かんとこうブログ
2025.08.28
知床の旅 観光遊覧船で知床岬へ
一昨日に続き、今日は知床遊覧船の旅をご紹介をします。知床遊覧船と言えば、2022年4月23日の「KAZU 1」の痛ましい事故を思い出します。今回の旅行でも、そのことが頭をよぎり予約をするときにはなるべく大きな船にしようと考えていました。選んだのは遊覧船 オーロラ号で約400人が乗れる立派な船でした。ですが、食事の提供はなく昼食を持参するようにと言われました。
乗船乗り場は、ウトロ港の一番奥、ゴジラ岩の横を抜け、オロンコ岩のトンネルを通り、その先の駐車場の一番奥にあります。出発は8月22日午前10時15分、航行時間3時間45分の船旅が始まりました。
この知床岬折り返し航路は、知床遊覧船で最も長い航路です。航路の地図を探したところ、よい地図がありましたのでお借りして下に示します。(hirotoravelさんのサイトからお借りしました)
赤線で囲った箇所が主な見どころです。ウトロ港から知床岬まで、片道約40Kmほどの道のりに数々の名所が存在しています。というのも知床半島は、船が接岸できるところは極めて少なくほとんど断崖絶壁であり、その分風光明媚というわけです。
観光船から知床半島がどのように見えるかというと、こんな感じです。(写真3枚つないでみました)
ウトロ港を出港してすぐにあるプユニ岬を左端に、知床岬を右端に知床半島の多くを見ることができます。
また、船の最上階デッキから船尾方向に陸地を見ると下の写真のように見えます。どうでしょう。なんだか外国みたいな感じがしませんか?
それでは以下、ウトロ港から知床岬方面へ順に名所をご紹介していきます。
プユニ岬を回ってすぐに見えるのは昨日ご紹介したフレペの滝(乙女の涙)です。アイヌ語のフレペは赤い水という意味だそうです。写真ではわかりにくいのですが、断崖の途中の高さから地下水が滝のように湧出しています。
続いて現れるのが「クンネポール」です。アイヌ語で黒い洞窟を意味するこの地形は、冬季の流氷が接岸、衝突し、地層の弱い部分が選択的に侵食されることで形成されたと説明がありました。
この地形がかなりの区間続きます。このクンネポールに限らずこうした断崖は、鳥たちにとって格好の住処であり、多くの鳥が理想の巣作りをしています。
さまざまな形態の断崖が続いていきます。こうした断崖の多くは80~100メートルの高さがあり、人間の侵入を拒んできました。
しばらく断崖が続いた先に、有名な「カムイワッカの滝」があります。このカムイワッカとはアイヌ語で「神の水」を意味しますが、本意は硫酸を含み人間が飲むことができないことから名づけられたとされています。写真ではわかりにくいかもしれませんが、少し全体に黄色味がかっており、硫黄の存在を示しています。
この滝の源流は、半島第2の高さを誇る硫黄山(1563メートル)にありますが、過去の噴火では、純度95%の硫黄が噴出物として流出したと説明されていました。(まさに硫黄の山です)
カムイワッカの滝を過ぎると「タコ岩」が見えてきます。この写真を見るとタコよりは犬に似ている気がしますが、見る角度のよってはタコの唇に見えるそうです。
さらに進むとこじんまりとした「カシュニの滝」があります。カシュニとはアイヌ語で「狩り小屋のあるところ」という意味だそうです。
そこを過ぎるといよいよ知床岬が近づいてきますが、今度は陸地の手前に奇岩の列が並んでいます。眼鏡岩、獅子岩までは名前が紹介されていましたが、あとの岩の名前はわかりません。象に見えたりカバに見えたりする奇岩が並んでいました。まさに奇岩です。
奇岩を過ぎるといよいと知床岬です。船内に森繁久彌の「知床岬」が流れます。因みにこの船の乗り場近くには、この歌の歌詞を刻んだ石碑が立っていました。この「知床岬」の歌は加藤登紀子バージョンでも船内に流れていました。
知床岬はそれまでの断崖絶壁ではなく、穏やかな草原でした。少し拍子抜けするくらいの穏やかな表情でした。真正面から見た知床岬を撮影したくて待っていましたが、いつの間に船は半回転して帰路に就いていました。船は左回りに半回転したのに左舷側にいたため、真正面の知床岬を撮影する機会を見逃してしまいました。間抜けな話です。
帰路はほぼ同じ航路を通りましたが、ずっと景色を見ていて飽きませんでした。人工物が全く存在しない景色というものは、心を和ませる効果があるのでしょうか?天候にも恵まれ満足の船旅でした。
写真をもう少し用意していたのですが、ページの容量の関係で割愛せざるを得ませんでした。最初から写真は別紙添付にして書けばよかったと後悔しています。