かんとこうブログ
2025.10.16
経産省確報 2025年8月度調査結果
昨日、経産省から8月度生産動態統計調査(確報)の結果が発表されました。日塗工からの確報を待たずに直接経産省のデータにアクセスして書いておりますので、出荷数量、出荷金額については後日に追加で掲載いたします。
主要品目の単価動向をご紹介します。
なかなか価格は下がるようで下がりません。8月度はエポキシ樹脂の単価がアップしましたが、少し長い時間尺でみれば、振幅の範囲内とも見えます。
これらの単価も上昇基調継続です。
溶剤系全体では2021年1月に比べ1.2倍超え、水系全体では1.3倍弱、シンナーでは1.6倍超えとなりました。同じ経産省確報を使い、毎月、塗料原材料の単価動向もお伝えしていますが、こちらの22品目の単純平均では1.5倍前後となっています。
参考指標として、原油、ナフサ、石油製品の単価指数を示します。
先月と比べて大きな変化はありません。ナフサについては、2022年以降では、最も低い価格水準にあります。
2021年1月を100とした単価指数の上昇幅と単価そのものの上昇幅(2025年8月現在)を示します。
指数値上昇幅では、シンナー>エポキシ樹脂塗料>アミノアルキド樹脂塗料>エマルション塗料>水系塗料>その他塗料の順となりました。エポキシ樹脂塗料がアミノアルキド樹脂塗料を抜きました。単価の上昇幅では、アミノアルキド樹脂塗料>その他塗料>ウレタン樹脂塗料>溶剤系塗料全体>アクリル樹脂塗料(常乾)>エポキシ樹脂塗料の順となりました。