かんとこうブログ

当日の写真をご紹介しようと思っていたのですが、なかなか思うような写真がとれず、」どう見ても上記主催者のサイトに載っている写真の方がきれいなのでここでは自分の撮った写真は最小限にとどめます。もっとご覧になりたい方は主催者サイトからご覧ください。

この芸術花火の演出を担当したのは大矢亮氏で、「花火コレオグラファー」と呼ぶのだそうです。30分以上の演出では日本一との評判が高いそうです。コレオグラファーとは舞台での踊りの振り付けを行う人を指し、この場合は花火に振り付けをするということになります。

方や振り付けをされた花火を寸分の狂いなく、打ち上げ再現する花火師の精鋭は「花火オールスターズ」と命名され、全国から参加していました。その花火師さん（会社名）を使用されたサザンの楽曲とともに下図に示します。

花火どころ秋田から４社が参加していました。続いて長野の３社、茨木、静岡の２社が続きますが、地元はないようです。右側の芸術花火に使用されたサザンの曲目ですが、13曲中６曲が３月に発売されたアルバム「THANK YOU SO MUCH」から選ばれていました。昔にリリースされた曲も昨年のRemaster版が多く、いわば最新の楽曲がほとんどでした。

当日配付されたパンフレットにも花火の大きさと高さが書かれていました。花火の打ち上げ高さと大きさは、一定の範囲内に制御されていることはよく知られています。大きな花火を低空で開かせれば地上に火花が降り注ぐことになりますので、当然と言えば当然です。当日配付のパンフレットにも記載がありましたので転載させていただきます。

この大きさと高さの関係は、データの出所によって多少異なりますが、この日最大の10号玉（一尺玉）の場合には330メートルで開き、開花直径が320メートルになります。開花した大輪の上端が490メートル、下端が170メートルになります。下端から地面（水面）までは十分な高さがあるということになります。この花火の大きさは、打ち上げ速度で分かります。高く上げるためには大きな初速が必要になるからです。大玉を写真で狙う際には、この打ち上げ速度の速いものを追いかければよいということになります。

因みに、大きさ日本一と言われているのは、新潟県長岡市の三尺玉で、名前の通り花火の直径が三尺約90センチ、重さ70Kg、打ち上げ高さ600メートル、開花直径が275メートルにもなるそうです。

以上が茅ヶ崎サザン芸術花火2025の概要ですが、実際に参加して思ったことを以下に書いておきたいと思います。

とにかく人が多い。茅ヶ崎駅から約２Kmの道を歩いて会場まで移動する人がほとんどなので、３本ほどのルートは超満員。特に帰りがひどく、駅についても入場規制されていて長蛇の列に並ばないといけませんでした。回り道ではありますが、海岸方面から直接茅ヶ崎駅南口に行かず、ツインウエーブの地下道を通って線路を超え、茅ヶ崎駅北口に行く方が早いようです。

次にトイレの問題。会場には多くの移動式トイレが設置されているのですが、長蛇の列（男性で２列150メートル、女性は200～250メートル）ができる。待ち時間はそれでも男性１0分、女性20分程度（開演前）だったが、並び方はともかく、せっかく多くのトイレが設置されているのに効率がわるい。その原因は、トイレが空いているかどうかが遠くからではわからないので、列の先頭が入口付近でとまり、近くのトイレから人が出てくるのをみてそこに入るケースが多いことです。（下図）

これは係員を配置して、もっと前方に空いているトイレが多いことを告げて誘導するとか、空いているトイレにはランプが点灯するようにして遠くからでもわかるようにすればもっと待ち時間を解消できると思われますが、２年前から全く改善されていません。男性の場合には、小便器を並べて外から人がいるかどうか見えるようにしてもよいと思います。とにかく改善すべき点と思います。

トイレつながりでもう一言、JR茅ヶ崎駅では「安全確保のため」駅のトイレを使用禁止にしていました。いつもこうしたイベントがあるたびにこうなのですが、事業者の姿勢としてどうなのかという気がします。

より素晴らしいイベントにするために、もっと改善すべき点があるように思います。