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かんとこうブログ

2021.07.26

4連休の人出は抑制されたのか?

7月22日からの4連休の人出について、果たして抑制されたかどうかをアグープのデータから見てみましょう。

いつものように東京都18地点、埼玉、千葉、神奈川312地点の各日午後3時台の人出を、感染拡大前(20201月-2月の休日の人出の平均)を100とした数値の推移で示します。グラフのアルファベットはその地点の人流傾向で、Bは、休日の人出<平日の人出、BCは 休日の人出平日の人出、Cは 休日の人出平日の人出、Lは 休日の人出>平日の人出です。赤枠が今回緊急事態宣言に入った712日以降の期間です。この4連休は4日聞のデータがプロットされています。左のBのグラフではこの4日間減少傾向にあることを示しています。いずれもビジネス街で休日の人出の少ない地域です。BC-1BC-2でもBほどではないにしろ人出はわずかながら減少傾向に見えます。Cは平日の人出と休日の人出がほぼ拮抗している地点ですが、いずれも減少傾向にあるとは言えません。

Lは休日の人出が平日を上回る地点ですが、ここも減少しておらず、むしろ片瀬江ノ島海岸などは季節要因もあり大幅な増加となっています。

個々の増減ではわかりにくい面もるので、東京都18地点と312地点の平均値でみてみましょう。

上が東京都18地点、312地点の推移ですが、赤の矢印で示したこの4連休期間では、平均値としては減少傾向ですが、第2次緊急事態宣言の1月初旬、第3次緊急事態宣言の4月末から5月初旬にかけてのような、大きな減少にはなっていません。下の図は東京都の感染者における実効再生産数の推移です。第2次、第3次の緊急事態宣言では、宣言直後に7日間の移動平均が1.0を下回りました。今回の第4次についてはまだ計算できませんが、新規感染者の推移から見てとてもそのようになるとは思えません。

淡い期待であった4連休の人出の減少も、拡大抑制につながるほとではありませんでした。このあとどうすれば感染拡大を抑制できるのでしょうか?ワクチン以外に有効な手段が見えません。

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