めがかからないままではないかと心配されます。

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