お電話でのお問合せはこちら
TEL:03-3443-4011

かんとこうブログ

2025.12.18

業況観測アンケート11月は金額も7か月ぶりに前年割れ

昨日日塗工から、業況観測アンケート11月の調査結果を受領しました。この業況観測アンケートは、二つの点で重要な位置づけにあります。ひとつ目は、唯一の需要分野別の金額データ(前年同月比)であること。二つ目は、経産省の速報よりもさらに2週間程度早く発表されるという点です。業界団体がこうした重要な調査を長期にわたり継続していることは、大変意義深いことであり、データを提供する各社およびその関係者、さらに回収・集計を行う日塗工関係者に謝意を表したいと思います。

直近13カ月の需要分野別金額の前年同月比一覧表です。11月は、3連休が2回あったことも影響しているかもしれませんが、全体の出荷金額が前年同月を下回りました。7か月ぶりのことです。出荷数量は2か月連続での前年割れとなりました。

全体の出荷数量と出荷金額の前年同月比の推移は業況観測アンケートおよび経産省確報において下図にようになっています。

出荷金額の前年比と出荷数量の前年比が乖離したままの状態が、2022年以降依然として続いていますが、乖離幅はひところに比べるとずっと縮まり最近では3ポイント程度になっています。

一方、業況観測アンケートと経産省確報の前年比については、先月少し乖離があるのではと書かせていただきました。今月はどうかということで、グラフを見てもらいます。経産省確報の最新値は10月ですので、10月を見ると、この2か月ほど離れ気味だった金額がほぼ一致していますので、ひとまず安堵しました。

次に2018年を100とした場合の各月の出荷金額指数をご紹介します。これは2018年以降の同じ月の前年比を順次掛け合わせていくもので、理論的には2018年に対する現在の多寡が判る仕組みになっています。最新値11月とその前の3か月を示します。

こうして並べてみると、全体の出荷金額(赤線)は2022年には2018年にレベルに戻ったものの、その後は月によって差があり、再び2018年に水準以下になった月、依然2018年の水準は超えている月に二分されています。2022年以降は必ずしも順調に売り上げが伸びているわけではないということです。

その理由は、何と言っても純出荷数量の減少にあります。残念ながら数量に関しては需要分野別に関する月次の統計数値が存在しませんので、経産省確報から日塗工が推計している純出荷数量を指標として毎月グラフ化しています。

つい最近まで、この純出荷数量の一次近似式の傾きが、約マイナス250ほどでした。毎月250トン、毎年で3000トンずつ減少していることを示していましたが、このところ少し緩和されて10月のデータが入った状態で、係数がマイナス238となりました。

この純出荷に関しても、2018年を100として指数化しています。推移は各月でかなり様相が変わりますが、右肩下がりである点は共通しています。2025年10月の指数値は83.3で、2018年10月の5/6にまで減少したことを示しています。

各年の指数の平均値は、2019年98.6のあと、2020年87.2と大幅に落ち込み、2021年は89.2と少し回復しましたが、2022年86.4,2023年86.1、2024年84.8、2025年(10月まで)82.96とさらに減少の一途となっています。

コメント

電話したら、5分後にはもうなおってました
確認:「2025.12.18  統計:11月度の業況観測アンケートを掲載しました」
  • 2025.12.18 09:52
  • 中田 明夫
これね、日塗工ホームページでは次のようになっていましてね
1ヶ月まちがえたみたいなので、思わず電話しちゃいました。
「2025.11.18  統計:11月度の業況観測アンケートを掲載しました」

コメントフォーム

ブログ内検索

カレンダー

«12月»
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    

フィード

To top