かんとこうブログ
2025.05.08
世界一幸せな国は?・・世界幸福度ランキング2025 その2
昨日は「世界幸福度ランキング2025」の概要をご紹介しました。今日は主要な説明要因について詳しいスコアの推移をご紹介していきたいと思います。
最初は全体スコアの推移についてランキング1位のフィンランドとG7諸国で見ていきたいと思います。グラフはすべて「世界幸福度ランキング」サイトからの引用(+改変)です。
https://worldhappiness.report/ed/2025/
日本は残念ながらG7中では2017年以降最下位を独走中です。ただし、少し上向きなのが救いかもしれません。G7の中でもカナダ、アメリカはずっと下降傾向にあります。
G7以外の国について、特に紛争の当事国(ウクライナ、ロシア、イスラエル、パレスチナ)+南アフリカ、最下位アフガニスタンの推移を調べてみました。
紛争当事国が意外に高いことに驚きます。特にイスラエルの幸福度の高さは異常とも思えるほど高い数値でした。それにも増して驚きは世界最下位(147位)のアフガニスタンです。ダントツの最下位です。2010年以降幸福度が急速に低下していき、人々はおおよそ絶望の中で生活をしているかのように思われます。
ウクライナでは、2014年にクリミヤ併合で低下した後幸福度が再上昇していましたが、2022年のロシア侵攻による再び低下しています。しかしながらその低下度は2014年当時ほど下がっていないようです。
次は「ひとりあたりGDP」「人生選択度の自由」「寛容な行い」「汚職、腐敗の認識」このうち「汚職、腐敗の認識」については低い数値ほどよいスコアになります。G7+フィンランドで示します。
日本の推移は赤線で示しています。ひとりあたりGDPがG7中最下位であることはすでに周知の通りです。「人生の選択の自由度」はイタリアよりは上ですが、G7では下位です。関係する要因としては、失業率、学費、相対的貧困などが挙げられるのではないかと思いますが調べ切れておりません。
「寛容な行い」については、次で詳細を示しますが、前述したようの日本は全147か国中130位です。「汚職・腐敗の認識」も裏金問題が大きく取り上げられた中での数値上昇は当然と思われます。
最後は「寛容な行い」の具体的な指標です。具体的には、寄付、ボランティア活動、他人への援助行動の3点で評価しています。
ここでも赤線が日本です。いずれの項目も低いスコアになっています。特に「他人へ援助行動」ですが、ダントツで低い数値です。ここでいう他人の英語は「Stranger」です。「知らない人、見知らぬ人」ですが、日本を訪れる外国人の多くが「日本人は親切だ」と答えてくれていることを思うと違和感を感じます。日本人の多くは、道を聞かれた時に、知っていれば教えてあげると思うのですが・・今は時代が違うのでしょうか?
これはあくまで自己評価が基本です。客観的な評価であれば結果は異なるかもしれません。