かんとこうブログ
2026.06.19
5月の石化製品生産数量は、前月比増なれど前年同月にはおよばず
昨日17時に石油化学工業協会から、5月の石化製品の生産数量が発表になりました。以下石油化学工業協会の発表データ(下記URL)を引用させてもらいご紹介していきたいと思います。
https://www.jpca.or.jp/statistics/monthly/mainpd.html
5月の生産実績数量の一覧表を示します。

ホルムズ海峡封鎖以降の石化製品生産数量(2026年3月~5月)は、この表をざっと眺めただけでも全般的に大きく落ち込んでいるのがわかります。
黄色く色づけしたのが、5月の前月比%と前年同月比%です。前月比と前年同月比は対照的であり、前月比は18品目中15品目がプラス、前年同月比は18品目中17品目がマイナスでした。(下図参照)

18品目の中でも比較的塗料と関係が深いと思われる5品目について2025年1月以降の生産数量の推移と2026年5月の前年同月比を示します。いずれも前月からは上向きですが、赤い点線で囲った3~5月の生産数量はやはり前年同月の水準を下回っていると言わざるを得ません。

5月の石化製品の生産数量については、6月2日の「第9回中東情勢を踏まえた燃料油・石油製品の安定供給確保及び重要 物資の安定的な供給確保の対応状況」という経産省の資料にも、5月におけるナフサの供給量は前年(正しくは前々年)の85%程度であるとしていますので、今回石化工業協会から発表された前年同月比の数字も概ねこの線に沿っているように思われます。

この6月2日のタスクフォースでは、こうした従来の供給ルートに加え、トルエン、キシレンなどは石油元売りからの供給ルートを強化することで、塗料・シンナーへの供給を最大で例年の1.8倍まで強化する旨の方針がだされました。6月11日の第10回タスクフォースでは、6月18日から新たなルートでの供給が開始される旨の報告がありましたので、塗料・シンナーへのトルエン、キシレンなどの供給は次第に改善され、スポット品などに頼らなくてもよいようになるのではないかと期待されます。