かんとこうブログ
2026.02.16
IEAデータによるCO2排出と電力に関する最新データ その1
IEAnoHPから現時点での最新データ(2023年のデータが主)から、世界のCO2排出量と電力供給に関するデータをご紹介したいと思います。今日はCO2排出量に関するデータを、明日は電力に関するデータをご紹介します。
最初は世界の排出量の推移です。2020年~2023年にかけてのデータですが、残念ながら、まだ増加を継続しています。2023年では346億9200万トンのCO2が排出されており、一次回帰線からその増加率を求めると4.87億トン/年となります。

主な国について2023年の国別排出量を示します。

中国が世界の1/4を排出しています。次いでアメリカ、インド、ロシアと続き日本は5番目の排出国であり、このところずっとこの位置となっています。
一人あたりの排出量についてはその1年前の2022年のデータとなりますが、非常に興味深い順番でした。

上左図はトップ10ですべて産油国、または天然ガス産出国です。右図は主要国でアメリカが12位、日本は23位となります。世界平均が4.293トン/年ですので、その2倍強の排出量になります。実は中国に比べても少し多い量であり、欧州各国から見るとかなり多い量となります。
次にひとりあたり排出量の推移を示します。上が世界、下が日本です。

それぞれ2次式で回帰式を作ってみました。この回帰式で計算すると世界では2050年にほぼ排出量がゼロとなり、日本の場合には2045年の排出量がゼロとなりました。はたしてそううまく行くのかどうか?
次に最終エネルギーにおける炭素強度のデータです。最終エネルギーというのは、末端で最後に消費するエネルギーのことで、その最終エネルギーあたりにどれだけのCO2が排出されたことになるのかを計算してものです。世界の平均は80.873gCO2/MJ、つまり1MJあたりどれだけのCO2が排出されたかということです。ここでも上位にはエネルギー資源産出国が多く並んでいます。世界の主要国でみれば、日本はインドやロシアよりも高い数字でした。エネルギーあたりに排出するCO2量が多いわけですので、好ましくないことになります。
今日の最後は分野別のCO2排出量の推移および内訳です。

分野別上位が左、下位が右です。発電からのCO2、交通、は増加傾向が止まりません。産業分野ではここ10年以上排出量が停滞しています。また住宅(家庭)ものほぼ横ばいとなっています。
2023年における世界の分野別CO2排出量の内訳を下左図に、日本の内訳を下右図に示します。

区分けが全く同じではないため性格な対比はできませんが、大まかには電力、交通、産業が上位3分野であることは変わりません。日本は産業の占める割合が高いようです。
CO2排出に関する今日のまとめとしてはと要点は以下のようになります。
①日本は世界で5番目のCO2排出大国 ②ひとりあたり排出量は世界の23位で、世界平均の2倍強と少なくない。③2050年に排出ゼロとするためには、これまでのペースで削減を継続していく必要がある。④需要別でみると電力と産業の需要別上位2分野に関する排出量が引き続き増加傾向にあり、これを削減しないとカーボンニュートラルは達成できない。
明日は電力に関してのデータをご紹介します。