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かんとこうブログ

2025.10.28

2025年4月~9月の自動車生産、6社が前年比減!

昨日、日系自動車メーカーから9月および4月~9月の生産台数が発表になりました。トヨタ自動車はこの6カ月間としては過去最高を記録しましたが、残りの7社はダイハツを除き、前年比で減となりました。ただし、スズキは世界生産ではわずかに前年を超えました。今日の最初のグラフは2025年4月~9月の生産台数の前年比からご覧ください。

ダイハツについては前年の生産が過小であったこともありますので、割り引いて考えた方が良いと思いますが、トランプ関税の嵐の中で過去最高の生産台数を記録したトヨタの底力は見事だと思います。

一方、9月の前年比、前々年比は下図のようになりました。

国内生産では、日産、スバル、三菱が前年比大幅減となり、トヨタ、ホンダ、マツダ、ダイハツ、スズキとは大きく離れた前年比となりました。前々年比については、昨年9月がホンダの国内生産を除きすべて前年比減だったこともあり、前年比よりもさらに低調な数字となっています。

明日、9月の貿易統計をご紹介しますが、対米自動車輸出における単価の低迷は8月と変わらないレベルでした。台数もさることながら、収益の点ではさらに深刻な影響が出ているのではないかと懸念します。

9月の生産台数を過去6年間の月平均と比較した図を示します。

これを見ると、トヨタとスズキの2社が、9月の国内生産、世界生産とも過去6年間の月平均を上回っていることが判ります。完全にコロナ前の水準を上回っているとも言えます。次いでダイハツ、マツダあたりがよい位置にあるように思えます。

それでは例月のように各メーカーの国内および世界(国内+海外)の生産台数推移を示します。

▲は8月を示しています。国内の場合、各社ともお盆休みがありますので、国内の生産台数が低下していますが、世界では、日本生産の割合がさほどでもないので、あまり8月の落ち込みが認められません。この3社の中では、やはり日産の落ち込みが特に国内で顕著です。

この3社においては、▲で示した8月の国内生産の落ち込みが世界生産にも影響を及ぼしています。これは3社における世界生産中の国内生産の比率が高いためです。この3社の中では、スバルと三菱がここ最近落ち込んでいます。マツダは、漸く上向きました。

ダイハツは昨年の生産停止から漸く本格的に回復してきたと思われます。スズキは、世界生産における国内生産の割合が小さく、8月の国内落ち込みの影響がもともと小さいこともあり、世界生産に8月の特殊事情はないようです。

最後に前年比超えか否かの星取表です。昨年の後半の低調が、今年に入ってもなかなか良化してきません。9月の対米輸出の単価も改善されないままです。とりあえず明日のブログもご覧いただければと思います。

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