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かんとこうブログ

2022.07.12

この間の電力使用実績を振り返る

 

6月中の梅雨明けに続き、6月としては記録的な猛暑が襲来し、電力逼迫が懸念され官公庁や大型商業施設、企業などへもピーク時における節電要請がなされました。結果、心配されたブラックアウトも起きず、なんとか乗り切ったようです。過ぎてしまうと何も報道されなくなるのですが、この2週間あまりを振り返り、いろいろな面から電力供給と使用実績について検証してみたいと思います。データは東京電力のでんき予報、最大電力実績カレンダー(下記①のURL)と気象庁の過去の気象データ検索(②のURL)です。

https://www.tepco.co.jp/forecast/html/calendar-j.html?month=7

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2022&month=06&day=23&view=

まずは、毎日における需要ピーク時の使用率実績%です。これはその時点での供給能力の何%の電力が実際に使用されたかというものです。最高値は6月27日、梅雨明け最初の月曜日の92%でした。またこの需要ピーク時の使用電力量のうち最高値は7月1日の5546万KWでした。

ここで青棒は平日、赤棒は土日のピーク時使用実績を表しています。まあ企業や官公庁の節電協力もあって何とか乗り切れたというところでしょうか?

さてこの間、気温と電力使用実績の関係について、6月28日掲載分に引き続き確認をすることにします。最初は前回のデータ6月20日から6月27日までのデータです。天候の後に書いてある数字は雲の量で、快晴で全くない場合が0で、すべて雲に覆われている場合が10です。

前回はこれらのグラフから以下の二つことを書きました。ひとつは、気温が上昇すると消費電力が増加するということ、もう一つは、休日と平日では温度と使用電力の関係が異なるということです。これを頭において次のグラフ、6月28日から7月5日までの気温と毎時の電力消費実績のをご覧ください。

上で述べた二つの点のうち、気温の上昇と電力消費の増大はここでも基本的には同じですが、7月4日の月曜日雨がかなり降り続いた日は気温がほとんど変わらないのに電力消費は変化するという結果でした。やはり雨の日は晴や曇の日とは異なると考えるべきかと思います。土日が平日とは異なるということについては、基本的には同じです。どうしても土日の消費電力は少なくなります。ただ、上で見られた午前と午後の大きな乖離は見られません。これは天候と関係があると思われます。雲に覆われていると午前と午後で電力消費に差が見られなくなるということでしょうか?

さてここまでくると気温とピーク時の電力消費量について回帰式を求めたくなります。おそらく電力会社も実際のデータから予想式を設定して消費電力の予想にもとづき供給電力を手当しているものと想像しています。その回帰式ですが・・

左が毎日の需要ピーク時の気温と供給実績電力量です。青い点が平日、赤い点が土日です。回帰式を求めましたが、R2乗値も0.4438ともう一つです。

しかしここから土日のデータを除くと右のグラフになりR2乗値も0.9を超えます。この回帰式から各気温における予想電力消費量を計算すると右下の表のようになります。36℃で5487万KW、37℃で5646万KWと言う数値が出てきます。

この16日間における最大供給電力は5546万KWでその時の気温は36℃でした。またその時用意された供給電力は6121万KWでした。もちろんこれの供給電力は、他の電力会社からの融通分もあるでしょうし、一時的に動員している旧式の火力の分もあるのでしょうが、同じように6121万KWの電力を供給能力として用意できるのであれば、数字上は普通の猛暑日でもなんとかなりそうな数字に収まりました。

とは言え、この16日間ではかなりの節電が行われたことも確かですので、手放しで安心という訳ではありませんが、当初の話よりはかなり安心できる材料が増えたということは言えると思います。

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