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かんとこうブログ

2026.06.26

ステロイドについてのあれこれ その1

先日の台風で庭のバラが境界柵とともに倒れてしまいました。数日かけて後始末をしましたが、その際に虫に刺されて左腕が腫れ上がるという事態になりました。長袖シャツを着て作業していたのですが、袖口が開いていたため侵入したようです。市販の副腎皮質ホルモン軟膏を塗っても快方に向かわず、皮膚科で診てもらい塗り薬を処方してもらいました。この薬のおかげで腫れはみるみる引いていき4~5日で目立たなくなりました。その薬の説明書には、「5段階あるステロイドの強さのうち上から2番目の強さの薬です。」と書かれていました。市販薬と医者の処方薬とでは違うようでしたので、ステロイドについて調べて見ました。今日はそのステロイドのあれこれについてご紹介します。

5段階あるステロイドには、どんな薬がどのような会社から販売されいるのかについてはここでは触れません。インターネットで調べればいくらでも情報が見つかりますので調べていただければと思います。

まずステロイドとは何かから説明します。「本来は副腎皮質で作られるホルモンの一種であり、この強力な抗炎症作用や免疫抑制作用などを応用し、湿疹、関節リウマチ、喘息などの治療薬として多くの薬剤が開発され広く使用されている」とGoogleが答えてくれました。どんな構造をしているかいうと下図の中央が副腎皮質で作られるステロイドホルモンです。

非常に複雑な構造をしており、六員環(6個の炭素原子からなる環構造)が3つと五員環が1つの特徴的な形ですが、これは合成される際の出発物質であるコレステロールの骨格を引きついでいるためです。コレステロールは健康診断の際に耳にする言葉ですが、血液中に存在し、細胞膜やホルモン等を作るための材料となる物質です。これが多すぎると血管中に堆積し、血流を悪くしたりします。

一方、合成されたステロイドの例を下図左に示しますが、ステロイドホルモンによく似た物質です。ところどころ違うところがありますが、それがステロイドとしての効果に大きな影響を与えています。これについてはあとで詳しく説明します。私の興味の中心は、もっぱらステロイドの構造と薬としての効果に強さにあります。

さて、ステロイドの構造と薬としての効果に強さという本題に入る前に、ステロイドの体の部位別吸収率について紹介しておきます。ステロイドの効き目は体の部位別に大きく異なります。それは皮膚の厚さによるものであり、部位別に使用すべきステロイドやその使用量が異なっています。一般には効き目の強いステロイドは医師によって処方され、薬剤師から使用方法の説明をうけるために覚える必要はないのですが、部位によってことなることだけは覚えておいた方がよいと思います。下表に体の部位別吸収率、部位ステロイドの使い分け、使用量をしめします。これらは「薬の知識と薬剤師キャリガイド」(下記接続先)から引用させていただきました。

https://oktapharm.blog/steroid-ointment-strength/

   

吸収率が高いのは、陰嚢、顔、頭皮などであり、こうした部位に強力なステロイドは使用できません。また使用量も少ない量が推奨されています。

さていよいよ本題に入りますが、ここからの内容については、「外用ステロイド剤の特徴を構造式から理解・覚える!」(下記接続先)というまさに私が知りたいことをピンポイントで解説してくれているサイトに書いてある内容を、私なりに整理してご紹介したいと思います。

https://www.cuctto.com/?p=876#google_vignette

   

外用ステロイド剤の特徴を構造式から理解・覚える!」に書かれている強いステロイドの条件を、以下のようにまとめ直しました。いずれも糖質コルチコイド作用(抗炎症作用など)が強くなる条件として整理してみました。
   
   
主要なステロイドについて上表に従って構造上の特徴を下表に整理してみました。
   
   
これだけでは何が何だかわからないと思いますので、来週月曜日に、これらの中から傾向が比較できる組合わせを選んで説明していきたいと思います。

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