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かんとこうブログ

2022.03.18

経産省工業統計確報から計算した各種塗料の価格指数推移

毎月中旬に経産省から生産動態統計確報が出されています。この統計では各種塗料別の生産数量、出荷数量、出荷金額などのデータが提示されますので、これらから単価を計算することが可能です。昨年1年間の石油関連製品の価格上昇がどのように塗料価格に反映されているのかを調べるため、20211月を100として同月から16日に発表された20221月までの価格指数を計算してみました。ざっと塗料別の価格動向がわかると思いますのでご紹介します。

選択した種別は比較的量の多い塗料種を選びました。各グラフの縦軸は同じにしてありますので、右肩上がりの傾斜が急なほど価格上昇が激しいということになります。数値はあくまで指数です。その種別の販売金額を販売数量で割った単価(円/Kg)を指数化したもので、20211月を100としています。一番右側が20221月ですので、この値を見れば、1年間でどのくらい販売価格が上昇したかがわかります。

価格上昇が目立つのは何と言ってもシンナーです。1年間で20%近く上昇したことになります。またアクリル樹脂の焼き付け型も価格上昇が大きくなっています。このアクリルの焼き付け型は、2021年の4月の値が突出した数字になっており、原因がわかりません。この月だけ単価が跳ね上がっています。念のため元データを再確認しましたが、こちらの計算ミスではなく経産省の数字が異常値となっています。

全般的に直近の価格上昇傾向が強いように思えます。以前にもご紹介しましたように、原油価格の上昇に伴いガソリンはすぐに価格が上昇します。塗料材料の中では石油系溶剤が最も早く価格に反映され、加工度が高くなるにつれ、タイムラグが大きくなりインパクトも弱まるという傾向になります。このところジワジワと塗料価格に反映されてきているということでしょうか?

最後にあくまでご参考までに先日ご紹介した世界のTOP3のひとつAKZONOBELの投資家説明用の資料から1枚図を示します。この図を使い同社は1年間で14%もの値上げを達成したと言っています。

また同じくTOP3の一角であるPPGも第4四半期では前年比で8-9%の値上げを実施したとしています。市場状況も異なるとは思いますが、海外では大幅な値上げが行われているようです。

AkzoNpbel社決算説明会資料から

上記のデータにはまだロシアによるウクライナ侵攻の影響が反映されていません。そうした意味では2月以降の動向が注目されます。日銀の企業物価指数とともに注目していきたいと思います。

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