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かんとこうブログ

2023.07.19

ここへきてエマルション塗料が高騰!・・5月度経産省確報

先週金曜日に経産省確報を日塗工から受領しました。すでに組合員の皆様にはFAXでお知らせしておりますが、例月のように、主要な塗料品種別の単価動向をお知らせします。これは品目別の出荷金額を出荷数量で割っただけの数字ですので、塗料製造業者から販売者または使用者(消費者)に販売した金額の動向ということになります。これまで見てきた限りでは、この単価動向は品目別に差がありますので、多少は情報価値があるのではないかと思っています。

それでは各主要品目の価格指数(2021年1月=100)の推移をご覧ください。

この4品目は今年に入りほぼ頭うちになっています。5月度で言えば、アミノアルキド樹脂塗料、アクリル樹脂塗料(常温乾燥型、焼付乾燥型)は微増、エポキシ塗料は減少でした。

溶剤系塗料全体では微減ながらウレタン樹脂塗料は増加でした。今月度の一番の注目点はエマルション塗料で今年に入って連続的に指数が上昇しています。水系塗料全体でも5月度は微増になりました。

この4品目では、路面標示塗料が減少、その他塗料とシンナーが微減、粉体塗料が増加となりました。

一方原料価格に影響を及ぼす原油、ナフサ石油製品の動向は下図です。

いずれも微減もしくは横ばいでした。原油の指数は130近くまで戻ってきましたが、ナフサの価格指数は依然として210近辺で高止まりをしています。ガソリンや灯油の指数が比較的低いのは補助金のおかげです。(ガソリンど灯油は揮発油税の分を差し引いて指数を計算しています)

最後に2021年1月から2023年5月までの28か月間でどのくらい単価と指数が上がったのかを一覧表で示します。

指数で上がり方の大きかったものは、シンナー、エマルション塗料、アミノアルキド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、水系塗料、粉体塗料の順でした。エマルション塗料の指数はここへきて大きくあがりました。

金額で上がり方の大きかったのは、アミノアルキド樹脂塗料、粉体塗料、ウレタン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料(焼付)の順でした。

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