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かんとこうブログ

2025.09.08

経済構造実態調査2025年版(対象2023年)の続き

先週金曜日の続きです。今日は主として都道府県別および品目別の統計をご紹介します。

最初は、2023年における事業所数および従業者数です。

事業所数では、大阪、埼玉、兵庫、愛知、千葉、神奈川、東京の順でした。従業者数では、埼玉、大阪、愛知、兵庫、千葉、神奈川、東京の順でした。順番は少し異なりますが、この7都府県について顔ぶれは変わりません。

前年からの比較では、事業所数では1~8位は変化なし、従業者数では、愛知と兵庫、東京と栃木の順位がそれぞれ入れ替わりました。

続いて、都道府県別出荷金額とひとりあたり出荷金額です。

前年と比べると、出荷金額では、千葉と新潟の順位が入れ替わりましたが上位の顔ぶれは変わりません。

ひとりあたりの出荷金額としては、上位4社が佐賀県、栃木県、新潟県、岡山県という少し意外な結果でしたが、いずれも大企業の事業所があることを思えば必ずしも不思議ではありません。新潟県については後述します。

次に都道府県別付加価値金額とひとりあたり付加価値金額です。

付加価値金額、ひとりあたり付加価値金額では新潟県が大躍進でした。いよいよ新潟県が意外に思えてきます。

都道府県別の最後は、従業者ひとりあたりの人件費です。

ここでも新潟県が大躍進ですが、ここには従業員700名を超える大会社があります。と言っても、この会社は一般塗料は製造しておらず、電子部品用ペースト、導電ペースト、絶縁ペーストなどに特化した会社です。売上も海外が85%ということも含め少し一般の塗料製造業とは一線を画する企業と言った方が良いかもしれません。

次に品目別の動向をご紹介します。

図が小さくで見にくくなりましたが、これが品目別の今回発表分全てです。金額よりも数量で見た方が特徴がよく出ており、ラッカー、無溶剤塗料が減少傾向にあります。産出事業所数は微減または横ばいかと思われます。

最後に規模別、塗料種別の出荷金額、1事業所あたりの出荷金額および事業所数を並べてみました。

この規模区分は小規模企業が妙に細分化されていて、統計の趣旨が不可解ですが、1事業所あたりの出荷金額についてみると、規模別の差については、無溶剤≒シンナー<水系塗料<溶剤型塗料となっています。また事業所の規模別分布はいずれの塗料種も20人~99人が最多となっています。

データが多すぎて消化不良気味の印象はぬぐえませんが、経済構想実態調査2025年発表分についてのご紹介はこれで終了します。ご紹介した以外にも多くの数値が掲載されていますので、興味のある方は是非覗いてみてください。

https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kkj/seizo_result.html 

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