かんとこうブログ
2026.02.18
経産省2025年12月度確報に見る塗料原材料価格動向
2月16日に経産省から2025年12月度の確報が発表されています。例月のように塗料原材料に使用されうる品目の価格動向をお知らせします。最初は樹脂原料からです。

樹脂原料については、前月からの大きな価格変動(3%以上)はありませんでした。続いて有機溶剤です。

合成ブタノールの価格が大きく下がりましたが、本品はグラフからわっかるように価格の変動幅が大きく、今回のものが特別な要因によるものとは思えません。それ以外は+/-3%以内の変動に収まっています。続いて顔料です。

顔料は大きな価格変動がありました。酸化第二鉄、フタロシアニン顔料、カーボンブラックが値上がり、酸化チタンが値下がりでした。中でもフタロシアニン顔料は5200円超えというかつてみたこともない単価となりました。毎月のように数百円単位で上下に変動するのが常ですが、ここまでの上昇は初めてです。基本的には一過性だと思われますが、しばらく様子をみたいと思います。最後が樹脂です。

樹脂においては、石油樹脂の上昇、エポキシ樹脂の下落がありますが、両方とも現状レベルから逸脱する動きとは思えません。
3%以上単価が変動した原材料の出荷数量と出荷金額の推移を示します。上昇した原料から示します。

いずれも長期的には数量が減少傾向、価格が上昇傾向にある中での単価上昇ということになります。カーボンブラックと石油樹脂の出荷金額が最近少し停滞傾向にあります。
続いて3%以上単価が下がったものです。

こちらも数量は減少傾向、金額は増加傾向の中での単価下落で、小刻みな上昇、下落を繰り返すうごきの中での一時的な単価下落と思われます。数量と金額が乖離傾向にありますので、単価は上昇傾向であることは動きません。
最後に2025年12月時点での単価指数(2021年1月=100)を示します。21品目の単純平均は153.3で先月から3ポイントあがりましたが、このところ150近辺に張り付いて動きませんでしたので、この先が注目されます。
