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かんとこうブログ

2022.12.29

今年最後のブログです・・心配な現在のコロナ感染状況

今年最後のブログです。このところあまり気にかけていなかったのですが、コロナの感染状況が気になって調べてみました。調べてみると現在でもすでに結構大変な状況にあるのではないかと言う気がしてきました。久しぶりに行動制限のない年末年始などと言っていてよいのかと思うのですが、とにかく現在の状況を過去のピーク時と比較した結果でご紹介します。

まずは、新規陽性者数、重症者数、死亡者数の現況です。12月27日の数値と過去の感染拡大期の最大数を記録した日の数値をグラフ化してみました。(データは東洋経済オンラインコロナ特設サイトより引用しています)

新規陽性者は過去最高であった第7波の2022年8月19日全国で26万人に迫りつつある21万6千人あまりとなっています。この調子で増え続ければ過去最高を上回るのも時間の問題にも思われます。重症者数については、過去最高であった第5波のピーク2021年9月1日の2158人に比べればまだ1/4強ではありますが、第7波の最高であった2022年8月24日に近づきつつあります。これも追い越すのも時間の問題とも思われます。さらに死亡者数はすでに過去最高になっています。さすがにこれはニュースで報じられていますが、この数字の重大さまでは伝えきれていないように思います。この数字の重大さは、あれほど大きく医療の逼迫が報道された東京五輪開催時の第5波の死亡者数の4倍以上であること、さらには現在の重症者数の約7割にあたる数であることにより理解できるのではないでしょうか?

となると気になるのは、医療の逼迫です。これも12月21日現在の全国の療養者数、入院者数、病床使用率、重症者用病床入院者数、重症者病床使用率について第5波から第7波の最高数値と比較してみました。(以下のデータは厚生労働省の「療養状況等及び入院患者受入病床数等に関する調査について」サイトから引用しています)

これらのグラフを要約すれば、①全国の療養者数は第7波の最高数であった2022年8月24日の約半分であり、②しかしながら入院者数は第5波、第6波のピークを上回り、第7波のピークであった2022年8月24日の水準に近づいています。現況の最新値はすでに1週間前の12月21日現在ですので、もう過去最高を超えている可能性もあります。③重症者病床入院者数は、過去のピークに比べてまだ少し低い水準であり、④重症者病床使用率についても同様に過去のピーク時に比べまだ少し低い状態です。

こうした数値からは、何と言っても療養者数の割合に比べて入院者数および病床使用率が高いことが気になります。療養者の数は少ないながら、入院者は医療逼迫に十分なほど多くなっているのではないかと懸念されるからです。また死亡者数に比べて重症者病床入院者数が少ないのも気になります。

さらに極めつけは、この病床使用率のデータの更新について、厚生労働者のサイトでは、次のように書かれています。12月28日午前0時現在、1月4日の午前0時現在のデータは1月10日(火)に発表します」

つまり正月期間中は、情報を開示しませんということなのです。この間に急激に入院者が急増しても厚生労働省としては約2週間にわたり何も発表しませんということであり、この間においては政府としても対応をとることはないのではないかと心配されます。

善良なる一国民としては、責任感溢れる官僚の皆さんが正月期間中も情報収集の手を休めず継続し、緊急事態ともなれば政府として責任ある対応を取ってくれるものと信じたいと思います。

第8波は静かにそして確実に足元まで押し寄せてきているように思えます。

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