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かんとこうブログ

2023.10.17

アミノアルキド、粉体単価動く・・経産省確報8月度

経産省8月度確報につきましては10月16日に発表され、日塗工から受領した確報情報は、すでに組合員の皆様には送付しました。それとは別に、例月の如く主要な塗料種別の単価指数をご紹介したいと思います。

8月度の動向としては、先月とは逆にこれまで高騰を続けてきた溶剤型塗料のいくつかの塗料の値下がりが目立ちました。。全般的には高止まりが多いなか、先月の反動といえるかもしれません。それでは順番に塗料種別の単価指数の推移を示します。

最初の4種のうちでは、アミノアルキド樹脂塗料とアクリル樹脂塗料(常温)の単価上昇がそれぞれ、13円/Kg、21円/Kgと他種よりも大きな単価の値下がりとなり、先月の上昇分を上回って下がりました。アクリル樹脂塗料焼付型、エポキシ樹脂塗料の単価はわずかに上昇でそれぞれ2円/Kgと3円/Kgでした。

ウレタン樹脂塗料も15円/Kgという大幅値下がりでしたが、溶剤型塗料全体でも8円/Kgとかなりの単価下降となりました。一方、エマルション塗料は前月と同額、水系塗料全体では1円/Kgの上昇となりました。

路面標示塗料では前月からは1円/Kg上昇でしたが、4月以降での下落をカバーできていません。、粉体塗料は大幅上昇で28円/Kgの上昇、その他塗料は前月から11円/Kgの上昇、シンナーは前月から3円/Kgの上昇でした。

一方原油、ナフサ、ガソリン、灯油ですが、原油はこれで3か月連続上昇(原油のみ9月のデータを取り込んでいます)、ナフサは3月をピークに5カ月連続下降中、ガソリン、灯油は補助金減少により上昇中継続というところです。

これまで繰り返し書いてきていますが、ナフサの単価指数に比べると、塗料およびシンナーの単価指数ははるかに低い状態であることには変わりありません。

最後に、2021年1月から2023年8月までの31か月間における各種塗料種別単価指数ならびに単価の上昇幅を示します。単価そのものでは、上昇幅の大きい順に粉体塗料、アミノアルキド樹脂塗料、アクリル樹脂塗料(焼付)=その他塗料、ウレタン樹脂塗料の順で久しぶりに複数種の塗料の順位が入れ替わりました。一方単価指数では、大きい順にアミノアルキド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、粉体塗料、エマルション塗料、その他塗料、の順でした。ここへきて粉体塗料の価格上昇が目立ちます。

明日は、経産省確報8月度の数値から計算した塗料原材料の単価指数(2021年1月=100)についてご紹介します。

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