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かんとこうブログ

2025.11.19

業況観測アンケート2025年10月調査結果

018日に日塗工より業況観測アンケート10月分の調査結果を受領しました。先月は集計が22日までずれ込みましたが、今月は比較的早く集計ができたようで安心しました。まずは最近13カ月の需要分野別を含めた一覧表をご覧ください。

10月は需要5分野のうち3分野で前年比100を超えました。一方で建築外装、自動車と言った大きな需要分野が前年割れなのが気になります。

さらに、全体の金額が前年比102.9であるのに対し、これを上回る需要分野が一つもありません。数学上はありえないことですので、どこかにおかしなところがあるはずです。集計上の問題ではなく各社から提出されたデータの中で辻褄の合わないものが含まれていた可能性が高いのではないかと考えています。

業況観測アンケートと経産省確報の比較グラフです。

経産省確報の方は、最新値が9月です。全体としては上下の変動はよく一致していますが、ここ最近は前年同月比の数値について確報と業況観測アンケートの間で少し乖離がみられているのが気になります(下図緑点丸線で囲ったところ)。これまでは確報と業況観測アンケートの前年比は今年の2月3月を除き比較的よく一致していました。

現在の状況を客観視するための2018年の各月を100として、その後同じ月の前年比を累積した時の推移のグラフを7月~10月まで示します。

8月を除き出荷金額は木工を除いて各分野とも2018年の水準を2022年には超えてその後も超え続けています。この中では唯一8月が船舶重防食を除き2018年を下回っています。

出荷金額はこうして各需要分野別の推移を推測することができますが、数量はこうしたデータがなく推測できません。そこで最も実需要に近い指標と考えられる純出荷数量で、全体の推移を追っています。毎月の純出荷数量について2018年以降の数値をグラフ化しています。

一次近似式の傾きは少しなだらかになりましたが、それでも毎月250トンペースで減少していることを意味しています。年間では3000トンぺースで減少しており、このままだと約36年後には出荷数量がゼロになる計算です。

実際のところ、出荷数量・金額は月ごとに差が大きいのでこれも月ごとにデータを累積して追いかけています。

8月は2018年比で72.5%まで落ち込みましたが、9月はまだ2018年の89%に留まっています。月別純出荷数量、年間の純出荷数量知指数のグラフを示します。

日塗工の確報には出荷数量のグラフが載っていますが、純出荷数量のグラフはありません。月別では、2018年と2019年の数量が大きく、どの月を見ても2020年以降とは明らかに差があります。また年間の数量指数(2018年=100)でみると今年は82.9です。83.3%が数量が5/6になった場合の%ですのでそれを下回っています。

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