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かんとこうブログ

2025.12.17

経産省確報に見る塗料原材料の単価動向・・2025年10月度

15日に8経産省確報10月度が発表されましたので、例月に倣い塗料単価動向をご紹介します。

樹脂原料から始めます。

スチレンモノマー、メタクリル酸エステルが5%以上単価を下げました。続いて有機溶剤です。

今月の最も注目すべき情報はMIBK(メチルイソブチルケトン)の数値が発表されなくなったことです。この理由としては供給ソースが二社以下になった場合が最も可能性が高いのではないかと考えています。供給者数減少は購入者としては極めて不安な状況です。エチレングリコールエーテルの単価が5%以上あがりました。合成ブタノールの単価が3%以上下がりました。続いて顔料です。

酸化亜鉛が5%以上、酸化第二鉄と酸化チタンが3%以上単価を上げました。アゾ顔料、フタロシアニン顔料は通例の大きな単価変動を見せています。最後は樹脂です。

樹脂はいずれも単価の変動幅がプラスマイナス3%以内に入りました。

3%以上価格が変動した原材料の数量と金額の推移を示します。単価が上がった5原料です。

いずれも長期的には、数量と金額が乖離していき、数量が減少し単価が上昇する方向にあります。エピクロルヒドリンと酸化チタンが数量、金額が前月よりも減少する中での価格アップとなりましたが、両者のバランスの関係で単価アップとなりました。続いて単価が下がった4原料です。

こちらもいずれも数量と金額が乖離傾向の中で、数量が減少し単価があがる傾向にあります。

最後に10月の塗料原材料単価指数(2021年1月=100)です。全体平均が149.9とこのところ150前後で動きません。

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