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かんとこうブログ

2025.11.17

日本ペイントホールディングス株式会社 2025年度第3四半期決算発表

日本ペイントホールディングス株式会社が、14日に2025年12月期第3四半期決算を発表しました。以下下記接続先からの引用したデータをご紹介します。

nipponpaint251114_1.pdf

堂々たる増収大増益です。先日ご紹介した世界のTOP3が苦しむ中で、また中国の市場状況も決して好況とは言えない中で着実に利益を確保し、拡大を続けています。下表は決算短信からの転載です。

冒頭若月共同社長から、今後は投資家からの要望により調整後営業利益も開示する、また市況見通しについては海外メーカーに倣い、LSD、MSD、HSD等を用いる旨の紹介がありました。上の表を改めて、世界のTOP3の決算紹介と同じ書式で書き直すと以下の表になります。

どこから見てもりっぱな数字で文句のつけようがありません。このうち調整後の営業利益が突出して大きなプラスになっていることに関しては、AOC買収も大きく貢献しています。2025年度通期の見通しとして、売上が1兆8200億円(前年比11.1%増)、営業利益2440億円(前年比31.0%)としています。

また、第4四半期(10~12月)の予想として、売上が前年実績4160億円の10%増、営業利益が前年実績の465億円の20%増と予測していますので、年度予想は十分に実現可能であるとのことでした。

2続いてセグメント別情報ですが、日本ペイントのセグメント開示は、事業分野別や需要分野別ではなく地域別になっています。縦に長くなってしまいますので、二つに分けてご紹介します。

中国は減収増益です。無理に商売をとりにいかず利益確保に努めたと説明されていましたが、なかなかできることではないと思います。営業利益の前年比減はありますが、いすれも小幅に収まっています。

DGL太平洋、欧州、アメリカについても市況が芳しくない中、利益確保に努め前年比減を最小限に留めたと説明されていました。世界のTOP3と比べると確かに健闘していると感じます。

各地域別売上および営業利益のグラフを下に示します。左が第3四半期、右が第3四半期までの累積です。ここで注目してほしいのが、AOCです。連結に加わって初年度ですが、非常に高い利益率で営業利益大幅増に貢献しています。

地域別の調整後営業利益率を示すグラフにおいてAOCは抜きんでています。

このグラフには載っていませんが、NIPSEA中国以外に含まれているNIPSEAインドネシアも営業利益率30%を超える高利益率地域になります。

最後に需要分野別の売上を示します。残念なが営業利益率のデータか開示されていませんのであくまで売上だけのデータですが、事業の過半数を汎用分野が占めていることは明白です。

11月2日に世界のTOP3の第3四半期決算をご紹介しましたが、世界3位のAkzoNobelの売上が約80億€でした。1€=165円で計算すると1兆3200億円となり、日本ペイントホールディングスの第3四半期の売上1兆3180億円ほぼ並びます。第4四半期の結果次第では順位が代わります。そうなれば、営業利益では断然日本ペイントホールディングスが上回っていますので、名実ともに世界のトップ3の仲間入りとなります。ただ経営者はそのようなことは全くきにしていないとは思いますが・・・。

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