かんとこうブログ
2025.11.21
塗料メーカー世界上位4社の2025年第3四半期終了時の決算比較
日本ペイントホールディングスの決算発表時にも少し言及しましたが、今回の第3四半期(7~9月期)の発表時における第1~3四半期の累積結果では、3位と4が僅差となり第4四半期の結果では、逆転もありうると思わる状況になりました。そこで上位4社の決算をもう一度比較してみることにしました。
ここで問題となるのは、比較するためには通貨を合わせる必要があり、為替の変動が影響してくることです。したがっていつも為替次第でどうなるかわからないという側面がありますが、あくまで現時点での数値ということでご理解ください。交換レートはこの原稿を書いている11月15日現在のものを使用しました。

このところ€が高くなりましたので、先日の試算よりもAkzoNobelの売上と営業利益の日本円換算値が大きくなり、3位と4位の逆転とはなりませんでした。ただし3位と4位が僅差であることには変わりなく、為替次第では十分に逆転があり得ることには変わりありません。第3四半期までの累積の売上と調整後のEBITDA(日本ペイントホールディングスは調整後営業利益)のグラフを示します。

さらに、前年比においては、売上及び調整後のEBITDAいずれにおいても日本ペイントホールディングスが圧倒しています。(上位3社は調整後のEBITDAですが、日本ペイントホールディングスは調整後営業利益の数値であり、その差は表中の数字以上に大きいと思われます)

以上から今年について言えば、もう完全にトップグループの一員となり、3位と4位が入れ替わるのは時間の問題だと言えるでしょう。