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かんとこうブログ

2021.03.22

荒天により人出は前日から大幅に減少しましたが・・

昨日関東地方は終日雨が降り、風も強かったためか、昨日の人出は前日の土曜日から大幅に減少しました。昨日はお昼のニュースで、土曜日の各地の人出が前の週の人出を大幅に上回ったと報じていました。実は前の週の土曜日は、天候が悪く珍しく翌日の日曜日よりも人出は少なかったのですが、そのことには言及されていませんでした。実際、天候は人出にかなり影響しますので、推移をみるときには留意すべきです。前置きが長くなりましたが、この週末の人出のご紹介です。例によってアグープのサイトからデータを引用しています。このサイト、2週間ほど前から観測地点が増えており、ディズニーランドとか鎌倉小町通とか新たに加わったのですが、データが途中からになるのでここでは掲載していません。東京都の18か所、埼玉、千葉、神奈川3県の12か所の平均データを示します。

https://corporate-web.agoop.net/pdf/covid-19/agoop_analysis_coronavirus.pdf

左の図が、休日の人出の推移です。15時台の人出を感染拡大前(昨年の1月~2月の休日)の平均値を100とした数値で表しています。東京都よりも周囲の3県の人出が多いことは変わりません。ただし、冒頭でご紹介したように、この2週間は天候により大きく影響を受けました。3月13日土曜日は雨のため人出は少なく、その分3月14日の日曜日は増えました。320日土曜日は翌日が雨の予報であったため人出は多く、日曜日は雨のため前日から大幅に減りました。ただし、全体的に見れば、依然として人出は増加傾向にあるように見えます。

真ん中のグラフは、東京都の実効再生産数の推移です。今日時点では38日までしか計算できないのですが、2月終盤から1.0を超えて増加モードに転じてそのまま1.0を超えたままです。右のグラフは東京都の人出と実効再生産数の相関図です。一見相関性がありそうにも見えますが、R2乗の値は低く相関性は有意となはっていません。

最後に新規感染者の推移から数学的に計算した今後の新規感染者の予測値です。

直近30日の感染者の推移を抜き出して、近似式をいくつか書かせてみました。最もR2乗値が高かったのは、やはり多項式(2次式)近似でした、ほかの近似ではすべて右下がりの近似線になりR2乗値は低くなっています。仮にこの近似式でこの先の感染者数を予測してみると、今から30日後の新規感染者数が794名、60日後では1872名となります。もちろんこれはただの計算ですので実際にこのようにはならないでしょうが、現在の状況はこのような感染爆発的な可能性もある状況であると認識すべきだと思います。実効再生産数は、依然増加傾向を示す1.0を超えています。今は高止まりではなく増加モードにあるのです。

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