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かんとこうブログ

2020.08.05

消費動向調査7月の結果

実はうっかりしていて気付かなかったのですが、通算アクセス数が一昨日2万件を超えました。昨年末リニューアルし、今年の1月17日からカウントしだしての件数です。休日を除き一日あたり100件を少し上回る程度ですが、少しずつではありますが、増加傾向にあります。これが一番の励みになりますので、今後ともお時間の許す場合には、定期的にお立ち寄りください。基本的にウイークデイは毎日更新しておりますので、TOPページには2週間分のブログが残っています。それを過ぎたものは、情報ライブラリーに収録してありますので、そちらで探してください。これからも「読んで多少は役に立つ」ブログを目指して努力しますので、どうかごひいきにしてやってください。

というところで、今日は7月31日に発表された内閣府が実施した消費動向調査の結果をご紹介します。この調査は毎月実施しているもので約8400世帯を調査対象としています。

調査項目は、5つの質問( a)暮らし向き、b)収入の増え方、c)雇用環境、d)耐久消費財の買い時判断、e)資産価値)に対し、①良くなる、②やや良くなる、③変わらない、④やや悪くなる、⑤悪くなると言った選択肢から回答するものです。それでは早速2020年の1月-7月までの推移を見てみましょう。

4月以前と5月以降で▲で示す前月比マイナスの項目ががらりと変化しているのがわかります。つまり、4月までは連続して前月比マイナス、5月からは連続してプラスということで、消費者マインドは5月以降上向きであることになります。とはいえ単純によろこべないのが、その数値です。この表の数値は、先ほどの選択肢毎に決められた点数と回答率をかけたものの合計です。「良くなる」は1.0、「やや良くなる」は0.75、「変わらない」は0.5、「やや悪くなる」は0.25、「悪くなる」は0を、回答率にかけるのです。したがって7月の暮らし向きが31.7というのは、平均的にはみんなが「やや悪くなる」と思っているより少しマシという程度です。それよりも、過去からのそれぞれの数値の推移を見てもらえれば、現在の状況はより明確に理解できます。

これは先ほどの5つの質問の回答を総合した消費者態度指数の推移です。この図で青く着色されている期間は経済停滞時期としています。現在もまちがいなく経済停滞時期ですが、まだ期間が確定していないため着色はされていません。

ちょうどリーマンショックの年からの推移なのでわかりやすいと思いますが、平常時にはおおよそ40前後であるのに、2020年に入り急落し、4月は21.6まで落ちました。これはリーマン時の最低よりも6ポイントほど低い数値です。7月の数値も29.5であり、平常時の40前後から見ればまだまだ低い水準です。

現在はそれよりも8ポイント程度回復しましたが、それでもまだ回復の途中であることは明白です。その回復傾向も最近の感染拡大とともに回復も勢いを失っているようです。この調査は7月15日ころ行われていますので、現時点では、また消費者マインドが落ち込んでしまっている可能性が高いと思われます。

この調査では、先に挙げた5項目以外に来年の物価の見通しも聞いています。

過半数の人たちが来年は今よりも物価があがると予想しています。リーマンの翌年には物価が低下するとみていた人が多かったようですが、その後一貫して物価はあがるとみている人が多く、今回のコロナ禍でもその見方は続いています。

消費動向調査の結果をみてみました。5月以降消費マインドは回復基調にありましたが、昨今の感染拡大でまた落ち込まないか心配です。来月の結果に注目しましょう。本日引用した報告書は以下からご欄になれます。

https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun.pdf

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