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かんとこうブログ

2025.01.07

11月もほとんどが前年比を下回る・・自動車生産

昨年末に11月の自動車生産台数が発表になりました。日程の関係でご紹介できずにいましたので、年が明けてからとなりましたが本日ご紹介いたします。そろそろ前年を上回ってくれる時期かと期待していましたが、残念ながらほとんどが前年を下回る結果となりました。各社の国内、世界生産についての前年比と前々年比をからご覧ください。

11月の生産は、前年比では100超えはスズキの世界生産だけで、国内生産は全社が前年同月を下回りました。前々年比では、トヨタ、日産の国内、世界、ホンダとスバルの世界、三菱の国内が前年同月を上回りました。会社別ではダイハツがまだ低迷から抜け出ていません。

一方、11月の生産台数を過去5年の月平均台数と比較してみると、さほど悲観することもないかと言う気もしてきます。下図をご覧ください。

国内生産では、トヨタ、スズキが2019年も含め過去5年の月平均を上回っており、日産、ホンダ、スバル、三菱もコロナ禍の2020年~2022年の月平均は超えています。世界生産でもトヨタ、スズキに加えてスバルも11月の生産台数が過去5年間の月平均を超えていました。ダイハツを除き、生産台数から見るとさほど悪くもないのではないかとも思います。

例月のように各社の生産台数の推移を示します。

11月は前年を下回ったとは言え、トヨタはすでに国内世界ともコロナ禍前の2019年の水準を上回っています。日産の国内はコロナ禍前に迫ってきていますが、世界はコロナ禍前の6割ほどの水準であり、ホンダもコロナ禍前の水準ははるか上方にあります。このたび経営統合を発表した両社ですが、生産台数では似たような状況にあります。

スバルは意外にコロナ禍前の水準に追いついてきました。マツダの国内はコロナ禍前が遠くにあり、世界もまだ届きません。三菱も意外に国内がコロナ禍前に届きそうになっていますが、世界はまだコロナ禍前はずっと上にあります。

ダイハツ国内はやっと元に戻ったと思われた先月からまたダウンしました。そろそろ認証不正による生産停止から1年が経過しますが、影響は長引いています。スズキはトヨタとともに国内、世界ともコロナ禍前の水準をクリヤーしています。

昨年11月から13カ月の前年同月比に関する星取表です。2024年はここまでのところ大幅な負け越しとなりました。

世界の自動車市場が気になったので2024年の世界主要国の販売台数を調べてみました。2019年からの5年間を眺めてみると、2024年が特段に販売台数が減少したということはありません。大まかに言えばコロナ禍の落ち込みから回復している傾向にあると言えると思われます。

赤い矢印は昨年から減少した国を示していますが、大幅に減少したのはインドネシア、タイくらいでした。メキシコ、ブラジル、ポーランドなどは逆に増加しています。コロナ禍を挟み依然として車は売れ続けています。

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