かんとこうブログ
2026.02.17
IEAデータによるCO2排出と電力に関する最新データ その2
昨日の続きです。今日は電力に関するデータをIEAのサイトから引用してご紹介します。最初は世界の発電量推移です。

世界の発電量はまだ直線的に増加しています。毎年636TWhほど増加しており、これは日本の年間発電量の2/3相当の電力が増加していることになります。一方、日本は2010年をピークに減少を始めています。これには人口の減少とカーボンニュートラルへのシフトの両方の理由が考えられます。日本の消費電力量は世界の2.7%を占めます。これは人口に占める割合のおおよそ2倍程度になります。
世界と日本のひとりあたりの電力消費量の推移です。

こちらも全体の発電量と同様で、世界は直線的に増加、日本は2010年以降減少が始まっています。
次に各国のひとりあたり電力消費量です。世界の平均は3.474MWh/人ですが、ここに掲げた国はすべてその平均値を上回っています。日本はおおよそ世界平均の2倍の電力量を使用しています。

参考までに一人当たり電力消費量が最多のアイスランドは、これらのすべてを地熱と水力で賄っており、100%再生可能エネルギーによる電力です。
世界の電源ソース別発電量の推移を示します。石炭、石油、天然ガスが化石燃料です。水力、風力、太陽光、地熱、太陽熱、潮力が再生可能エネルギーです。原子力はCO2排出に関してはカーボンニュートラルです。石炭と水力には頭打ちの様相が見えます。風力、太陽光は急成長中で今後さらに拡大すると考えらられます。地熱も定常的に増加、天然ガスも化石燃料の中では安定に増加しています。石油は明らかに減少しました。

2023年における世界と日本の電源ソース別発電量です。化石燃料の割合では世界が60%、日本が68%とまだ日本は世界の平均にさえ届いていません。日本のデータは電源開発のサイトからの引用です。

最後は2023年における需要分野別最終電力消費内訳です。世界、日本とも産業(工業)、住宅(家庭)、商業(および公共サービス)の3者で90%以上を占めます。日本は特に商業および公共サービスの割合が高いようです。

日本の発電、電力消費量はすでに減少傾向になっていますが、電源ソースとして化石燃料の割合が世界の平均よりも高く、今後のカーボンニュートラルに向けて、サステナブルな発電への移行が必要となります。太陽光発電だけは世界よりも早く普及がされていますが、水力にも限界が来ており、風力もなかなか進展していません。原子力を使用するにしても、地熱や潮力など新しいソースの開発が必須となっています。