かんとこうブログ
2025.12.29
単価はゆるやかに回復中・・10月の対米自動車輸出
このところ毎月ご紹介している自動車および自動車部品の輸出状況ですが、対米輸出の単価は緩やかに回復中ですが、まだ元の水準には戻っていない状況でした。
自動車輸出に関して世界全体、対米、対EU、対アジアにわけて、台数、金額、単価(円/台)についての推移を示します。

輸出台数、金額は、実は日本の工場の稼働日数に影響をうけ、1月、5月、8月には減少します。▲はそうした月を示しています。一方単価はそうした影響をほとんど受けておらず、グラフがそのままの市況を反映していると考えられます。対米輸出の単価を見ていただくと2025年4月以降明らかに単価が下がっており、その後緩やかに上昇に転じましたが、10月段階でも2025年はじめの水準には戻っていません。対米自動車輸出は自動車輸出全体に占める割合が高いため、全体の単価も対米と同じような推移となっています・

一方、対EU、対アジアではそうした傾向は認められません。2025年における対米自動車輸出の単価低迷は、対米輸出特有な現象であこことは明らかです。
また、自動車部品についても同様な現象がみられていますが、自動車輸出と異なる点は、対アジアの単価も下がっているということです。単価については為替も影響しますので、その辺りは検証してみる必要があると思われます。
