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かんとこうブログ

2026.05.11

レースカーテンの進化について

近頃ニトリのテレビコマ―シャルで「外から見えないのに、光を取り込むことができるカーテン」という件を何回か見るうちにに一体どんな仕組みなのか気になって調べてみました。調べてみると大変興味深く、塗料ともまんざら無縁でもなさそうな気がしてきました。驚きの進化ともいうべき内容をご紹介します。こうした進化系カーテンの生地は帝人グループが製造しているようなのですが、帝人のサイトを調べてもヒットせず、カーテンのネット販売サイトから引用させてもらうことが多くなりました。

最初は外からの光を反射して中を見えなくする「ミラーレース」からご紹介します。下左図に示すように、カーテンの裏側にブライト糸(光沢のある糸)を使用するため、光が内部まで差し込まず、外から中をみることができないのだと説明されています。

一方下右図では、夏も冬も室内温度を快適に保持するための断熱カーテン用「ecoloer®」の糸の特徴を示しています。糸が大変に密度の高い構造を有しているため、夏は太陽光をブロックすることで、冬は冷気や隙間風をブロックすることで、それぞれの季節において室内温度を適温に保持できると説明されています。こうした断熱/遮熱系はまたあとで別途説明いたします。

さてここから遮像系と言われる中が見えにくい系のカーテン技術を深堀します。進化した遮像系「外からの光を取り入れながら昼も、夜も透けにくく、プライバシーを守る」と謳われています。それは糸の断面が4本の糸を並べたような形をしていることに由来しています。この変形断面を有する糸でできた生地は、WAVERON®と名付けられて販売されています。なによりも下図左下の写真をじっくりとご覧ください。こうした特殊な断面構造の糸が、光を拡散、吸収、反射させことで、光を透過させながら、像として結ばせないようです。

これだけではありません、このWAVERON®には、さらなる進化系があります。それは基本となる糸を2重構造にして、芯側には酸化チタンを含有させてUVカットと遮熱性を実現し、鞘側には染色されやすいポリマーを使用することで染色性を確保するといった機能を付与したのです。この技術はΩ(オメガ)と名付けられています。他の機能にも進化系として応用されています。

また、繊維の中に紫外線吸収剤をいれることで、採光効果と遮像効果を高めたEAVERON®+という生地もレースカーテン用に開発されています。ひとつの技術だけでなく、技術の組み合わせによってバリエーションを広げている点も、まなぶべきかと思われます。

最初の方で断熱/遮熱系をご紹介しましたが、このうち夏季の厚さ対策に特化したものに「涼しや」とそのバリエーションがあります。下左図は、密度の高い糸を構成する線維に赤外線反射剤を入れて赤外線反射能を高めていることを、下右図では「Ω」機能(二重構造の糸を使用して芯構側の酸化チタンによる太陽光反射能を高めていること)を、それぞれ示しています。

さらに金属酸化物を練りこんだ144本の繊維を密度高く練りこみ「ハイマルチ構造」とした「涼しやNEO」、極細にカットした金属蒸着フィルムを隙間なく練りこみ究極の光反射を実現した「eco-fine」まで、これでもか言わばかりのラインアップになっています。

また季節によっては多くの人が悩まされる花粉対策にも品ぞろえがあります。表面に微細な多層構造を形成することで花粉の収着能を高めた「FCOT」(下左図)、適度な隙間を有する特殊構造線維が花粉をキャッチし、繊維に含まれる特殊粒子がアレル源を不活性化させる「アレルGプラスカーテン」(下右図)が紹介されていました。また「花粉、ハウスダスト、汗、におい、不衛生タンパク質タなどを分解して水に変える「ハイドロ銀チタン」を使用したカーテンも紹介されていました。

いかがだったでしょうか?実はこうして機能性カーテンに使用されている技術を見ると、塗料でも使用されているものが多いと感じます。塗料もカーテンも同じ薄膜と考えれば当然かもしれませんし、カーテンには必ず隙間が存在しているのに対し塗膜には基本的に空隙はないと考えれば異なるものとも考えられるでしょう。しかしやはり似たような技術が使用されているとは思います。何か新しい塗料のヒントになれば幸いです。

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