かんとこうブログ
2026.09.28
Gender Gap Report2026・・世界の117位という日本の順位について
9月16日にGender Gap Report2026がは発表になりました。例年6月に発表されますが今年は9月の発表となりました。このランキングは経済的参画・機会、就学(教育)、健康・寿命、政治的権限の4つのカテゴリーのスコアを単純合計して4で割った数字を総合スコアとしてランキング化したもので、この4つのカテゴリーのうち就学(教育)と健康・寿命は多くの国のスコアが1.0に近く差が僅少です。従ってランキング順位は経済と政治のカテゴリーで決まると言っても過言ではありません。下の一覧表を眺めていただくとそのことが理解されると思います。数値は世界経済フォーラムのサイト(下記接続先)から引用させていただいています。またこのGender Gap Report2026は、2025年を対象とした統計数値となりますのでその前提でお読みください。
表の上半分はG7、下がアジア太平洋地域の国々です。日本の順位は全145か国中117位で、G7では文句なしの最下位、アジア太平洋地域でもこれらの国の中ではブービー賞確定という状況です。

一方、Gender Gap解消先進国では、この統計が公表された2006年以降(途中2019年は公表なし)の上位10か国は以下のようになっています。

1位は2009年以降アイスランドが堅持しています。全般的に青のヨーロッパ諸国が過半数を占める状況に変わりはありません。ヨーロッパ以外でこの上位10か国に名を連ねたことがある国は、フィリピン、ニュージーランド、南アフリカ、レソト、ニカラグア、ルワンダ、ナミビア、オーストラリアの8か国に過ぎません、ニュージーランドやオーストラリアは何となく頷けますが、レソト、ナミビアと聞くと少し不思議な感じがしますが、これを解くキーワードは英連邦です。旧イギリスの植民地を中心に結成されており、国家元首をイギリス国王とする緩やかな国際的な連合体です。
青字の国名はすべて英連邦加盟国であり、ルワンダは旧イギリス領ではないものの、英連邦に加盟しており、ヨーロッパ以外で上位10か国に入った8か国中、6か国が英連邦加盟です。従ってこの植民地時代からの政策が男女平等的に施行されてきたのではないかと想像されます。フィリピン、ニカラグアについては、Gender Gap優等生である理由は私には想像すらできません。
さて、翻って日本の現状について、もう少し別な面から見てみたいと思います。下図は、収入水準別のGender Gap総合スコアの分布を表わしたものです。この分布図の中に日本の位置を赤丸で表示してみました。

高収入国の中ではかなり下に位置することはお分かりだと思います。そして日本の総合スコア0.670は、中高収入国の平均値0.703よりも低く、次の低高収入国の平均である0.663を辛うじて上回るレベルであることがわかります。さらにもっとはっきりと高収入国の中でのポジションを表わすとすると下図がよいかもしれません。

高収入国53か国中下から4番目であるという事実です。日本よりも下の国はクエ―ト、オマーン、カタール、サウジアラビアと言った産油国です。
国別比較の統計では、SDGsの統計でもヨーロッパ諸国がずらりと上位に並びますが、日本の位置はヨーロッパ以外では最上位です。このところ年々順位が低下する傾向にはあるものの、それなりに立派な地位です。しかし、このGender Gap 指数においては、残念ながら遅れている国という目で見られてしまうでしょうし、男女平等という価値観が共有されていない国であると認識されかねません。本当に残念なことなのです。
日本のスコア詳細については、明日ご紹介いたします。