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かんとこうブログ

2026.07.24

Coatings World誌のTOP COMPANIES REPORT2026 その2

昨日からの続きです。今日は例年行っている階層別観測と定点観測から始めます。階層別観測から図示します。

それぞれどこの階層の伸び方が大きいのかという見方をします。図中の数字は年平均成長率です。これは大変便利な指標ではありますが、最初の年と最後の年のデータしか使いませんので、途中に大きな段差はヘコミがあった場合には注意が必要です。上の4つの図は凸凹はありますが、おおよそ同じような傾きで右肩上がりになっており、年平均成長率も大きな差はありません。概ねどの層も順当に売上を伸ばしているというように解釈できます。

次に定点観測です。

これは先ほどの階層別に比べるとずいぶんと凸凹の多い図になっています。図中に入れた数字は年平均増加率ですが、前述したように最初(2010年)と(最後2025年)の数字だけ使用しているので凸凹はあまり関係ありません。この凸凹については調べてみると意外な理由であることがわかりました。明日の「おまけ」でご紹介します。

さて最後に国別の動向を見てみたいと思います。昨年同様に2015年のランキング入りした会社と2026年のランキングう入りした会社を国別に対比して示します。

最初はアジアです。2015年のリスト中の赤字の会社は2026年のリストにない会社、2026年の青字の会社は2015年のリストにない会社です。ランク入りした会社数が増えたか減ったかでみると、この中で日本だけが減少、中国は2倍増以上、韓国は同数、インドと他のアジアは増加でした。もうひとつ日本に特徴的なことは青字の会社がひとつもないことです。

続いて欧州です。ある意味日本のライバルともいうべきドイツは、この10年余でランキング入りの会社数が2倍近くに増え、しかもほとんどが新しい会社です。ヨーロッパではドイツ以外でも新しい会社が台頭してきています。

最後に南北アメリカと豪州、中東、アフリカです。

アメリカは10年前と比べて微かに1社減少ですが、2026年のランク入り会社には新しい会社が半分ほどあります。またランク入り会社数が13で、長年日本が一番だったランキンク入り会社数においてアメリカに抜かれてしまいました。ランキング入りした会社の地域別内訳を調べてみました。2015年のランキングと2026年のランキングでほとんど変わっていないように見えます。

ですが、問題は中身です。昨年も同じことを書きましたが、日本の塗料工業はこれでよいのでしょうか?2015年のランキング入りした会社はランクから外れてもみなすべて残って活動を続けています。また新たにランクいりしてくる会社は10年経っても一つも出てきませんでした。よく言えば既存会社が時代に変化にも対応して企業活動を継続できているといえるでしょう。でもそんな国は日本しかありません。和と協調を重んじる国、争いごとを好まない国民性、いずれも好ましいことです。成熟産業だから・・・いくらでも理由はあるでしょうが、新しい会社が育たない産業でよいのか?と不謹慎ながら思ったりもします。

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