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かんとこうブログ

2021.10.30

8社中7社が前年同月比を下回る・・9月の自動車生産

1030日に発表された日本の自動車メーカーの9月度生産台数は、予想もしなかったほど低調であり、8社中7社(三菱自動車以外)が前年同月比を下回る結果となりました。同時に発表された4月~9月の2021年度上半期の生産台数においても8社中4社が国内生産台数で前年を下回るという結果であり、半導体や部品不足による生産停滞の深刻さが如実に表れた形となりました。前年9月は、コロナ禍による急激な生産落ち込みから早くも回復し、平年なみ以上の生産をおこなっていた会社が多かったとは言え、上半期どうしの比較で前年を下回るとは全くの想定外であったと思われます。

各社の生産台数の推移を示します。網掛け部が今年の49月です。赤い点線は各社の2020年度の月平均生産台数を、青い点線は2019年度の月平均生産台数を示しています。トヨタ、日産、ホンダの3社のグラフを示します。これらのデータは基本的に各社のホームページから数字を拾っていますが、ホンダはこのところ、ホームページへの掲載が遅れ気味であり、9月度と上半期の数字はまだ本日(1030日)現在でも掲載されていませんので、他のソースに掲載された上半期の数値から計算してグラフ化しました。

各社とも国内生産において、5月、8月、9月の3か月で2020年の月平均を下回っています。また世界生産においても同様な傾向であり、特に89月は低調です。。2019年の月平均との比較でみるとさらに今年度の生産台数減少は顕著であり、トヨタが2カ月間上回ったのみで、あとはすべて2019年度月平均を下回る結果となりました。

スバルとマツダは、世界生産における国内生産比率が高く、国内生産の推移と同様な結果になっており、先の3社と同様に5月、8月、9月に生産台数を大きく減少させました。今年度上半期だけを見れば、両者とも6月を除きほぼすべてで2020年の月平均を下回っていることがわかります。

三菱自動車だけは例外で、9月の生産が国内、世界とも前年同月を上回っていますが、これは前年の生産落ち込みがあまりにも長引いたことの影響を受けており、2019年度からみればやはり生産台数は減少しています。

スズキ、ダイハツの2社もこの上半期は苦戦しており、89月は国内、世界とも2020年度の月平均を下回る結果でした。昨年度の国内生産については、他の7社とは異なりほぼその前年である2019年と同様なレベルで生産をキープしていましたが、今年度については昨年度のようにはいかないものと思われます。

次に各社の9月の前年同月比と前々年同月比のグラフを示します。

冒頭ご紹介したように、前年同期比では三菱自動車を除き全社が国内、世界生産とも前年同月を大きく下回っています、あのトヨタですら国内生産が前年同月の半分を割り込むという異常な事態になっています。

前々年同月比はさらに低調で、全社が大幅に下回っており、国内と世界を比較すると概して国内の落ち込みの方が大きいことがわかります。

次に、49月の今年度上半期の前年比と前々年比を示します。

さすがに、前年比については9月単月度ほど大きく落ち込んでいることはありませんが、それでも国内生産で前年を上回ったのは、トヨタ、日産、マツダ、三菱の4社、世界で上回ったのはトヨタ、三菱、ダイハツ、スズキの4社とともに半数にすぎませんでした。

一方前々年比については、すべての会社が国内、世界とも下回っており、コロナ禍に苦しんだ2020年との比較ではなく、その前の2019年から見た場合、今年度も昨年度同様に著しく生産台数が減少しているかということがわかります。

この半導体・部品不足ですが、新聞報道によれば10月も容易に回復せず11月にようやく平年並み以上に回復する可能性があるとのこと。いずれにせよ塗料業界にとしては、超重要顧客の自動車業界が一日も早く回復してくれることを祈るばかりです。

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