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かんとこうブログ

2025.11.20

2025年9月度確報による原材料単価情報

17日に経産省から確報(生産動態統計調査)が発表になりました。例月に倣いその出荷数量と金額から計算した単価情報をご紹介します。まずは樹脂原料からです。

いずれも小幅な動きでした。続いて有機溶剤です。

エチレングリコールエーテルとメチルイソブチルケトンの単価が急降下しました。一方で合成ブタノールの単価が急上昇しました。メチルイソブチルケトンと合成ブタノールは急な値動きが常態的にありますので、さほど気にしなくともよいのではないかと思いますが、来月はウオッチしておきます。続いて顔料です。

アゾ顔料の単価が急降下、フタロシアニン顔料の単価が急上昇しましたが、この両顔料とも値動きが激しいので、あまり気にしなくてもよいと思います。最後は合成樹脂です。

石油樹脂の単価がかなり下がりましたが、これも通常変動の範囲と思われます。

単価が前月に比べて5%以上変動したものの出荷数量と出荷金額の推移を示します。

両者とも徐々に出荷金額と出荷数量とが乖離していっており、価格の上昇傾向が続いています。そうした中での今月の上昇だということがわかりました。続いて前月から5%以上単価が下がった原料です。

こちらも基本的には出荷金額と出荷数量とが乖離傾向にあり、継続的に価格が上昇傾向にある中での価格変動と思われます。ただし、メチルイソブチルケトンだけはこのところ金額も一緒に下降しており注意してみる必要があるかもしれません。

最後に各原料の2021年1月を100とした指数値を示します。全体的に大きな変動はありません。指数全体の平均も149であり、このところ150近辺に留まっています。

コメント

大変失礼しました。 インキ用の赤顔料(名前=カーミン6B)も多環式ではありますが一種のアゾ顔料でした。自分の頭の中には自動車分野などでよく使うキナクリドンがあったのでつい、間違えてしまいました。だから生産動態統計調査でアゾ顔料とフタロシアニンが統計調査対象になっているのは、顔料の適用分野の歴史視点で考えるとなるほどという感じです
  • 2025.11.20 17:42
  • 中田明夫
インキの視点でこの情報をみてみました。インキの3原色といえば黄色のアゾ顔料と、青色のフタロシアニン(β構造に限られるけど)とマゼンタなんだけど、赤の顔料がどこにも見当たらないなあと思いました。そりゃ、ジメチルキナクリドンは色は理想だけど価格は高いからなあ・・・
  • 2025.11.20 12:44
  • 中田明夫

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