かんとこうブログ

昨日、日塗工から10月度経産省確報単価を受領しました。すでに組合員の皆様には送付しておりますが、毎月お知らせしている単価情報を掲載いたします。

出荷数量と出荷金額の前年同月比ですが、今年に入って以来、直近6年間で比較すると数量は最低レベル、金額は最高レベルが続いています。（下図）

出荷数量が比較的多い主要品目の単価指数（2021年1月＝100）の58ケ月の推移を示します。10月度は軒並み単価がダウンしています。

溶剤型主要塗料だけでなく、水系のエマルション塗料、水系塗料全体の単価もダウンしました。

例月推移を報告している10品目、溶剤系全体、水系全体の中でダウンしなかったのは粉体塗料とその他塗料だけでした。

原油、ナフサ、石油製品の価格推移です。

この中で、ナフサだけが単価アップでした。原油はUS＄建てになっていますので、ほぼ価格高騰前に近くなっています。2021年1月のドル円相場は、103～104円/＄でした。一方2025年10月では、148～154円/＄でしたので、為替レート以上にナフサ価格が原油に比べて割高になっていることになります。

2021年1月＝100とした時の指数値の上昇幅、および価格の上昇幅を下図に示します。

指数値では上昇幅大きい順に、シンナー>アミノアルキド樹脂塗料>エポキシ樹脂塗料>その他塗料>水系塗料全体>エマルション塗料の順になっています。一方単価上昇幅では大きい順に、アミノアルキド樹脂塗料>粉体塗料＝その他塗料>ウレタン樹脂塗料>アクリル樹脂塗料（常乾）となっています。