かんとこうブログ
2025.12.27
全都道府県でピークアウトならず・・インフルエンザ第51週の定点あたり感染者数
昨日厚労省から第51週(12月15日~21日)のインフルエンザ定点あたり感染者数が発表になりました。結果は、ほとんどの都道府県ですでに減少が始まっているものの4県で増加中(1県は再増加)であり、全都道府県そろって減少とはなりませんでした。
都道府県別の定点あたり感染者数の推移をご覧ください。

これまでの傾向として定点あたり感染者数が50を超えると1~2週で減少に転じる場合が多いのですが、鹿児島県では70以上が2週、徳島県は50以上が2週続きました。さらに感染が爆発的なのが宮崎県で、第49週から62.54 ➡ 99.93 ➡ 94.75と驚異的な感染者数となっています。
全国平均では、第47週でピークを迎えたあと4週連続で減少中ですが、減り方が非常にゆっくりで、とうとう昨年同期の感染者数に追い抜かれてしまいました。

第51週における都道府県別の感染者数は、上位を九州、四国が占めており、西日本が上位を独占しています。

地域別の感染者推移を見るとその傾向はもっとよくわかります。

北海道から近畿までは、第47週がピークで4週連続の減少です。一方中国・四国と九州・沖縄では過半数が第50週がピークで、まだ増加が続いている県もあります。

宮﨑県などは定点あたり感染者数が100近くまで達し、爆発的な感染状況になっています。となると累計ではどうなるのか気になりましたので計算してみました下図に第42週から第51週までの10週間の累計定点あたり感染者数を示します。

最多は埼玉県で、宮城県、宮崎県、大分県、愛知県、福島県、岩手県と続きます。意外にも東北地方が上位に来ていますが、これは、上の地域別で見たときにピークである第47週の高さが他の地域よりも高いことが理由と思われます。また宮﨑、大分はまだかなりの感染者数ですので、来週同じことをすれば、最上位となる可能性が高いのではないかと思われます。
いずれにしてもこのインフルエンザは長期にわたり感染が続いています。西日本ではまだまだ十分注意して、外出時のマスク着用、うがい手洗いの励行などを心がけて年末~新年も迎えていただければと思います。