かんとこうブログ
2025.12.03
11月の気温上昇は小幅にとどまるも平年値超えは変わらず
11月は前半が比較的寒い日が多く、後半は逆に暖かい日が多かったように感じていました。実際に例月調査している全国主要10都市の気温を調べたところ、夏季の大幅な平年値超えがようやく収まり、全体としては平年値に近い気温で推移したことがわかりました。ここ2年近く継続調べてきてはっきりしたことは、気温上昇は夏場に一段と厳しいということです。
ともあれ、まず10都市の日毎平均気温とその平年値をご覧ください。


11月の各地の日毎平均気温はすべて+1.0℃までの間に収まりました。ただし平年値からはいずれもプラスではありますが、夏季のような大幅なプラスは影を潜めました。
日毎最高気温、最低気温の月平均と平年値越え日数の一覧表とグラフを示します。

日毎最高気温の平年値との差の月平均では、仙台と新潟が+1.0℃を超えましたが、日毎最低気温の平年値との差の月平均では逆に新潟、名古屋、大阪でマイナスとなりました。
昨年5月以降の日毎平均、最高、最低気温とそれぞれの平年値との差の月平均(℃)を図で示します。

この間、日毎平均、最高、最低気温とそれぞれの平年値の差の月平均がマイナスとなたのは昨年12月と今年の2月の2回だけで、あとはすべてプラス、しかも夏季は大幅なプラスでした。こうした傾向はこれからも続くことになると思われます。2024年は7月から11月までが、2025年は6月から10月までが、平年値より1.5℃超えとなりました。
もう決して異常気象という言葉で呼ぶにはふさわしくありません。これまでから見ると異常高温の夏が常態化するということを覚悟する必要があります。