お電話でのお問合せはこちら
TEL:03-3443-4011

かんとこうブログ

2023.07.28

私がCoatings WorldのTop Companies Reportを待っている理由

私は毎年7月になるととても気になることがあります。それはCoatings World誌が発表する世界のTop Companies Reportがいつ発表されるか?ということです。このReportは世界の塗料製造会社で前年度に1億$以上の売上を記録した会社をリストアップして紹介してくれるものであり、約80社ほどがリストに名前を連ねています。

このReportしばらく前までは、7月第1週に発表されていたのですが、ここ2-3年どんどん遅れてきて昨年はとうとう8月1日発表となってしまいました。今年もこの調子だと8月になるのかなと思いつつ、毎日のように同誌のサイトを覗いております。このように書くとそれほど待ち遠しいのかと言われそうですが、今日は私がこの発表を心待ちにしている理由についてご紹介したいと思います。

待ち遠しい理由の一つ目は、上場企業でない会社の売上がわかることです。下表は昨年発表された2021年度のランキングのうち日本の会社を書きだしたものですが、ここで武蔵塗料とオリジン電気の情報は普段接することがないので貴重です。(オリジン電気の場合には塗料関係を扱うケミトロニクス部門以外の売上も含んでいるようですが・・)

待ち遠しい二つ目の理由は、海外の塗料メーカーの情報です。普段は仕事の片手間に調べているので、せいぜい海外メーカーはトップ10くらいしかフォローできません。このReportは一挙に80社もの情報を提供してくれるので、大変ありがたい存在です。なぜなら得られた情報からは世界市場全体での傾向がわかると考えているからです。

下図は2021年度のランキング入りした会社数(左図)と1-30位の売上合計に占める各層の割合(右図)です。

左図からはランキングする会社数が年々減少傾向にあることが、右図からは1-30位の売上合計に占めるトップ10の売上比率が年々増加傾向にあることがわかります。

さらに1位、10位、20位、30位の会社の売上金額の推移を見ると(下図)、不思議なことに20位の会社の売上は増加していないことがわかります。これは10-20位の会社が比較的多くM&Aにより吸収されていることに起因しています。世界の塗料需要は確実に増加しているのに、こうしたことが起きる理由はM&Aが盛んにおこなわれていることであり、同時に世界市場の寡占化が進んでいるということだと考えています。

Top Companies Reportを解析するとこうしたことが見えてきます。30位まではいろんな形で定点観測していますので、30位までの会社がM&Aの対象となるとどこかに影響が現れます。

以上このReportが待ち遠しい理由を説明しました。少し大げさに言えば、このTop Companies Reportを解析することで世界市場の動向が垣間見れるので、待ち遠しいのだということになるのでしょうか?

今年も発表データを使って解析できることを期待しつつもうしばらく待つことにします。

コメント

コメントフォーム

To top