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かんとこうブログ

2023.07.10

ブダペストへの道 その2

先週に引き続き8月に開催される世界陸上2023のランキングの動静をお伝えします。7月に入り、世界各地でランキング圏内入りを目指して多くの大会が開催されています。日本選手に関してもこうした大会に出場しランキングの順位を上げた選手もいれば、特にめぼしい記録を出せず、ランキングの順位をさげた選手もいます。前回同様全種目のランキングをご紹介します。

ランキング表の見方は前回同様で、以下の通りです。

種目別にランキング表ができています。上段中のTNはターゲットナンバーを表し、その右の数字が出場枠数です。選手の名前は黒字で書かれていますが、赤字の選手はすでに内定している選手、青字の選手は標準記録を突破しているが、内定に至っていない選手です。表の中央の列は1か国3名を上限としたランキングの順位で、最終的にはこのランキングで出場権が決まります。その右隣の列のRK2は1か国3名という条件をつけない場合の世界ランキングで、100位以内の選手をピックアップしています。100位以内に日本の選手がいない場合は最上位の選手を1名だけを記入しています。注目してもらいたいのは最下段の赤色欄の数字で、これが現時点で出場枠圏内のランキングにいる日本選手の数です。その右欄は、無条件での世界100位以内にランクされている日本選手の数であり、この数が多いほど日本のレベルが高いことを示しています。

それでは男子トラックから見ていきましょう。

男子100Mには動きがありました。柳田選手、小池選手が圏内に入ってきました。それぞれ競技会で成績を残したおかげです。先週ランク圏外におちたサニブラウン選手も大会には出場しているものの、もうひとつパッとしないタイムであり、小池選手に抜かれてしまいました。200Mの飯塚選手は圏外に落ちました、400Mから400MHまでは大きな変動はありません。3000MSCでは砂田選手がランク圏外に落ちてしまいました。

続いて男子のフィールド、混成、ロードです。

基本的に混成、ロードは変化がありません。走高跳、棒高跳とも大きな変化はありませんが、山本選手は崖っぷちの圏内ですので、心配です。走り幅跳では、ようやく橋岡選手が戻ってきました。7月2日の欧州での協議会で7M98を跳んだことで、有効期間内記録の条件が満たされました。まだまだ順位を上げてほしいところです。投擲も動きはありませんが、やり投げ崎山選手が順位をあげました。これも欧州の競技会での成績のおかげです。

続いて女子です。

女子のトラックではほとんど動きがありません。ただ、現時点でランキングが圏内に入っている1500M,5000M、100MHは、このままですと次第に順位が下がり圏外になってしまう選手が出る心配があります。

続いて女子のフィールド、混成、ロードです。

ここもやり投げの北口選手のランクがひとつ下がったくらいでほとんど変化がありません。代表選考には影響ありませんが、走高跳の高橋、砲丸投げの尾山、円盤投げの斎藤がわずかに順位を上げています。

以上みてきたようにこの1週間はあまり大きな動きはありませんでした。しかし、代表争いはますます熾烈になります。日本選手にとっては、7月12日から16日にバンコクで開催されるアジア選手権が好記録を出してランクを上げる良い機会となります。ランキングのポイントは単純に記録そのものだけでなく、出場した大会そのものやそこでの順位によってもポイントが加算されます。ますます目が離せません。

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