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かんとこうブログ

2026.02.10

「長崎は今日も雨だった」についての考察

ふとしたことで「長崎は今日も雨だった」の歌詞の通り長崎は雨が多いのかという話題になりました。もちろん、その場では答えは出ませんでしたが、気になるので調べてみました、という程度の話ですので、どうか気楽に読んでください。

「長崎は今日も雨だった」という日本語の意味するところは「長崎は雨のの日が多く、今日もまた雨だった」という解釈になります。したがってこれっが本当かどうかを調べるには「雨の日」が多いのかどうかを調べればよいことになります。そこでまず「都道府県別の年間雨天の日数」を調べることにしました。

GraphtoChartというサイトで過去49年間の都道府県別年間雨天の日数のデータが見つかりました。長崎はというと49年の平均で112日で全国47都道府県中20番目でした。まあ、普通ということになります。この雨天の日数とは一日に1mm以上の降水量が記録された日を集計したものです。

雨天の日数では、圧倒的に雪国が上位にならびました。冬の間毎日のよう降雪があるため、1年の半分近くが雨天になります。長崎県は日本海ではなく東シナ海に向いていますので北西の季節風の影響はあまり受けないのかもしれません。いずれにせよ、このグラフからは「長崎は雨が多い」とは結論づけられませので、次に年間の降水量を調べてみました。これも同じサイトで見つかりました。(こちらは2023年のデータしかダウンロードできませんでした)

年間降水量に関しては、雪国と南国は相半ばして上位にランクされています。長崎は全国10番目でまあ「雨が多い」と言えないこともないとなりましたが、これだけでは「今日も雨だった」の確証としては不十分ですので、さらに年間日照時間を調べてみました。これも同じサイトで見つかりました。

日照時間については、長崎は全国39番目というか、後ろから数えて9番目でした。「日照時間が少ない=天気が悪い日が多い」というイメージになるのかとも思いましたが、要領を得ません。そこで長崎市の実際の天候を調べることにしました。初めからそうすればよかったのに、とんだ遠回りをしてしまいました。調べたのは2025年1年間の毎日の降水量です。一覧表で示します。

結果は実に驚くべきものでした。2025年1年間でわずかでも雨が降った日はなんど214日ありました。ただし、降水量が1mmに満たない日が99日もあったのです。ですから「雨天の日」としてカウントされるのは115日しかありませんので、全国的には「雨天の日数115日」は決して多いとは言えませんが、雨が少しでも降った日を数えれば年間約6割にもなりますので、「今日も雨だった」と言っても決しておかしくはありません。他の場所を調べていませが、1mm以下の日がここまで多いようには思えません。

季節的な要因はどうかと思い、歌詞をあらためて調べてみました。季節を示すような箇所を探すと、二番に「夜の丸山 たずねても 冷たい風が身に沁みる」というのが見つかりました。季節は晩秋から冬にかけてであろうと推測されます。

さらに曲ができた際の経緯を調べてみました、と言ってもウイキペディアを覗いただけですが・・・。この曲を手直して完成させた彩木雅夫氏は「雨がいつの間にかみぞれに変わっていた状況で出来た、これから長い冬になる実感と春への希望をつなげて作った」と述べていたそうです。やはり冬の歌だったようです。雨はみぞれに変わる状況では「今日も雨だった」と歌いたくなる気持ちはわかるような気がします。

このウイキペディアには実際の雨量についての言及もあり「「長崎は雨が多い」という誤解が定着したが、長崎の降水量は全国平均より飛び抜けて多いというわけでもなく、ヒットした1969年前後の長崎市は慢性的な水不足だった。また水害直後の一時期には、この曲の歌唱が自粛されていた。」と書かれていましたが、私は必ずしも誤解とまでは言えないのではと思います。

以上ですが、今日の教訓としては、面倒くさがらずに、最初から長崎市の毎日の降水量を調べればよかったということです。こういうことを「今日の一針、明日の十針」というそうです。

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