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かんとこうブログ

2025.06.11

超長期国債の利率が上がっているという話

ネットで日本の超長期国債の利率が上がっているという記事を目にしました。ブルームバーグの記事(下記URL)から引用してご紹介します。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-17/SWAOB5T0AFB400

    

日本国債の金利がアメリカ、ドイツ、イギリスの長期国債に比べて急上昇していることがわかります。この図に対してブルームバーグは「日本で起きた金利形成の異変は金融政策にも影響を及ぼす公算が大だ。日銀は今後、景気を下支えするために追加利上げを見送るか、インフレ抑制を優先して利上げに踏み切るか、二者択一を迫られるためだ。」と注釈をつけています。

   

超長期国債とは30年ものなどその名の通り大変に償還期間の長い国債ですが、この利回りは下図のように他の償還期間の国際に比べ際立って高い水準にあります。

   

この超長期国債の利息が上昇している原因として野村証券では以下のような解説を載せています。

   

   

またブルームバーグは、ここで述べられている要因以外として、日銀が国債の買い入れを縮小していることも要因であると述べています。

   

   

日銀は言うまでもなく、日本国債の最大の保有者ですが、上図から明らかなようにこの1年ほど買い越しではなく売り越しとなっています。超長期国債の購入者としては生命保険会社が期待される(下図)が、長期的に安定的な購入者としての存在感を示しておらず、海外投資家や年金関係も引き受け手となる可能性が高いとは言えない状況であるとし、安定した大口の購入者不在の状況とのことでした。

   

償還額から新規発行額を差し引いた超長期債のネット供給額も増加傾向にあるようですので、なんとも落ち着かないニュースです。

  

  

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