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かんとこうブログ

2025.09.18

8月は今年も低調・・業況観測アンケート8月度調査結果

昨日、日塗工から業況観測アンケート8月度調査結果を受領いたしました。先月は報告が8月26日と超スロー報告でしたが、今月は9月17日とかなり早い報告となりました。例月のように、直近13カ月の一覧表からご紹介します。

8月は全般に低調で、需要分野がすべて前年割れでした。しかしながら全体としては前年比100%を超えるという不思議な結果となりました。平均値が個々の値のいずれをも上回るという現象で、昨年の11月にも起きております。各需要分野でカバーしきれない塗料も存在していますので一概に言えませんが、調査対象となっている分野の売上金額はおおよそ全体の85%程度ななることを考えると、通常では起こりえない現象と言えます。

各需要分野がどこまでを含み、どこからを含まないのかということを承知しておりませんので、軽々には申し上げられませんが、統計数値の信頼性にも関わる問題ですので、各社からの回答内容を吟味し、より信頼性が向上するよう努めていただくことを期待いたします。

業況観測アンケートと経産省確報の出荷数量、出荷金額の推移です。経産省確報は業況観測アンケートから1月遅れとなっています。

少し経産省確報の方が低めの数値ですが、両者に大きな齟齬はありません。

次は各需要分野別の前年同月比を累積して作成した対2018年各月を100とした出荷金額の指数値推移を表したものです。これは月によってかなり異なりますので、各年の各月を順次掛け合わせて計算しています。5月~8月までの推移を示します。

5月から7月までは類似のグラフですが、8月は少し様相が異なります。203年までは他の月と同様ですが、2024年、2025年と連続して低迷しています。そうした中で船舶・構造物分野のみ2023年以降も好況を保持しています。最も心配なのは木工で、いずれの月においても2018年の水準に達していません。

以上が金額の需要別推移です。数量の方はこうした需要分野別の推移に関する月次の統計がありませんので、経産省確報の純出荷数量の数値で推移を見ていきたいと思います。同様に2018年各月を100とした指数で各月推移を表わすと以下のようになります。

指数値について、2023年を濃紺、2024年を緑、2025年を緑で表示していますが、金額とは異なり2018年以降コロナを挟んで全体として減少傾向が継続しており、2025年では指数値が80台前半から70台後半にまで落ち込んでいる月が多くなっています。

これを別な角度からグラフにすると以下のようになります。左は過去6年間の月別純出荷数量、右は受出荷数量指数の年平均推移です。純出荷ではなく一般の月別出荷数量は日塗工でもグラフ化していますが、純出荷についてのグラフはありません。

最後に2018年以降の月別純出荷数量の推移です。単純な一次近似の係数は-242.69トン/月です。コロナ期間を含むとは言え、毎月243トン、1年では2904トンずつ減少し、単純計算すると36年でゼロになります。

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