かんとこうブログ
2026.04.10
今後の原油価格はどうなるのか?先物NYMEXとEIA予測
気になる今後の原油価格に関する情報です。嘉悦大学教授の高橋洋一氏が今後の原油価格としてYouTubeで引用していた先物NYMEXとEIA予測価格についてご紹介します。NYMEX(ニューヨーク商業取引所)のWTI原油先物は世界的な原油先物指標です。一方EIAはアメリカのU.S. Energy Information Administration(アメリカエネルギー省情報局)が発表している将来の原油価格予測値で、いずれも今後の原油価格の指標として使用されています。
以下のグラフは新電力ネット(下記接続先)に掲載されているデータから作成しました。これをご紹介したかった理由は、3月11日発表と4月7日発表の数値が大きく異なっており、4月7日発表のデータの方がかなり高くなっているということを見ていただきたいからです。つまりこの間の経緯から、さらにイラン情勢不安はより事態が悪化したとマーケットが判断し、それが先物/予想価格反映されたということです。
https://pps-net.org/statistics/crude-oil6

上左図は先物のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト:アメリカテキサス州沿岸部で産出される原油の総称)価格、上右図はEIAによる原油の予測価格を示しており、どちらも青線が3月11日時点の、赤線が4月7日発表の先物価格です。3月発表分と4月発表分の差を下図に示します。

1カ月間で2026年5月の価格が両者とも20$/バレル上がりました。先物NYMEXは6月以降比較的早く差が小さくなるものの、2027年以降も3月発表に比べて5$/バレル高い価格が続きます。EIAの方はさらに3月発表と4月発表のギャップが大きく、ことし一杯は15$以上高い価格が続くと予想しています。
今年の1月の実績値としては60$/バレルでした。3月発表分では、先物NYMEX、EIAとも来年には60$/バレルに近い水準に戻ると予想/予測されていましたが、この1カ月で60$/バレルに戻る時期が大きく先に延びたことになります。
紛争が長引けば長引くほど、原油価格は紛争が沈静化したあとも長期にわたって高値が続くことが示唆されています。原油やナフサへの依存度を下げる努力が必要なのかもしれません。