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かんとこうブログ

2024.02.13

世界のTOP3の2023年決算速報

2月7日にAkzoNobelが2023年第4四半期と通年の決算を発表し、世界のTOP3塗料メーカーの決算が出そろいましたので、決算数値だけを簡単にご紹介したいと思います。単純に売上金額の大きい順に紹介していきます。

Sherwin Williamsについては、その収益に塗装用品も含まれているため、Coatings Worldのランキングではいつも減額されていますが、ここでは発表のままの数字でご紹介します。第4四半期では、さまざまな償却や減損処理を行ったこともあり、大きく利益を減額させました。特に直営店以外の汎用品(消費者ブランドグループ)は成績が振るわず、償却や減損の影響も大きいため通年で減収減益となりました。全体としては売上で4.1%増、EBITDAで20.9%増となりました。

南北アメリカに4000店を展開する直営店グループは依然として好調であり、しっかり増収大幅増益となっています。また旧Valsperの機能性塗料グループも微増収ながら大幅な増益を残しています。

続いてPPGです。

PPGは全体、Performance(汎用)、Industrial(工業)の両セグメントとも増収大増益となりました。PPGについては、決算資料に需要分野別情報も載っていましたので、参考までに転載しておきます。

航空、船舶防食が依然堅調ですが、第4四半期にプラスであった自動車新車が2024年第四四半期(1-3月)ではまたマイナスに転じるようです。

最後にAkzoNobelの決算をご紹介します。

AkzoNobelは一見して減収に見えますが、為替差損が7%程度もあり、右のHigh-Lightで書かれているように固定通貨では5%の増収となるようです。EBITDAでは大幅増益となっていますので、為替の影響を考慮するとTOP3の3社は、似たような決算内容(微増収大増益)と言えるかもしれません。

このTOP3の中では、最も売上金額の小さなAkzoNobelは、日本ペイントがTOP3に割って入るには格好の目標であるため、2023年度はどうなるか注目していました。日本ペイントホールディングスは今週決算を発表しますが、現在の為替レートで計算する限り、2023年度ではまだ差があるようです。

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