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かんとこうブログ

2022.11.29

前年同月比は大幅増なれど前々年同月比は減少・・10月の日本メーカーの自動車生産

11月29日、国内自動車各社が10月の生産台数を発表しました。10月における各社の国内生産、世界生産台数は、概ね前年同月比で100を超えたものの、前々年同月比は100に達しないケースが多く、9月に比べると勢いが感じられず、やや停滞気味の印象を受けました。

10月の各社の前年同月比(左図)と前々年同月比(右図)を示します。

前年同月比が100を超えた会社が多かった反面、前々年同月比は100に届かない会社が多い結果となりました。これは前年同月(2021年10月)の生産台数が低調であったことが大きな要因であることは間違いありません。

10月の国内生産台数については、過去3年間の月平均台数と比較した場合(下左図)、スバル、ダイハツ、スズキが過去3年間の月平均生産台数をすべて上回った反面、トヨタ、ホンダが過去3年間の月平均生産台数をすべて下回っており、メーカーによる差が大きくなっています。

一方、世界生産台数(下右図)では、トヨタ、スバル、スズキが過去3年間の月平均生産台数をすべて上回っており、トヨタは国内生産と世界生産とでは、ずいぶんと異なる様相を見せているようです。

先月、9月の様相からいよいよ自動車の生産も本格的な回復傾向か?と書きましたが、10月の生産台数を見る限り、本格回復にはもう少し時間がかかるようです。

以下、各社の生産台数の推移を示します。図中の縦線は2020年10月および2021年10月を示しています。

トヨタは2022年に入り国内がまだ2019年月平均に達しませんが、世界生産はほぼ2019年月平均に達しています。日産、ホンダとも2022年になってからは国内、世界生産の両方で2019年月平均には遠く、前年・前々年の月平均付近に留まっています。

スバルは10月の生産台数において国内、世界とも2019年の月平均を超えました。マツダ、三菱は2022年においてまだ一度も2019年の月平均には届いていません。

ダイハツはこのところ国内、世界とも2019年の月平均に届いてきました。スズキはさらに好調で2022年においては国内、世界とも2019年月平均に近い生産を維持しています。

11月・12月の2カ月でどこまで回復するか期待したいと思います。

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