かんとこうブログ
2026.05.22
業況観測アンケート4月の調査結果・・4月も前年同月超えの出荷数量!
一昨日、日塗工から業況観測アンケート4月調査分を受領いたしました。組合員の皆様にはすでに配付をしておりますが、4月も出荷数量が前年同月を超えて出荷されていたことが判明しました。出荷金額は記録的な数値になっていますが、これは急激な原材料高騰が反映されたもので、先月時点の予想値を大きく上回るものとなりました。
分野別および全体の出荷金額、全体の出荷数量の前年同月比一覧表をご覧ください。

経産省確報はひと月遅れになりますので、まだ4月の結果はわかっていませんが、業況観測アンケートと経産省確報を並べてみると、2026年4月の特殊性がわかります。出荷金額、出荷数量の前年同月比が大きく乖離しているのです。これは価格の急激な上昇を示しており、関塗工、大塗協のアンケートでも大半の塗料メーカーが4月以降値上げに踏み切らざるを得なかったことが分かっており、それとも一致します。値上げの理由は、言うまでもなく3月から始まった原油、石油製品の高騰と緊急調達を余儀なくされた溶剤等で高価格品を使用ざるを得なかったことです。
経産省確報のグラフと並べているのは、業況観測アンケートと経産省確報は、その増減傾向が一致していることを示したかったためです。業界の行っているアンケートではありますが、国の統計と一致している、すなわり4月の結果も高い確率で経産省確報4月と一致するであろうと考えています。

さてこの業況観測アンケートでは、各需要分野別の出荷金額について、2018年を100として指数を計算してご紹介しています。データとしては出荷金額の前年同月比のみですので、月別に計算せざるを得ず、月毎に傾向が異なる場合もあるのですが、3月と4月については、中東情勢不安による急激な注文増のため、2026年の指数値が他の月とは異なる傾向を示しています。赤い点線の楕円で囲んだところですが。これまでずっと低迷してきた木工分野の需要も回復し、各分野とも四月では、2018年4月比で120%近辺にまで増加しています。出荷金額ではイラン特需ともいうべき現象ですが、これは主として原料高騰の販売価格への転嫁であり、苦渋の選択の結果であると思われます。

出荷数量に関しては、需要分野別データがありませんので、代わりに経産省確報データを基に日塗工が算出している純出荷数量の変化でモニタリングをしていました。これも確報データですのでまだ3月までのデータしかありませんが、3月は1月2月とは異なる推移になっています。(下図)

また純出荷数量の数値(下左図)も過去7年の推移と比較してみると、2026年1月2月は、7年間の最低であったものっが、3月は中位になりました。また純出荷指数の年平均(下右図)もこれまで2021年以降下降の一途でしたが、今後の情勢次第では上昇に転じるかもしれません。

4月の業況観測アンケート結果、出荷数量増、出荷金額大幅増は、業界として決して十分ではない原材料供給の中で、顧客の要求に可能な限り応えたいと懸命に努力した結果であると胸を張って申し上げたいと思います。