お電話でのお問合せはこちら
TEL:03-3443-4011

かんとこうブログ

2025.07.16

樹脂は全品目値下がり、有機溶剤は値上がり気味・・5月の塗料原料単価傾向

塗料に続き、塗料原材料についての確報の発表内容です。単価指数22品目の単純平均値は先月から5.2ポイント下がり147.6と久しぶりに150を下回りました。それでは例月のように原料種ごとに単価(=出荷金額/出荷数量:円/Kg)の推移をグラフで示します。

最初は樹脂原料です。

スチレンモノマーとエピクロルヒドリンが上昇、メタクリル酸エステル(モノマー)、アクリル酸エステル、エチレングリコールが下降でした。続いて有機溶剤です。

キシレン、エチレングリコールエーテル、イソプロピルアルコール、メチルイソブチルケトンが上昇、トルエン、合成ブタノールが下降でした。続いて顔料です。

顔料では、酸化第二鉄、酸化チタン、カーボンブラックが上昇、酸化亜鉛、アゾ顔料、フタロシアニン顔料が下降となりました。最後に樹脂です。

樹脂はタイトルにも書きましたように全品目下降となりました。今月も発表のなかったビスフェノールAを除いた22品目全体では、上昇が9品目、下降が13品目で、単純平均では前月から5.2ポイント下がりました。

単価が5%以上上がった3品目の出荷数量と出荷金額の推移です。

いずれも出荷数量が減少していく中で少しずつ数量と金額が乖離していっており、長期的には価格上昇が継続するパターンです。

単価が5%以上下がった6品目の出荷数量と出荷金額の推移です。

これらも傾向としては出荷数量が減少傾向にあると判断せざるを得ません。徐々に数量と金額が乖離していく傾向も同じと言わざるを得ません。数量と金額が変動する中でもたまたまの値下がりととらえるべきかと思います。

最後に2025年5月の品目別の単価指数(2021年1月=100)です。前月と大きな変化はありません。

単純平均での指数の平均値を見ても、長期的にはまだ上昇が続いているように思われます。

コメント

コメントフォーム

ブログ内検索

カレンダー

«7月»
  1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   

フィード

To top