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かんとこうブログ

2022.03.06

国連決議に棄権した35か国

先日ロシアのウクライナへの侵攻に関して即時撤退を求める国連緊急総会決議が賛成141、反対5、棄権35で可決されました。残念なことにこの決議は安保理の決議ほどには拘束力がないとのことですが、かつてない数の国や地域が賛成したことにはそれなりの意味があるものと思います。

それはそれとしてこの決議に反対や棄権をした国には、どんな事情があるのか気になって調べてみました。反対は、ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリアの5か国でした。この中でエリトリア以外はそれなりに反対を投じた理由が想像できるものの、最後のエリトリアがなぜ反対なのかは、ネットで調べても確たるところはわかりませんが、推定理油としては「エリトリア自身が他国へ侵攻したとしての経済制裁を受けており、同じ立場のロシアの支援に回ったのでは?」という書き込みがありましたが、あくまで推測のようです。

一方、棄権は35か国で決して少なくない数です。そうした国々の棄権の背景が気になるのでネットで簡単に調べられる範囲で調べました。調べ方はロシアをと並べて国名を入れて検索をかけるだけですが、結構いろいろな情報が出てきました。

地域的にはアフリカが17か国、アジアが10か国、中南米が4か国、旧ソ連が4か国です。

ロシアはアフリカの13か国に武器を供与していることが情報として見つかりました。今回棄権の17各国の中にも武器の供与を受けている国がかなりありそうで、軍事協力協定を締結している国はおそらく供与を受けていると思われます。そのほかでは原子力の平和利用がありました。この原子力関係についてはアジアでも3か国ほどあります。

アジアの10か国はその棄権理油と思われる事柄が多様です。原子力やガスなどのエネルギー面、西側からの経済制裁を契機とした関係親密化、地理的・地政学的な理由、などアフリカと比べて距離が近い分だけ事情が複雑なようです。

中南米の棄権理由の主たる理由は反米左派国ということに集約できそうですが、エルサルバドルについては、ほとんどロシアとの関係についての情報がありませんでした。

最後の旧ソ連4か国は、ロシア、ベラルーシとともに集団安全保守条約の加盟国であり、棄権を選択するのもある意味無理からぬところかと思われます。

このように棄権した各国はそれなりに事情があることはわかりますが、アフリカなどを中心として棄権国の多くは、貧しさや治安の悪さに苦しんでいる場合が多く、そうした現状打破のため支援を申し出てくれたロシアと関係を築いていったという経緯が想像できます。

今回の国連決議における各国の投票の背景を見ると、今後は新興国への支援についても安全保障の観点からも考えていく必要があることを示しているのではないでしょうか?

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